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ホーム>でぶぶの読んだ本考察|2017年6月に読んだ本(2017年7月1日更新)

でぶぶの読んだ本考察|2017年6月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・

※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・100年予測
作者・ジョージ・フリードマン
出版社・ハヤカワノンフィクション文庫
評価・4点

タイトル通りの内容。民間情報機関の長である作者が100年先までの未来を予測するという荒唐無稽な内容である。「2050年に日本とトルコが軍事同盟を結びアメリカの宇宙基地に奇襲攻撃を仕掛ける」などは「マジかよ」と思いながら読んだ。本書の予測は必ず外れるだろうけど(特に細部になればなるほど)、その予測に至るアプローチの思考回路(地政学的思考回路)を学べれば人生において役に立つかもしれない。



書名・人生賭けて
作者・金本知憲
出版社・小学館文庫
評価・5点

いまさら阪神金本監督の本。肩の一部筋肉が切れながらプレイしていた現役晩年から引退に至るまでのお話。金本さんの本(本人が書いたものはこの本ともう1冊しか出ていないと思うが)は一人称が「私は」を使っており、それが金本さんのキャラとも相まって、他の野球選手の著作に比べると「重み」を感じさせる(本人が書いているのかは謎だが・・・)。



書名・雪の鉄樹
作者・遠田潤子
出版社・光文社文庫
評価・5点

大阪の南の方を舞台に庭師の青年(30歳すぎ)の贖罪?の人生を描く。帯に「本の雑誌が選ぶ2016年文庫ベストテン第1位」とあったので買ってみたが、正直そこまで感動はしなかった。確かになかなか読ませるが、明かされた秘密と主人公の人生がなんだか釣り合わない気がするのだ(読まれた方は私の言っていることを理解されると思う)。力作ではあると思うのだが何か釈然としないものが残った。著者の作品では個人的には次の「アンチェル」の方が好みである。



書名・アンチェルの樹
作者・遠田潤子
出版社・光文社文庫
評価・7点

やはり大阪が舞台(大阪市の西区か港区あたりのうらぶれた港町だと思われる)。ぼろぼろの居酒屋の店主である主人公・藤太(40歳くらい。コイツも半分世捨て人)のもとに、かつての親友・秋雄が藤太の初恋の人の娘であるほづみを預けにくるところから物語が始まる。はっきり言って「重い」。主人公のダメ男っぷりは終わっているレベルだし、藤太と秋雄に絡みつく「過去」は陰鬱すぎる。そして最後も救いはない(人によってはハッピーエンドととるかもしれないが・・・)。だが、その「どうしようもなさ」が少し自分の琴線に触れたような気がした。こんなどうしようもない物語もたまには良いのかもしれない。



書名・図南の翼(十二国記シリーズ)
作者・小野不由美
出版社・新潮文庫
評価・9点

9点をつけたがこれはこの図南の翼に対してというより、十二国記シリーズ全体に関しての評価である。見た目は古代中国風、一般の人民の中に神仙や妖魔が溶け込む世界観は素晴らしい(そして、何より十二国記と言えば麒麟!)。またシリーズものであるが、各巻とも独立しており、どこからでも楽しめる。問題はなかなかシリーズが完結しないことである(一応各巻ごとに起承転結があるのでシリーズ全体が完結していなくても読む分では問題ないが・・・)、10年前に読んで最近再読し出しているのであるが、10年の間に1冊しか増えていない!!!この素晴らしい作品が完結することを切に願うものである。ちなみに初めて十二国記シリーズを読む人は「月の影 影の海」から読むのが良いと思うぞ!



