でぶぶの阪神ドラフト超テキトー考察では2008年ドラフト3位の上本博紀内野手について考察しております。
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阪神タイガースドラフト考察>2008年ドラフト>上本博紀
2008年ドラフト3位 上本博紀 超てきとう阪神タイガースドラフト考察
年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09 | 阪神 | 1軍出場なし | |||||||||
10 | 阪神 | 28 | 16 | 5 | 0 | 2 | 1 | 1 | 2 | 333 | 375 |
11 | 阪神 | 67 | 131 | 27 | 3 | 13 | 14 | 27 | 8 | 250 | 331 |
12 | 阪神 | 62 | 224 | 50 | 1 | 7 | 19 | 46 | 13 | 254 | 333 |
13 | 阪神 | 25 | 70 | 15 | 2 | 8 | 8 | 19 | 2 | 254 | 353 |
14 | 阪神 | 131 | 600 | 142 | 7 | 38 | 70 | 97 | 20 | 276 | 368 |
通算 | 313 | 1041 | 239 | 13 | 68 | 112 | 190 | 45 | 267 | 355 |
ドラフト的選手評価・・・C
2014年ついにレギュラーを獲得。怪我さえなければ今度も複数年にわたりレギュラーとして活躍すると思われB評価も近い。
上本博紀内野手|でぶぶ的超てきとうな考察
2008年ドラフトで最も期待していた選手。華のある二塁手
1位、2位と地味な指名が続き「う〜む」となっていた2008年ドラフトだが「3位指名・上本」を見た時は「よっしゃー!」となった。人材不足と言われた2008年ドラフトにおいて「管理人の阪神が指名してほしい選手ベスト3」に入っていたからだ。広陵高校時代は甲子園でも大活躍、進学した早稲田大学でも1年時からリーグ戦全試合にフル出場した鉄人(通算成績は109安打 4本塁打 46打点 打率265)。映像で見た早慶戦でのホームスチールは「これぞ持ってる選手」という感じだった。当初は上本の地元・広島カープが外野手の岩本(ドラフト1位でカープに入団)とセットで指名するという話もあったくらいで、遅くとも2位指名の最初のほうで消えるんじゃないかと思っていた。そしたら3位まで残っていて超ビックリ!この選手を3位で指名できたのは超ラッキーだった(何となく柴田と順位入れ替えたらしっくりくる)。
阪神入団1年目こそ2軍のみの出場で終わったが、2年目終盤以降はケガがない時以外は基本的に1軍に在籍している。初めて1軍で見た時から「打席での雰囲気もいいし、顔もいい、スピードもあるし必ずレギュラーをとる選手だ(レギュラーにしなければいけない選手だ)」と思っていたが、レギュラーをとるまで6年もかかってしまった。その原因は「二塁ポジション争いのライバルが平野(最後はちょっとだけ西岡)という実力者だったこと」「怪我が多かったこと」あたりだと思う。前者については上本が入団した直後から平野が最盛期を迎え、長打こそないものの力強い打撃や超アクロバチックな守備を披露していて、この時期の平野を押しのけて上本を起用するのはちょっと現実的ではなかった。後者については大学時代は金本級の鉄人ぶりを見せつけていたが、「さすがにやせ過ぎちゃうか」と思ってしまう公称173センチ 63キロの体はプロの長丁場やスピードに耐え切れなかったようだ。
平野の衰え(特に打撃)と共に、平野を外野に追いやっての二塁スタメン起用が増加するが、怪我などもあって完全にレギュラーを奪い取れず、レギュラー定着前に西岡が登場する(2013年)。2013年はオープン戦での怪我もあってほとんど試合に出れなかった(怪我がなくてもスタメン機会はかなり限られたと思うが・・・)。しかし、翌2014年には西岡の怪我に乗じてスタメンを奪取、その後はある程度の成績を最後まで維持してレギュラーに定着したと言ってもよいであろう。
2013年までの上本は普通の打撃フォームから長く持ったバットを揺らながら構えて思い切り振り抜くという感じだった。打率はそこまで上がらないがツボに入れば一発長打があるという感じで、仁志(元巨人)のような攻撃的1番打者を目指すのかなと思っていた。しかし、2014年に西岡が離脱してスタメンに定着してからはバットをかなり短く持って一部では「きもい」と言われている変則的な打撃フォームになっている(早稲田大学の先輩青木っぽい打撃フォームだ)。バットは短く持っているものの長打力は失われておらず二塁打も多い、見た目は変だが上本にとってはしっくりくる打撃フォームなのであろう(個人的には前の打撃フォームの方が好きだったが・・)。
守備面ではまだ穴が多い選手である。俊足を生かした広い守備範囲は魅力だが、捕球、送球共にセリーグの二塁手の中では下手な方だと思う。高校時代からずっと二塁を守っている選手だけに「もうちょっと何とかならんもんかなぁ」と思う。ただ、鳥谷も最初はエラーだらけだったがあんなに上手くなったので、上本もこれから上達すると信じている。
最も期待されていた足の面ではまだちょっと物足りない。準レギュラー時代は勢いがあって「盗塁すれば決まる」というイメージがあったが(実際はそうじゃないけど)、今はそこまでのオーラはなく失敗も多い。けれど阪神レギュラー陣で最も盗塁を期待できる選手であることは間違いなく、毎年30盗塁はノルマであろう。走塁は凄く良いと思う。
貴重な生え抜き内野手で二塁レギュラーとして何年もの活躍が期待されるが、怪我だけが心配(腕にデッドボール当たったらへし折れそうと思うくらい細い)。怪我せずに走攻守でランクアップして菊池や山田とベストナインを争えるような選手になってほしい!
2014年11月作成