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2005年ドラフト希望枠 岩田稔 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

岩田稔選手 年度別成績
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
06 阪神 3.0 9.00
07 阪神 13.1 5.40
08 阪神 27 27 10 10 159.1 101 50 3.28
09 阪神 16 16 110.2 103 27 2.68
10 阪神 1軍出場なし
11 阪神 25 25 13 169.0 133 45 2.29
12 阪神 25 25 14 153.1 107 41 3.52
13 阪神 43.2 25 16 4.95
通算 107 105 36 49 652.1 476 191 3.17


ドラフト的選手評価・・・B

エースと呼ばれる存在ではないが、完全に先発ローテーション投手。1軍主力なのでB評価とした。


でぶぶの超てきとう考察

貴重な左の先発ローテ投手。なぜか大阪桐蔭の匂いが全くしない(泣)

ドラフト時は「150キロ左腕」という触れ込みだが、ケガがちとも言われており、複数球団が希望枠を争ったという選手ではなかった。管理人も岩田を指名するのであれば、完成度の高さが評判だった平野(オリックス・希望枠)の獲得に向かえば良かったのにと思ったものだ。入団後も最初は鳴かず飛ばすで、社会人との試合でも滅多打ちにされたらしい。管理人も「こりゃだめだ」と思ったものだ。しかし、3年目に開幕2戦目の先発に抜擢されるとそのまま159イニングを投げ10勝をあげる、鮮やかな起用と覚醒であった。どんでんにしては思い切った選手起用だと思った。

岩田は投げている球自体はそれほど凄いと思わない。アマチュア時代に言われていた150キロの速球を管理人は見たことがない、大抵は140キロ台前半、141キロ〜143キロくらいだ(150キロは瞬間最大風速だったのであろう)。変化球はどろんとしたスライダー(カーブか?)と時折投げるフォークだが、どろんとしたスライダーがカウント球にも決め球にも使われており効果抜群だ。また、立ち投げっぽい投球フォームも独特だ。

1球、1球の凄みはそこまでないが、投げっぷりがよく、一時期能見よりエースっぽいかもしれないと思った時期があった(特に2009年あたり)。しかし、ケガから復帰後は負けが先行するようになり、防御率がそこまで悪くないのに「勝てない投手」の烙印を押されてしまったような感じだった。

まだ、若い投手なので最低でも通算100勝を目指して頑張ってほしい。高校卒業時には病気が原因で社会人野球の内定を取り消されたり、糖尿病を患っておりインシュリン注射がかかせなかったり、大学時代の通算成績も6勝10敗と大したことがなかったり、ケガがちだったりとドラフト時には地雷臭が強かった選手だが、ここまでの実績を残す選手となった。スカウトの眼力と本人の努力に敬意を表したい。ちなみに岩田は今華やかりし大阪桐蔭高校の出身だが、大阪桐蔭の匂いが全くしないという特徴も持っている(泣)