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ブラゼル 〜阪神タイガース最凶外国人列伝〜

クレイグ・ブラゼル内野手 年度別成績(日本プロ野球)
右投げ左打ち 一塁手(外野手)
年度 球団 試合 打席 安打 本塁打 打点 四球 三振 盗塁 打率 出塁率
08 西武 130 521 110 27 87 30 139 234 294
09 阪神 82 295 83 16 49 66 291 308
10 阪神 143 601 167 47 117 25 153 296 329
11 阪神 120 456 119 16 69 21 71 282 322
12 阪神 98 295 64 12 43 18 72 233 285
13 ロッテ 62 201 49 11 33 10 45 263 303
通算   635 2369 592 129 398 112 546 269 310


推定年棒・・・08年 1億円(西武)
       09年 2500万円
       10年 8000万円
       11年 2億円
       12年 1億5000万円
       13年 (ロッテ)
       14年 (ロッテ)


最凶外国人列伝的選手評価・・・B

BかAかで迷ったがBとした。2010年に限ればA評価だが全ての年を考えればB評価という感じ(他の年が悪いというわけではない)。長距離砲として申し分ない能力を発揮、特に2010年の47本塁打は見事だった。ただし、成績(打率やホームラン数)ほどの存在感はなかったとも思う。西武時代よりは改善されていたが脆さや粘りのなさが見受けられクリーンナップ、特に4番を任せるには物足りなかった(贅沢な話だが・・・)。



クレイグ・ブラゼル|でぶぶによる超テキトーな考察

笑顔の可愛い巨漢「ブラちゃん」。 打席でのもろさ、超鈍足など物足りない部分もあったが阪神ファンからは大いに愛された やっぱり「67」はブラゼルだよな・・・

ブラゼルは4年在籍してかなりの数字(成績)を残したが、あまり表に出ない部分でかなりの物足りなさはあった。圧倒的な長打力プラスそれなりの打率を残した打撃ではチームに大きく貢献したが、不細工な三振も多く、相手投手からすれば数字ほどの怖さを感じなかったのではないだろうか。また、走力は超がつくほどの鈍足で単打で出塁した場合「あ〜ブラゼル、ヒットじゃ意味ないよ。塁をふさいじゃってるよ!」と思わせるほどだ。ただし、一塁守備ではショートバウンドの捕球が意外に上手かった(守備範囲はあまり広くない、外野を守っていたこともあるがあれは狂気の沙汰だったと思う 涙)。

来日1年目は西武でプレー。ホームランか三振かという打者でホームランを量産したもののあまりの確実性の無さ(打率2割3分4厘・・・)に契約は更新されずその年限りで退団。翌年はアメリカの独立リーグでプレーしていたが、メンチのあまりの酷さにガックリきていた阪神が「率は低いけど去年日本で一応27本塁打打ってる実績あるし、全く日本を知らない外人連れてくるよりマシか(※管理人の想像である)」という感じで連れてきたら、ブラゼルは意外と打った(笑)

ただし、ブラゼルの活躍は阪神にとってはもろ刃の剣だったと思う。それは新井が三塁に固定されたという点だ。ブラゼルが来たからというわけではないが新井は2009年シーズンから三塁にコンバートされていた、そしてそれは失敗だったと思う。新井が懸命にプレーする選手だということは皆が認めているであろうが、その真面目さゆえに守備の失敗は打撃にまで影響が出ていたような気がする、そして新井の三塁守備はド下手だ。前年まで監督だったどんでんが広島で三塁のレギュラーだった新井を獲得1年目から一塁にコンバートしたほどだった。その新井を三塁に固定せざるを得なくなる、新井の打撃だけでなく、新井が三塁を守ることにより内野守備力も大きく低下する(三塁を新井、左翼を金本という布陣は投手からしたらしんどかったと思う・・・)。ブラゼルは熱くて真面目な性格な上にある程度の成績(阪神では貴重な長打力を発揮していた)を残しているためスタメンから外せない。ブラゼルの打撃力によるプラスの面、新井が三塁を守ることによって生じるマイナスの面・・・結局プラスが大きかったのだろうかそれともマイナスのほうが大きかったのだろうか・・・個人的にはマイナスのほうが大きかったのでないかと思う(管理人は新井さんもブラゼルも好きなので残念ではあるが・・・)。

個人的なブラゼルの印象だが、6番や7番あたりを打つ打者としては理想的だったと思う。ただし、4、5番打者としては物足りなさを感じる。例えばカブレラ、タイロン・ウッズ、ペタジーニ、ラミレス、ローズあたりが放っていた圧倒的な存在感というか威圧感はブラゼルからは感じなかった。単年の成績(打率やホームラン数)では彼らを超えた年もあったが、一番活躍した年でも数字ほどの存在感はなかったと思う。しかし、独立リーグから這い上がってくるタフさ(野球が大好きって感じだ)、闘志あふれるプレイ(超鈍足だが走塁からも闘志を感じた)、追い込まれるとバットを短くもって必死に流し打ち、弱点の落ちる球を見逃すために膝下にひもを張った特訓、そして何よりかわいい笑顔によって多くの阪神ファンに支持されていた。ブラゼルの存在を「チーム構成的には問題だよなぁ」と感じていた管理人でさえもブラゼルの退団時には「来季も契約締結したれよ〜〜」と言っていたくらいだった。



クレイグ・ブラゼル内野手のメジャーリーグ通算成績

クレイグ・ブラゼル選手 年度別成績(アメリカメジャーリーグ)
@ニューヨーク・メッツ
Aカンザスシティ・ロイヤルズ
年度 球団 試合 打席 安打 本塁打 打点 四球 三振 盗塁 打率 出塁率
04 @ 24 35 265 286
07 A 250 400
通算   29 40 10 263 300

メジャー実績はないに等しい。やはり一塁手でブラゼルクラスの選手がメジャーに定着するのはかなり難しいということであろう。西武入団前年は3Aで打率3割7厘32本塁打を記録するなどマイナーリーグでは主力選手であった。



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