ホーム>阪神タイガース補強選手列伝>谷中真二

谷中真二 〜阪神タイガース補強選手列伝〜

谷中真二投手のデータ
右投げ右打ち 1996年ドラフト3位
<経歴>
泉州高等学校
小西酒造
西武ライオンズ(1997〜2001)
阪神タイガース(2001〜2003)
オリックス(2004)
西武ライオンズ(2008〜2010)

谷中選手のプロ野球通算成績
年度 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
通算 243 38 21 25 502.0 236 213 4.55


★阪神入団の経緯・・・トレード
           ※平尾とのトレード


★谷中選手加入の報を聞いたときの管理人の感想
「平尾がいなくなるの悲しいな・・・でも阪神では出番なさそうやし仕方ないか・・・(谷中についてはそこまでイメージがなかった 泣)」




阪神にやって来る前の谷中選手

阪神に来る直前3年間の谷中真二投手の成績
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
98 西武 15.2 2.87
99 西武 26.2 10 4.05
00 西武 32 55.1 24 26 3.25

西武時代の谷中は地味キャラだった。当時の西武は松坂、西口、石井、豊田ら投手陣がしっかりしていたため無理して若手を登用する必要がなかったせいもあるが、小柄で特に特徴のないタイプの右腕の谷中は便利屋扱いの投手だったと思う。中継ぎや緊急時の先発などでそこそこの防御率を残しているが主力選手の仲間入りはできていなかった。

谷中は2001年シーズン途中にトレードで阪神に加入するわけだが、トレード相手は平尾。平尾と言えば甲子園のスターでイケメン、阪神ファンにとっては思い入れのある選手だ、しかも前年(2000年)に1軍で準レギュラー的な使われ方(62試合に出場)をしていたこともあって平尾放出を残念がる阪神ファンも多かった。管理人も多少残念にも思ったが、2001年シーズンでは出番を得れていなかった点、あまり特徴のないタイプだった点などから、そこそこの成績を残しており20代であった谷中とのトレードは「ありかな」という考えだった。ただし、顔面偏差値は平尾の圧勝だったように思う(涙)谷中さんは20代とは思えない老け顔だった・・・(涙)

それにしてもだが平尾が「チャラ尾」としてあんな形でブレークするとは思ってもいなかった。成績だけ見れば「そこまで凄い」というわけではないが、勤続年数、存在感は素晴らしく、地元埼玉県で長くプレイできたのは平尾にとって幸せだったと思う。このトレードはいわゆるウィンウィンの良トレードだったのではないだろうか。




阪神にやって来た後の谷中選手

谷中真二投手 年度別成績(阪神時代)
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
01 阪神 25 14 109.1 43 36 3.21
02 阪神 41 11 102.1 59 27 3.34
03 阪神 29 33.2 17 19 5.88


パグ(犬)みたいな顔だけど強気に内角攻めまくりデッドボール連発! 躍動期間は短かったがプロ生活で(恐らく)最良の期間を過ごす


★阪神補強選手列伝的テキトー選手評価・・・B


谷中が阪神に来たときは28歳だった。けっこう若い選手のはずだ。でも顔がめっちゃおっさんだった。いやおっさんというより犬だった。最初はブルドックかと思った。でもそんなに怖くない、何だか優しそうだ。じゃあパグだ。谷中の最初の印象はそんな感じでした(涙)

そこまで期待していたわけではなかったし、阪神での登板を見ても「凄い投手だ」とか「絶対ローテーション入りするぞ」なんて思わなかったが、きっとノムさんと相性が良かったんだろうと思う。速球の威力は並程度だったし、投球フォームも普通、コントロールも普通くらいだったと思う。でも谷中にはシュートがあった。そしてシュートで内角を攻めるのを厭わない投手だった。シュート投手大好きのノムさんに重用され自分の持ち味を存分に発揮できたんだと思う。2001年は四完投に与死球王もゲット、谷中の14年間のプロ野球生活でベストのシーズンであった。

内角を攻める喧嘩投法は星野組長好みでもあったのか翌2002年シーズンも先発で起用され好投を続けるが、球威が落ちたのか、打者がなれてきたのか、シュートのキレがにぶってきたのかだんだんと通用しなくなってくる。結果としては谷中がプロで主力投手であった時期は2001年から2002年前半あたりまでであろう。

またしてもトレード要員となり斉藤秀光とセットでオリックスの牧野、葛城とトレードされてしまう。その後はオリックス1年、楽天3年、西武3年と計7年プレーするがこの間の成績はけっこう酷くまともな成績を残した年はなかったと思う(なので谷中と契約する球団があることに毎年驚いていた)。阪神の暗黒期から黄金期への転換時期に一瞬のきらめきを放った谷中、阪神ファンの中では記憶に残る投手だった。管理人も散歩しているパグを見ると谷中の雄姿を思い出す。