ホーム>でぶぶの読んだ本考察|麻耶雄嵩考察(2016年9月14日更新)

でぶぶの考察場|麻耶雄嵩さんをテキトーに考察


麻耶雄嵩氏考察に至る経緯

■管理人でぶぶは「そこそこミステリー好き」です。ただし、古今東西のミステリーを読み漁るマニアではなく、国内のミステリーをあまり考えず(推理もせずに)に読んで「犯人こいつやったんか!!」と喜ぶアホなミステリー好きです。国内のミステリーを網羅しているわけではなく島田荘司氏の御手洗モノを中心に新本格の方々(綾辻さんとか法月さんとか折原さんとか我孫子さんとか)の一部作品をちょろちょろっと読んでいるだけです。ではそんな私が今回何故ちょっとマニアックな麻耶作品にはまったのでしょうか?

■きっかけは駅の本屋さんです。新刊でもないくせに山積みされてやけにプッシュされていたのが麻耶さんの「蛍」でした。気になったので買って帰って読むとちょっとはまりましたね(それまでは名前だけ何となく知っている作家でした)。ただし、言い方は悪いのですが「すごく良かった」とか「衝撃を受けた」わけではないのです。「すごく良かったわけではないけど何だか中毒性がある」「何となく別の買いたくなる」という微妙な中毒性なのです!(麻耶さんゴメンなさい?m(__)m)ですから、作品別考察(このページの下の方)の採点の点数(10点満点)はそんなに高くないのです、でも中毒性があるという非常に説明しづらい作品群なのです!

■とりあず読めば(たぶん)分かります!



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作品ごとの考察


※基本的に読んだ順番に考察しております。
※ネタバレが入るかもしれませんので未読の方はご注意ください。


書名・蛍
出版社・幻冬舎文庫
評価・6点
一言「こんな使い方するんだ・・・」

書店でやけにプッシュされていた本。京都山間部のファイアフライ館で殺人事件が起こるというミステリー好きが喜びそうな設定。が、なかなか一筋縄ではいかない。この作品に使われているトリック(の種類)は近年のミステリーにおいてはありふれたものかもしれないが「こんな使い方をするのか」とちょっとびっくりし、「一番最初に感じた何とも言えない違和感の正体はこれだったのか」とちょっとすっきりした。他の麻耶さんの作品に比べれば一般受けしそうなので「はじめての麻耶作品」にはちょうどよいかもしれない。



書名・隻眼の少女
出版社・文春文庫
評価・4点
一言「・・・なんか色々これでいいのか・・・」

水干を着た萌え〜な少女が探偵という小説なのだが日本推理作家協会賞受賞作ということで大いに期待。感想を一言でいうと「やっちゃったな」。これはミステリーの禁じ手ではないのだろうか・・・それ以外にも○○ジョや○○術や○馬発言の下りは真面目に書いたのか、それとも麻耶さんのギャグなのか判断し難いです(泣)色々と問題ありな作品だとは思いますが、そこそこ読みやすいのはグッドです。



書名・翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
出版社・講談社文庫
評価・3点
一言「真相で貴方が出てきますか・・・」

麻耶さんのデビュー作らしいです。ただし、若い頃に書いた作品ゆえか文章の硬さを感じますし内容もやけにマニアックです(ミステリーマニアじゃないと理解できなさそうな・・・私のレベルではついていけない部分もありました)。最後の最後にあの人を登場させたのもやりすぎのような気もしますし・・・何だか作り物(小説なので元々そうなのですが)のような違和感ある世界で変てこりんな名探偵と唖然とする真相・・・「麻耶作品をはじめて読む人」「ミステリーにあまり慣れていない人」は(第一作目ですが)読むのを後回しにしたほうが良いかもしれません。



書名・メルカトルかく語りき
出版社・講談社文庫
評価・5点
一言「もはや何でもありやな・・・」

一応シリーズキャラである銘探偵メルカトル鮎(変な名前!名探偵じゃないよっ、銘探偵だよっ!)が活躍する短編集。てか、この内容で読者から非難が殺到しなかったのか気になる・・・あっ、麻耶さんの本を好んで読むような人は文句を言わんか・・・。とりあえず最後の「密室荘」は犯人絶対お前やろっ!!!



書名・メルカトルと美袋のための殺人
出版社・集英社文庫
評価・5点
一言・「銘探偵って何?・・・」

おなじみ銘探偵メルカトル鮎と一応ワトソン役の美袋三条が活躍する短編集。インパクト(目茶苦茶さ)では前述の「メルカトルかく語りき」に負けるだろうが(それでもけっこう目茶苦茶だが・・・)、ミステリーの毒に侵されきっていない人が読むにはこちらの短編集の方が良いような気がする。



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書名・神様ゲーム
出版社・講談社文庫
評価・7点
一言「・・・これが少年少女向け?・・・」

小年少女向けと銘打たれた講談社のミステリーランドというレーベルで出版された1冊。確かに登場人物は小学生だし、最初は少年探偵団風のほのぼのとした光景が続くのだが・・・。子どものおもちゃの名前が「ジェノサイドロボ」だったり「ネクロフィリアロボ」だったりの時点で仄かに怪しげな香りが漂っていのだが、「自称・神様」の転校生の鈴木君(小学生。本当に神様っぽい)が登場したあたりから剣呑さは増していき・・・ラストはあれで良いのか!?少年少女向けのミステリーランドのラストがあれで良いのかっ!?この本の出版は担当編集者の暴挙(英断)であると断言する。



書名・貴族探偵
出版社・集英社文庫
評価・5点
一言・「お前本当はアホやろ・・・」

大傑作とは言えないかもしれませんが、佳作ではあると思います。タイトルそのまんまの貴族探偵(血筋の良い金持ちのボンボンっぽい)が探偵と名乗っているにも関わらず推理を部下(メイドとか執事とか)に丸投げするという問題作。ただし、設定が目茶苦茶なわりには中身は意外とマトモである。



書名・鴉
出版社・幻冬舎文庫
評価・4点
一言「ちょっと長い・・・」

最初は良かったんですけどね。独特の世界設定、寓話の中のような村に引き込まれましたが、何せ長い(文庫は約550ページ)だんだんとだれていってしまいました。「悪くはないがちょっと疲れた」という感じです。ちなみにおなじみメルカトルさんが登場します。



書名・あいにくの雨で
出版社・集英社文庫
評価・3点
一言「麻耶さんにしては地味な・・・」

他の作品とはちょっと色合いが違う気がします。何と言うか「意外と普通」という感じですかね。「麻耶さんの訳の分からん作品読むぞ〜!」って期待していた人はちょっと肩透かしを食らう可能性があります。



書名・貴族探偵対女探偵
出版社・集英社文庫
評価・5点
一言「愛香あわれ・・・」

「貴族探偵」の続きです。貴族探偵のライバル女探偵が登場します(女探偵がライバル視しているだけ)。女探偵愛香が憐れになってくるほど貴族探偵は無謬です。お笑い路線なのか真面目なのか分からなくなってくる時もありますが、基本的には楽しんで読める短編集です。



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