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ホーム>でぶぶの読んだ本考察|2016年12月に読んだ本(2017年1月3日更新)

でぶぶの読んだ本考察|2016年12月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・

※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・僕は君を殺せない
作者・長谷川夕
出版社・集英社オレンジ文庫
評価・3点

本屋でそれなりの冊数が平積みされており、聞いたことのない作家、「集英社オレンジ文庫って何?」ってのもあって「ミステリーの何か新しいというか斬新な趣向のヤツかなぁ」と思ったら意外と普通でした(涙)悪くはないけどこの作者の次の作品読みたいか?って聞かれると・・・。



書名・風葬
作者・桜木紫乃
出版社・文春文庫
評価・4点

おなじみの桜木さん、文庫の新刊が出てたので購入。悪くはないけど桜木さんにしては・・・という感想。最近読んだ「星々たち」が良かっただけに、というのはある。ただ、よく見たら単行本は2008年発行・・・なんで文庫化がこんなに遅れたのだろう?それが気になる・・。



書名・賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱
作者・小前亮
出版社・講談社
評価・5点

小前さんは中国の歴史小説を主に書く作家さんです(9割くらい中国ものじゃないんですかね)。ただし、同じ中国史ものを扱う作家さんでも宮城谷さんや田中芳樹さん酒見さん北方さんらのように作家としての高い技量があるかと言うとそれほどではないと思います。良くも悪くも平均的な作品を書かれるという印象ですね。一定のクオリティはあるし読みやすいけど、感動したり何回も繰り返し読むかと問われればそんことはないといったところです(ですから評価をつけると大抵4点から6点になると思います)。ただ小前さんの存在価値の高さは小説で取り上げる時代です。中国史モノを書く日本人作家というのは大部分が三国時代か史記の時代(後は水滸伝)を取り上げます、しかし小前さんは違う、わけの分からん時代ばっかり取り上げてます(笑)小前さんがその姿勢を貫く限り私は小前さんの作品を買うと思います(三國志とか書き出したら買いません 笑)。今回は清の時代「三藩の乱」を主に取り上げるという暴挙「あえてそこっ?よく講談社みたいな大手出版社がそんな時代の本出版してくれんなぁ」と思ったものです。読んでみると予想通り「普通の出来栄え」でしたね(笑)てかこんな題材の内容を買う中国史マニアがこの国にはたくさんいるのでしょうか?



書名・首折り男のための協奏曲
作者・伊坂幸太郎
出版社・新潮文庫
評価・6点

前読んだ短編集「ジャイロスコープ」がいまいちだったので(セミンゴな何となく笑えたが)そんなに期待せずに読んだが、これは好きな部類。首折り男(対象者の首を折って殺害する殺し屋)という超わけの分からんキャラを中心に(背景に)展開する短編集なのだが、こんなわけの分からん設定で素敵な短編集を作り上げる伊坂さんはやはり「匠」だなあと思った。個人的には「合コンの話」好きです。



書名・消失
作者・中西智明
出版社・講談社文庫
評価・5点

けっこう古い本で文庫が出たのも93年、多分新刊では手に入らないのでは。何故そんな本を?と言うとミステリー系のサイトでけっこう押されていたから。ブックオフの100円コーナーで発見したので(通常なら買わないくらいボロかったが、滅多に見かけないのでやむなく・・)購入。読んでみて・・・確かにこれはミステリーファン向けだよね・・・普通の人が読んだら怒るよね・・・。「一体どんな解決が用意されているのだろう」と思って読んでたけど「まじかよっ!!!」って感じ。歌野さんの「葉桜の季節に〜」の時の衝撃に近いかなあ。あと表紙はお遊びがすぎるでしょっっっ!!!(笑)ちなみに作者の中西さんはこの一作だけの作家らしい。こんなわけの分からないお話を考えるような方が普通に就職できたのだろうか・・・



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書名・真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝
作者・仁木英之
出版社・講談社文庫
評価・2点

結論から言うと結構期待していただけにがっかりである。タイトルの意味は「後世真田(幸村)は褒め称えられるだろうが、毛利(勝永)はそこまで褒め称えられないだろう、残念なことだ」みたいな感じだろうか。主人公は毛利勝永でちょっとマイナーな戦国武将(でも最近だと大河ドラマの真田丸で出てきてんのかな)、毛利勝永の目からみる戦国時代という感じのお話。ただし、文章にわかりにくい部分もあるし、何より物語の流れがちょっと都合が良すぎないか・・毛利勝永と大坂の陣で戦う武将たち(主に七将星)を絡ませたいんだろうがちょっとやりすぎじゃねーか(上巻だけで読むのをやめてしまったではないか!)。この作者の朱温などの(中国の)五代時代モノは好きだったが、見慣れている日本の戦国時代モノを書くとやはり文章、構成ともに技量の低さ(えらそうに言ってゴメンなさい!)が目についてしまう。仁木さん中国のマイナー時代ものを書いてくださるならまた買いますのでよろしくお願いします。



書名・湖底の城 五巻
作者・宮城谷昌光
出版社・講談社文庫
評価・3点

春秋戦国の呉越を描く歴史大河絵巻。今回は孫子が登場。宮城谷さんは素晴らしい作家さんである。「楽毅」「孟嘗君」「香乱記」など素晴らしい作品が多い。ではなぜ3点なのか?年に1冊くらいしか出ないのでキャラの名前や性格を覚えていないのである(宮城谷さんは独自キャラが多いし)。だから話がよく分からなくなるのである。完結してからまとめて読んだら最低でも倍の6点にはなると思う次第である。



書名・棋士の一分
作者・橋本崇載
出版社・角川新書
評価・4点

今何かと騒々しい将棋界。現役有名棋士の、しかもタイムリーな内容(コンピューター将棋、スマホ疑惑)なのもあって購入。内容は一言でいうと将棋界に対する提言。果たして本にして出版するような内容か?と思わないでもないが、橋本さんの熱さや真剣さは伝わってきた。ちゃらい棋士だと思っていた橋本さんが意外と古風?な考え方の棋士だったんだと軽い驚きもあった。内容が全て正しいとは思わないし、矛盾している部分もあるかもしれないが橋本さんの覚悟は感じる一冊だった(現役の、しかも一流と言ってよい棋士がこんな内容の本出すメリットはあるのかと思ったくらいだ)。



書名・悟浄出立
作者・万城目学
出版社・新潮文庫
評価・6点

「小品ではあるが逸品」という感じ。万城目さんらしい馬鹿馬鹿しさはちょっと影を潜めている中国古典を題材とした短編集。題材となっているのは「西遊記の沙悟浄」「三國志の趙雲」「項羽と劉邦の虞美人」「始皇帝の時代の荊軻」「史記の司馬遷」。タイトルになってる悟浄出立(八戒まじか!)、虞姫寂静、法家孤憤(アア、マッタク残念ナコッチャ!)あたりが好きかな。万城目さんにはこんな短編どんどん書いてほしいけど大量生産するのは難しそうな内容でしょうな。



書名・縁の切り方
作者・中川淳一郎
出版社・小学館新書
評価・5点

何かよくわからない肩書の中川さん。いや本はけっこう面白いんですけどね・・・(新幹線の中で一気に読んじゃいました)、中川さんの人間関係部分の人生観とか実体験とかをまとめた感じの本です。私はSNS等のやさしい?世界に疑念を感じているほうなので中川さんの考えに近いのかな・・・ただ無理に新刊で買うほどでもないような気も・・・



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