阪神タイガースドラフト考察2003年ドラフト>筒井和也

2003年ドラフト自由枠 筒井和也 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

筒井和也選手 年度別成績
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
04 阪神 5.1 1.69
05 阪神 3.0 6.00
06 阪神 1軍出場なし
07 阪神 5.0 10.80
08 阪神 4.0 2.25
09 阪神 45 53.1 45 22 3.71
10 阪神 23 21.2 15 6.65
11 阪神 12 14.1 12 1.26
12 阪神 58 50.0 46 19 3.24
13 阪神 39 45.1 39 11 2.58
通算 186 202.0 175 76 3.61


ドラフト的選手評価・・・C

一時は1軍に定着できずプロの世界から消えていくのかと思われていたが、何とか1軍戦力に。ただし入団時の高い期待値から考えれば全く活躍していない。


超てきとう考察

首が太い。好調時の速球は素晴らしい球威だが安定感が・・・

当時は2003年ドラフトの大学bPサウスポーという触れ込みだったと思う。その筒井と鳥谷を獲得でき阪神ファンは浮かれた。が・・・鳥谷は予定通り1年目から1軍に定着したが、筒井は期待に応えられない。1年目最終盤に先発で1試合に登板して1勝をあげるもその後は鳴かず飛ばずの年が続く。期待値が高いためファームやオープン戦では積極的に起用されていたと思うが、パッと見た感じ投げている球は大したことがなかった(2軍ではそれなりに抑えていたが・・・)。一時期サイドスローに転向しスポーツ紙に「和製ランディジョンソン」みたいな書かれ方もしていたが球速はせいぜい135キロ・・・。当然通用するはずもなく打ちこまれていた。

プロ入り5年間ほとんど1軍で起用されない筒井を見て、管理人は正直終わったかなと思っていた。なぜなら、その「起用されない」という部分も喜田、桜井、狩野のように2軍で塩漬けにされていた感じではなく、単に力がなくて起用されていないように見えたからだ(何度か筒井の登板を見たがこの時期の筒井に強い印象はなく1軍主力になるとは思えなかった)。

しかし、2009年から筒井は突然1軍で重用されるようになる。正直ずば抜けた成績を残しているわけではないし、1軍主力とは言えないレベルだと思う。だが好調時の筒井が投げる直球は1軍のセットアッパー並だと感じる。球速130キロ台後半から140キロ台前半程度しか出ていないのだが、そんなに厳しいコースに決まらなくても空振りが面白いようにとれるのだ。問題はその好調を1年間通して持続できないことだが・・・。

筒井の今後だが、先発投手として活躍できるとは思えない(コントロールがそこまで良いわけではなく変化球の制球もアバウトと感じるためだ)。やはり中継ぎでストレートを思い切り投じるのがあっているように感じる。ストレートの球威がある時の筒井であれば十分勝ちパターンの中継ぎが務まるので、勝ちパターン中継ぎへの定着こそが筒井の目指すところではなかろうか。藤川や城島が評価していたという資質をこのまま中途半端なままで終わらせてしまうのは惜しいと思うのである。