SPONSORED LINK


ホーム>でぶぶの読んだ本考察|2016年9月に読んだ本(2016年9月24日更新)

でぶぶの読んだ本考察|2016年9月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・

※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・日本会議 戦前回帰への情念
作者・山崎雅弘(戦史研究家)
出版社・集英社新書
評価・3点

今巷で話題?の日本会議に関する本。日本会議に興味があったというよりは「山崎さんこんなの書くんだ」と思って購入(山崎氏は学研の歴史群像系の本で何冊か読んだことがある)。読んだ感想ですが山崎さんは日本会議があまりお好きでないようですね。確かに山崎さんがこの本に書いた事実が真に事実であれば、私も「日本会議ってさすがにどうかな〜」と思います。ただ、「面白い本か?」と問われれば「普通・・・山崎ファンでも別に買わなくてもよいかな・・・日本会議に興味がある人が買ったらいいと思う」というところです。



書名・5つの戦争から読みとく日本近現代史
作者・山崎雅弘(戦史研究家)
出版社・ダイヤモンド社
評価・6点

上の「日本会議」と同じ作家さんです。「山崎さんこんなの出しとったんや」と思って購入。派手さはないし、そんなに売れんと思いますが良書ですね。「アメリカに負けたけど日本軍は頑張った」「アジア諸国の独立に貢献した」「南京大虐殺はなかった」などの内容の本のほうが売れるんでしょうが、戦史研究家がこのような俯瞰的で客観的な本を出すことに価値があると思います。個人的には私は日本海軍は好きだし、学研の太平洋戦争のシリーズ本も全10巻のを持ってるんですが、「アメリカに負けたけど日本軍は頑張った→頑張った部分もあるけどアホな作戦たてすぎやろ!」「アジア諸国の独立に貢献した→貢献した部分が1%もないかと言われたらそんなことないやろうけど、結果論でそうなっただけで、そのために戦争なんか起こしてないやろ!」「南京大虐殺はなかった→中国の見解は確かに無茶苦茶やけど小虐殺か中虐殺くらいはあったと思うぞ!」あたりの考えは山崎さんと近いと思います。



書名・私たちが星座を盗んだ理由
作者・北山猛邦(ミステリー作家)
出版社・講談社文庫
評価・5点

ブックオフの100円コーナーで買ったはじめての北山さん。短編集です。私はこの中だと「妖精の学校」と「終の童話」が好きですね。思っていたより良かったので噂の「クロック城殺人事件」を読もうか迷っているところです。



書名・神々と人々の日々 2巻(ギャク漫画)
作者・増田こうすけ
出版社・集英社
評価・4点

8月のところで書いた1巻の続き。1巻ではそのクソさに衝撃を受け6点をつけたが、2巻ではそのクソさに慣れてしまった(もしくはインパクトが薄れているのかもしれない)。ギャク漫画においてそのクオリティを維持することの難しさを感じた。特に愛の神・エロスの勢いが衰えている。



書名・世界史の大転換
作者・佐藤優・宮家邦彦(対談本)
出版社・PHP新書
評価・5点

はやりの新書対談本。新潮新書の佐藤さんと手嶋さんの対談本よりはちょっとだけ難しめかな。キリスト教社会とイスラム教社会の違いに関して「コーランには誰もチャレンジすることができない。中身を理性で吟味することができない。人間の理性、自由裁量が入る余地が極めて限定されているのがイスラム教」という趣旨の部分は興味深かったですね。他では宮家さんは「醜く不健全な大衆迎合主義的ナショナリズム」をスターウォーズになぞらえて「ダークサイド」と言っているのですが、そのダークサイドが日本では欧米ほど広まっていない原因は安倍総理という説は面白かったですね。「安倍総理はダークサイドの不満を吸収している」というのは確かにそうかもしれませんね。恐らく自民党で一番右に近そうな政治家ですから、その安倍総理ができない・やらないなら仕方ない、慰安婦問題でお金払うなら仕方ないみたいな感じですかね。



SPONSORED LINK



書名・Jクラブ強化論
作者・田中直希
出版社・ぱる出版
評価・6点

Jリーグのクラブを「強化部」「GM」「代理人」などの視点から見た本で幾つかのクラブのそのような立場の方々のインタビューが中心になった本だ。このような視点の本ばかりなら食傷気味になるだろうが、それほどない視点の本なので新鮮で楽しく読めた。難点はブックオフで200円で購入した本のため情報が少し古い点か・・・(2013年6月出版)。最新版があれば定価で買うと思う。



書名・祈りの幕が下りる時
作者・東野圭吾
出版社・講談社文庫
評価・7点

加賀恭一郎シリーズの新しいやつ。東野さんは高校生の時から読んでますがなかなか腕が衰えないですね。昔みたいな奇抜な作品は減っている気がしますが、安定感は増している気が・・・。加賀シリーズも最初は「地味だな」と思って読んでいましたが、近年の東野作品では最も安定感があるかもしれません。ガリレオシリーズよりも加賀シリーズが好きですね。



