阪神タイガース補強選手列伝ではオリックスからトレードでやってきた牧野塁投手について阪神好き管理人でぶぶがゆるーく考察しております。
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牧野塁 〜阪神タイガース補強選手列伝〜
牧野塁投手のデータ
右投げ右打ち 1992年ドラフト3位
<経歴>
山梨学院大附属高校
オリックス(1993〜2003)
阪神タイガース(2004〜2006)
東北楽天ゴールデンイーグルス(2006〜2008)
広島東洋カープ(2008〜2009)
年度 | 試合 | 先発 | 勝ち | 負け | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通算 | 222 | 27 | 13 | 23 | 2 | 388.2 | 337 | 175 | 4.33 |
★阪神入団の経緯・・・トレード
※牧野・葛城と谷中・斉藤の2対2のトレード
★牧野選手加入の報を聞いたときの管理人の感想
「オリックスの球速いピッチャーやなっ!でもこのトレードは葛城メインのトレードやろなぁ」
阪神にやって来る前の牧野選手
年度 | 球団 | 試合 | 先発 | 勝ち | 負け | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01 | オリ | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3.1 | 5 | 1 | 2.70 |
02 | オリ | 7 | 0 | 0 | 1 | 0 | 8.2 | 7 | 1 | 6.23 |
03 | オリ | 49 | 10 | 2 | 7 | 0 | 101.2 | 86 | 46 | 5.05 |
オリックス時代のイメージは「未完の剛腕」。2003年にはオリックスが投壊状態にあったためか先発、中継ぎでフル回転する(成績はイマイチ)。
イマイチな成績とはいえプロ入り後最高の投球イニング数をたたき出した29歳の牧野とドラフト2位で加入してプロ入り4年間のうち3年は1軍選手と言ってよかった中軸タイプの26歳の葛城を放出したオリックスの意図は謎であった。交換相手の谷中は「もう能力の限界がきたかな」という感じであったし斉藤に至っては2軍の選手であった。阪神にかなり有利なトレードだと思ったが、谷中の評価がそこまで高かったということだろうか?
阪神にやって来た後の牧野選手
年度 | 球団 | 試合 | 先発 | 勝ち | 負け | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04 | 阪神 | 27 | 0 | 1 | 0 | 0 | 32.2 | 33 | 11 | 2.48 |
05 | 阪神 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2.0 | 2 | 3 | 9.00 |
06 | 阪神 | 1軍出場なし |
ストレートは余裕で150キロも何だかイマイチ感が漂うのは何故!?
★阪神補強選手列伝的テキトー選手評価・・・D
ストレートがとにかく速くて、変化球もスライダー、フォークなど一通り投げれたがどうも首脳陣のお気に召さなかったようだ。阪神入団1年目は27試合登板で防御率2.48と成績を残したが、「大事な局面では使い辛い」という印象。150キロをたたき出すストレートも確かに速いのだが、「キレすげぇ」とか「重そう」という感じはなかった。阪神の投手で言えば桟原などと似たようなイメージだろうか。コントロールに関しては四球連発で自滅するほど悪くはないが「制球ええなぁ」というほどの投手ではない。
当時の阪神で牧野の使いどころと言えばローテの谷間の先発か勝ち負け微妙な場面での中継ぎあたりだっただろう。ただ牧野の一番適性が高かったと思われるポジション・右の中継ぎは阪神でも若くて活きのいい人材が集中しており藤川、久保田、桟原、橋本(05年から)あたりが次から次へとブレーク・活躍したため外様で能力的に微妙な牧野の出番は減っていった。
2006年には2軍で防御率0.00と圧倒的な投球を継続して、生え抜き大好きな阪神ファンの面々からも「さすがに牧野使ってやらないかんやろ」という声も上がり始めるが、頑固親父の岡田はんはすでに牧野を見切っていたのか頑なに起用しなかった。そしてシーズン中に投手不足の楽天にトレードされてしまう(交換相手は坂)・・・牧野、嗚呼・・・(涙)
その後は楽天、広島で便利屋的な立場でそこそこ稼働して2009年に現役を引退している。意外と息の長い17年間にも及ぶ現役生活であった。
個人的には阪神も「もっと上手く牧野を使えていれば良かったのに」と思う。先発ローテ投手、勝ちパターン中継ぎとして力不足なのは明らかであったが、2軍(1軍でもよい)で待機し怪我人が出た時や、登板過多気味の中継ぎ投手を休ませたい時に1軍にあげて起用するなどの起用法であれば阪神でも渋く活躍できたと思うのだが・・・力で抑え込めるタイプだっただけに、その後の中継ぎ酷使の緩和剤として貴重な存在になれる可能性は十分あったと考える。