ホーム>でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース2023年戦力外通告雑感(2023年11月9日更新)


でぶぶ的テキトー考察|阪神タイガース2023年戦力外通告雑感

まずは11月9日時点での戦力外通告選手及び引退選手の一覧です(外国人選手は除く)。


仁保旭   33歳 投手(右の便利屋)
小林慶祐  31歳 投手(右の中継ぎ)
渡辺雄大  32歳 投手(左の中継ぎ)
望月惇志  26歳 投手(右の速球派)※育成枠
山本泰寛  30歳 内野手(二遊間の控え)
北條史也  29歳 内野手(かつての内野レギュラー)
高山俊   30歳 外野手(かつての外野レギュラー)
板山祐太郎 29歳 外野手(内外野こなす便利屋)


とりあえず11月9日時点で私が把握している情報です(外国人選手は除いています)。今年の戦力外の顔ぶれですが「だいたいは納得できる」という感じでした。北條・高山の戦力外は(個人的には)衝撃ですけど、予想はできていたことです。近年1軍でそこそこの防御率を残していた小林、貴重な二遊間の控えタイプと見ていた山本の戦力外に多少の意外感はありました。


選手ごとに簡単な雑感を書いてみます。戦力外・引退の意外度をA・B・Cの三段階で評価しました(A「マジかっ!意外だ!」B「ちょっとだけ意外だ」Cが「妥当だ予想通りだ」になります)。ただし、あくまで管理人でぶぶのテキトーな雑感ですのでご承知おきください。






以下戦力外選手・引退選手に対するでぶぶのテキトーな感想


仁保旭 投手 33歳
意外度C(妥当)

ソフトバンクから移籍3年目。2軍の便利屋として2軍の試合成立には大いに貢献してくれましたが、防御率は悪く、ストレートが滅茶苦茶速いなど特筆すべきものもないので今後阪神1軍投手陣に割って入れるとも思えず戦力外は妥当かと思います。投手陣がもっと弱い球団へのトレードであれば1軍で多くの出番を得れたように思います。



小林慶祐 投手 31歳
意外度B(今年の面子では一番意外感あり)

右の中継ぎタイプで(数少ないですけど)毎年1軍で投げた時はそれなりに結果を残しており、戦力外は多少意外感があります。ただ、「速球とフォークのリリーフタイプなのに球速がそこまで出ない」「外様移籍組でしがらみが少ない」「30歳オーバー」「将来的に中継ぎ勝ちパターンでやれるかと言うと多分無理」など総合的な理由から戦力外の枠に入ってしまったのではないでしょうか。

渡辺雄大 投手 32歳
意外度C(ちょっともったいない気もするけど妥当)

22年は左殺しとしてなかなかの活躍でしたが、岡田監督との相性が悪かったようです。球速があまり出ない完全な左殺しタイプですので使途がかなり限定されます。対左に限定して使えば今でも1軍で通用するとは思いますが、岡田監督はあまり一殺タイプのリリーフに1軍枠を使いたがりませんからね・・・。戦力外からの獲得選手でしたから戦力外にしやすかったということもあるかもしれません。



望月惇志 投手 26歳(育成選手)
意外度C(妥当)

かなり期待され若くして1軍入りを果たした速球派ですが、制球難と怪我が重なりここ数年はどうしようもない感じになっていましたので戦力外は妥当かと思います。



山本泰寛 内野手 30歳
意外度B(北條と同時にクビは意外)

矢野政権では重宝された二遊間の控えタイプの内野手ですが、今季は1軍出場ゼロに終わりました。もちろん今後レギュラーを狙うような選手ではありませんが、1軍の二遊間に怪我人が続出した場合(例えば中野・木浪が同時に離脱したなど)などの緊急時には1軍でのスタメン起用に耐えうると思っていたので戦力外は少し意外です(しかも数少ない右打ちだし)。まして同じ右の内野手・北條も同時に戦力外としましたのでチーム構成上大丈夫か?(2軍の試合はまわるのか?)と思いましたが、ドラフトで右打ち遊撃手を2人確保したので何とか2軍の試合はまわりそうです。