書名・こち亀200巻(マンガ)
作者・秋本治
出版社・ジャンプコミックス・集英社
評価・2点

ネットニュースでも流れていたのでご存じの方も多いでしょうが「こちら葛飾区亀有公園前派出所(通称こち亀)」が連載終了しました。小学生時代から中学生時代にかけては大好きな漫画でしたが、だんだんとクオリティが低下していったように感じ、110巻あたりからはほとんど買うこともなくなりました。最終巻ということもあり、久しぶりに購入してみましたが正直クオリティの低下は目を覆うばかりという感想です(最終話もひどい・・・の一言)。個人的には60巻〜90巻あたりが一番面白かったかなと感じております。ただし、ジャンプでの連載の最終話と最終巻200巻の同時発売というのは成功しましたね・・・旬のうちの発売なのでコミックスよう売れてました。職場から自宅の間にある(そこそこ大きい)書店3件では売り切れ、結局なぜかファミリーマートで買いましたよ・・・。やはりこち亀ブランドは凄いということなのでしょうか(確かに全盛期のこち亀なら8点くらいつけると思います)。



書名・クロック城殺人事件
作者・北山猛邦
出版社・講談社文庫
評価・5点

上記「私たちが星座を盗んだ理由」と同じ作家さんです。お城+密室という古典ミステリーかと思いきや、2000年代の作品です。トリック自体は「物理トリックの北山」という認識があったため、何となく分かってしまいます(細かい部分まではともかく叙述とかじゃなくて物理トリックならこれがかかわって来るやろ!みたいな感じ)。4点か5点か迷いましたが21世紀の現在にあってこのようなトリックを起用する蛮勇に敬意を表して5点をつけました。島田荘司さんの斜め屋敷以来こういうトリックは嫌いじゃないのです。



書名・殺人犯はそこにいる
(隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件)
作者・清水潔
出版社・新潮社文庫
評価・8点

某書店で猛プッシュされていると聞き購入してみました(新刊時にも買いかけてたのですが気が滅入るだろうな〜と思い最終的に買うのをやめました)。菅家さんの冤罪で有名な足利事件を軸に、警察・司法によって隠蔽されかけている連続殺人事件を追うノンフィクションです。細かいことは書きませんが、これは読むべき本だと思います。一人の人間(記者)の執念が大きなうねりを起こし、巨大な壁を突き崩す様は圧巻であり、哀しくもあります(そうまでしなければ突き崩せなかったのかという哀しさはあります)。実際には冤罪事件というのは数多くあるのだろうなと思わせます。



書名・蝶のみちゆき(マンガ)
作者・高浜寛
出版社・リイド社
評価・6点

男性っぽいペンネームですが、女性の漫画家さんです。ほとんど大判サイズのコミックを出されている方です。昔ブックオフで「凪渡り」という作品を何となく買ってからずっと注目しています。最近は新刊を見かけたら買っています(あまり出ないし、小さな書店には置いてないですけどね)。あまり売れ筋とかじゃないんでしょうけど心に残るいい漫画を書く漫画家さんです。



書名・デッドエンド
作者・柴田哲孝(作家)
出版社・双葉文庫
評価・4点

普段あんまり買わない作家さんですけど「何となく買い」です。ジャンルは何なんだろう・・・最初は脱獄モノ、途中で恋愛モノ、最後はハードボイルドって感じかな・・・。一気に読めるし面白くないことはないんですが、何か展開の都合が良すぎるんですよね(小説だからと言ってしまえばそれまでですが)。読むときは一気にバババッと読めたけど、読み終わった後にちょっと「ううむ・・・」って感じでした。ストーリーは妻を殺害した罪で刑務所に入れられている男がある理由で脱獄、この男東京大学卒でIQが170以上の天才の上にスポーツ選手並の身体能力という・・・まぁこの粗筋の時点で「展開の都合が良すぎる」なんて言うのなしですよね。



書名・貧困のハローワーク
作者・増田明利
出版社・彩図社(文庫)
評価・6点

ノンフィクションというかルポルタージュというか。あんまり自慢できない17の職業で働く人たちを追うルポルタージュ(一職業一人にスポットライトを当てる感じですね)。例えば「風俗嬢」「悪徳訪問販売のセールスマン」「居酒屋チェーン店長」「ホームレス」「生活保護」「フリーター」「ソープのボーイ」などなどです。まあ実話なだけに読ませますね・・身に染みるというか・・・あまりスポットの当たらない現在社会の片隅を切り取った佳作だと思います。あんま読む人いないでしょうけど・・・



書名・「アリス・ミラー城」殺人事件
作者・北山猛邦
出版社・講談社文庫
評価・4点

前述のクロック城の北山さんです、もう一冊買ってみました。孤島にあるアリス・ミラー城という訳のわからない建物に集められた探偵たちがチェスの駒のように殺されていくという、「そして誰もいなくなった」へのオマージュのような作品です。・・・・が、この真相はどうなのでしょう・・・確かによくできているのでしょうが、何だか無理があるような・・・。う〜む、次の北山作品までよっと空けようかな・・・。



このエントリーをはてなブックマークに追加

SPONSORED LINK