ホーム>でぶぶの読んだ本考察>2018年4月に読んだ本(2018年5月2日更新)

でぶぶの読んだ本考察|2018年4月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・

※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・呉漢
作者・宮城谷昌光
出版社・中央公論社
評価・5点

光武二十八将の一人呉漢(人名)が主役。「まさか呉漢が主役の小説が出るとは」というほど日本人にとってはレアキャラである呉漢を主役に据えた点は「宮城谷さんは大御所になってもやるなぁ!」というところなのだが、内容は相変わらずの宮城谷節で変わり映えしない(泣)結局、誰が主人公になっても話の流れはあまり変わらない宮城谷さんであった。ただし「、「光武帝劉秀」「呉漢」というマイナーな2作に挑んだ意気込みは素晴らしいので両作ともハードカバーで購入させていただきました。



書名・西部戦線全史
作者・山崎雅弘
出版社・朝日文庫
評価・7点

第二次世界大戦の西部戦線(主にドイツとフランス・イギリスの戦線)のわかりやすい解説書。第一次世界大戦のドイツの敗戦から第二次世界大戦への流れ、そして第二次世界大戦西部戦線の個々の戦闘を1冊の文庫本でわかりやすく解説するという著者の目論見は見事に成功したと言ってよいだろう、600ページ超のぶっとい文庫本だが楽しく読ませてもらった。山崎さんもっと戦史の本出してくれないかな。



書名・負け逃げ
作者・こざわたまこ
出版社・新潮文庫
評価・5点

たまには新規作家を発掘してみようと思って、デビュー作のくせに帯で辻村深月・三浦しおん・重松清という大御所作家に推薦されていたこの本を買ってみた。「野口は、この村1番のヤリマンだ。けど、僕は野口とセックスしたことがない」というなかなかに素敵な書き出しで始まり、閉塞感に満ちた地方の町を舞台にした群像劇はなかなかに巧いと思わせる(著者の出身地がモデルらしい)。ただし「次の作品を凄く読みたい」と思わせるようなインパクトはなかったかな。



書名・我が心の底の光
作者・貫井徳郎
出版社・双葉文庫
評価・5点

幼い時に母親が父親に殺されどん底の人生を歩む峰岸晄の人生を追う小説。さすがの貫井さんで一気読みさせるリーダビリティは相変わらず。が、色々とご都合主義すぎるし、ラストの展開(ある意味衝撃)とか主人公にとっての「光」の意味とか納得しかねる部分も多い。



書名・新・冒険論
作者・角幡唯介
出版社・インターナショナル新書
評価・7点

大まじめで硬質な冒険論。今の時代にそぐわぬ恥ずかしくなるほど冒険を真っ正面から論じた内容である。この冒険論が実践されたのが「空白の五マイル」「アグルーカの行方」などの傑作群なのだ。「極夜行」早く文庫にならんかな。



書名・仮想通貨バブル
作者・日本経済新聞社編
出版社・日経プレミアム新書
評価・5点

日本経済新聞の記事をまとめたような内容、ちょいちょいインタビューあり。仮想通貨を買うにあたりちょっと勉強してみようと思ったのだがまだあまり理解できていない。



書名・神罰 田中圭一最低漫画全集(マンガ)
作者・田中圭一
出版社・イーストプレス
評価・1点

タイトル通り作者の田中圭一先生に神罰が下りそうな内容。この世のゴミクズと言ってもよい。漫画の神・手恷。虫の絵柄をパクって、内容が下品・下劣・エロスという終わってる漫画短編集。やけにち〇こ、け〇の穴、おっぱ〇の出現頻度が高い。日本漫画界随一の糞漫画家・漫画太郎先生の牙城に迫る勢いは見事である。個人的趣味から言えば8点くらいつけてもよいのだが世間体を考え1点とした。



書名・火星に住むつもりかい
作者・伊坂幸太郎
出版社・光文社文庫
評価・6点

「平和警察(戦前の特高みたいなイメージ)」の誕生によって密告はびこる社会となった現代日本を描く少し風刺的な小説。それなりに読ませるが、伊坂さんにしては可もなく不可もなくな感じ。「魔王」「モダンタイムス」「ゴールデンスランバー」もそうだけど伊坂さんは意外とこういう社会風刺系のも書くよね。