北條史也 内野手 29歳
意外度C(妥当)

私の推し選手でしたしスター性もあった選手なのでとても悲しいのですが、戦力外自体は妥当です。今季の岡田監督の起用法(1軍昇格なし)とか2軍の成績を見て戦力外は覚悟していました(泣)18年のあの怪我がなければ関本くらいの通算打撃成績は残せた選手だったと思いますが、やはり無事これ名馬ということなのでしょう。



高山俊 外野手 30歳
意外度C(妥当)

これまた私の推し選手でしたのでとても悲しい気分です。ただ、今年を含め近年の2軍の打撃成績と今季の岡田監督の起用法(北條と同じく1軍昇格なし)を見て戦力外は覚悟していました(泣)個人的には1軍の外野スカスカ時期に1度くらい1軍昇格があっても良かったとは思いますが、岡田監督に完全に見切られてしまった感がありましたね。ただ、北條と違って致命的な怪我をしたわけでもないので他の球団での現役続行が見たい選手です(監督と合えばまだまだやれるのではないかと思っています)。それにしても高山、近本、森下のドラ1外野陣が見たかったなあ・・・(泣)



板山祐太郎 外野手 29歳
意外度C(妥当)

内外野をこなす便利屋タイプの選手です(残念ながら1軍の便利屋ではなく2軍の便利屋・・・)。今季は岡田監督の目にかない開幕直後は1軍にいましたが、やはり1軍で通用するレベルの打撃ではなく2軍降格後再昇格することはありませんでした。2軍レベルでは内外野大体どこでもできる便利屋ですので(遊撃と捕手以外はどこでも守ってた気がします)、試合成立要員として残すかなとも思いしたが同期のエリート高山とともにあえなく戦力外となりました。ただ、入団前入団時の期待値から考えるとよく8年間もプロで生き延びたとも言えるかもしれません。




他球団が獲得しそうな選手は?

小林投手は怪我さえなければ中継ぎに不安を抱える球団が獲得するかもしれません。渡辺投手はまだやれるとは思いますが、最近は需要の少ない「球速のない左サイドスロー・完全左打者専門型」なのでニーズに合う球団があれば・・・という感じでしょうか。野手では山本選手は二遊間の層が薄い球団が控え内野手として獲得する可能性はあると思います。北條選手はどうでしょう・・・そもそも万全であれば「内野複数ポジションをこなせて打撃力もある右打ち」なんて簡単にクビにならないでしょうから、もう身体がボロボロなんじゃないかと思いますね。そうであれば獲得する球団はないかと・・・。高山選手は謎の「なんか実はやれそうじゃね」感があるのでどこか獲得する球団があるのではないかと思っています(てかあってくれ)。

また、2軍参戦の新球団が2つ誕生しましたのでそちらに流れる選手もあるかもしれません。この新球団によって戦力外選手の流れが大きく変化するかもしれず要注目です。




戦力外とならなかった選手

個人的に「今オフ戦力外になるかも」と危惧していて生き残ったのは、秋山投手(32歳)、片山捕手(29歳)、高浜内野手(27歳)あたりです。秋山投手は現在の年齢や能力を考えると戦力外になってもおかしくなかったのでしょうけど、今までの実績・功績に敬意を表しての契約更新かと思っております(ただ今季と同じ状況が続くと来オフは危ないと思います)。片山捕手は来季クビになってもおかしくないし、後5年くらい生き延びるような雰囲気もある不思議な選手です(本人の能力と言うよりはチーム全体の構成次第で運命が大きく変わるタイプです)。高浜内野手は1軍昇格どころか2軍成績も全く冴えず、ポジションも一塁手ということから「クビ確実か」と見ていましたが「トレード1年目」「まだ若い」という点から「もう1年様子を見てみよう」ということになったのかなと思います。