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書名・私に似た人
作者・貫井徳郎
出版社・朝日文庫
評価・6点

社会の貧困の拡大や閉塞感から小口テロと呼ばれる小規模なテロが頻発するようになった現代日本が舞台。「文庫新刊が出たら必ず買う作家」である貫井さんの作品だけあって、読ませることは読ませる(1日で読み終わった)。近年の「ドミノ倒し」「北天の馬たち」などよりははるかに良かった。ただし、小口テロの煽動者である「トベ」にはどうしてもリアリティを感じられなかった(トベというよりトベのあの程度の煽動で果たして人はテロリストになるのだろうか)、一気に読めるし、それなりに面白いが良作と言うほどではない、というのが本作に対する私の評価である。それにしても最近貫井さんは才能を無駄遣いしているような気がしてならない・・・。「新月譚」だったり「夜想」だったりあのレベルの作品が読みたいぜ。



書名・水やりはいつも深夜だけど
作者・窪美澄
出版社・角川文庫
評価・5点

色々な不安や不満を抱えた人々の日常を書く短編集。悪くはないし、思わずうなづく言葉もある。が、強いインパクトはなく平均的な出来という感じ。前読んだ「よるのふくらみ」は良かったけどなぁ。なお、同じく短編集である「雨のなまえ」よりは好き。



書名・探検家の日々本本
作者・角幡唯介
出版社・幻冬舎文庫
評価・6点

旅モノというジャンルがある、古典的な名作をあげると沢木耕太郎の「深夜特急」とかそんな感じの本である。私はこの旅モノで新刊(ただし文庫)が出版されると作者買いする作家が二人いる、一人は高野大先生(高野秀行氏)、もう一人がこの角幡氏である。この本自体はエッセイというか本の紹介(読書感想文?)というかそんな感じであり、旅行記ではない。ただ、本の紹介でありながら各章で「探検」や「なぜ探検をするのか」などが深く考察されており興味深い(本物の生は死をとりこまないと見えてこない、死は生を断絶させるのではなく、逆に生をてらす→よって人間の管理している世界の外側、すなわち深い自然の中に飛び込む→それが著者が望んでいる?探検、みたいな下りは興味深かった)。あと角幡氏は文章が上手いね!ただのゴリラじゃないよ、さすがは早稲田大学出身というべきか。旅モノはけっこう出版されてるけどこの角幡さんの旅モノ(というよりノンフィクションと言うべきか)はちょっと格が違うような気がしますね。



書名・ルポ虐待 大阪二児置き去り死事件
作者・杉山春
出版社・ちくま新書
評価・6点

ノンフィクションを読みたくなったのでブックオフの100円コーナーで発見して購入。2010年に起きたこの事件はそれほど有名な事件ではないかもしれないが、筆者は丹念に関係者を取材して事件の起きるまでを解き明かしていく。「ここまで丹念に取材して一冊の本にまとめるほどの事件か?」という思いもあったが、筆者の丁寧な取材には脱帽である。また、文章も読みやすかった。なお、幼少期の特殊な家庭事情、離婚、社会のシステム、夜の世界・・・この事件が起こったのには様々な背景があり、二児の母親一人の責任だけではないということ筆者を言いたいのかもしれないが(直接的にはあまり言及していなかったかもしれないが)、私の人の意見としては、それでも9割以上はこの母親の責任であろうと思う。



書名・日本人失格
作者・田村淳
出版社・集英社新書
評価・3点

ロンドンブーツの淳さんの本である。前置きとしてまず私は淳さんこのとはそれほど好きではない。では何故この本を買ったかって?結構新しい本(17年2月刊)にも関わらず古本屋の100円コーナーに置かれていたからである。内容については良く言えば「非常に読みやすい」悪く言えば「薄い」という感想である。厳しい芸能界で成功した人物ゆえに一家言あるのだが、一冊の書籍にまとめるほどの内容でもなかったと思うし、「日本人失格」というタイトルはタイトル負けしていると思う。



書名・永遠の仔
作者・天童荒太
出版社・幻冬舎文庫
評価・7点

文庫本で5冊、単行本は上下巻。10年以上前の作品、確か高校時代に読んだがガキには少し高尚すぎたので、最近になって再読。優希、笙一郎、梁平の3人の小学生時代(3人ともとある病院に入院している)と30歳くらいの時代を交互に描く。すごく面白いとかワクワクするとかそういう作品ではないが、何というが荘厳な作品である。どんだけ取材して、どんだけ言葉をひねくりだして、どんだけ精神を削ってこの作品を書いたのだろうと身震いするほどである。非常に重いし、すっきりしない作品だが読む価値はあろうかと思う。



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