ホーム>阪神タイガース補強選手列伝>正田樹

正田樹 〜阪神タイガース補強選手列伝〜

正田樹投手のデータ
左投げ左打ち 1999年ドラフト1位
<経歴>
桐生第一高校
日本ハムファイターズ(2000〜2006)
阪神タイガース(2007〜2008)
台湾プロ野球(2009〜2010)
BCリーグ(2011)
東京ヤクルトスワローズ(2012〜2013)
台湾プロ野球(2014)
四国アイランドリーグplus(2014)

正田樹選手のプロ野球通算成績
年度 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
通算 123 79 25 38 486.1 263 211 4.70


★阪神入団の経緯・・・トレード
           ※シーズン開幕直前に金沢とトレード


★正田選手加入の報を聞いたときの管理人の感想
「あの正田かっ!日ハムではジリ貧みたいやったけど甲子園であの夏の日の輝きを取り戻してくれへんかな〜(淡い淡い期待・・)」




阪神にやって来る前の正田選手

阪神に来る直前3年間の正田投手の成績
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
04 ハム 17 17 86.1 51 57 5.00
05 ハム 12 12 60.1 31 36 6.27
06 ハム 1軍出場なし

夏の甲子園で53イニングを投げ、防御率は0.85。桐生一高を甲子園優勝に導いたスター投手として99年のドラフト1位で日本ハムに入団。入団4年目にはローテーション投手として9勝、150イニング、防御率3点台と将来のエース候補として十分な成績を残した。しかし、その後正田の迷走がはじまる。日本ハムの投手力がイマイチだった点、ドラフト1位のスター候補将来のエース候補としての期待が高かった点などからかなりの先発登板機会を与えられるものの防御率は5点を超え、制球難も深刻とどんどん成績が悪化していき、2006年には1軍登板ゼロ、2軍でも打ちこまれるという状態になってしまった。

2007年のシーズン開幕直前に阪神・金沢とのトレードが成立。ダルビッシュら次世代の先発投手の台頭が目立つ日本ハムにとっては不要な投手となってしまったということか・・・

力がないわけではないが先発としても中継ぎとしても後一歩な金沢をトレードに出すこと自体は反対ではなかった。トレード相手が正田という点に関しては、「好トレード」とまではいかずとも「妥当なトレード」ではあると当時は思った。




阪神にやって来た後の正田投手

正田樹投手 年度別成績(阪神時代)
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
07 阪神 1軍出場なし
08 阪神 1軍出場なし


甲子園での輝きは戻らず(涙) 阪神移籍が流浪の野球人生の始まりとなった


★阪神補強選手列伝的テキトー選手評価・・・E


まだ26歳と若く実績もある有名な投手だが、ここ数年の凋落ぶりが激しかったのでそこまで大きな期待はしていなかった(できなかった)。そういう意味では近鉄からトレードで獲得した前川に近いかもしれない。けど貴重な左腕投手でもあるのに在籍2年で1軍登板0というのは予想外だった(涙)

正田の印象だが球速帯は130キロ台後半から140キロちょっと、長身からの角度のあるストレートと落差のあるカーブが武器の先発タイプという感じ。ただし、コントロールがアバウトすぎるため自滅すること多し。シーズンオフに首脳陣からかなり期待をかけられたりもしていたが、シーズンがはじまると名前が聞かれなくなった。コントロールがよければ技巧派の先発投手としてそこそこやれたのかもしれないが、球威がない上にコントロール悪いでは幾ら自慢のカーブがよくても通用しないいうことか・・・2007年は防御率6.00、2008年は防御率4.70と2軍でも散々な成績に終わり2008年オフに自由契約に(涙)

流浪の野球人生がはじまり、台湾球界で活躍したり、メジャーに挑戦したり、日本の独立リーグでプレーしたりしている。2012年にはヤクルトで日本プロ野球に復帰し12年には防御率2.84、13年には防御率2.87と数字上は上々な成績を残すがあえなく解雇。その時の正田を見たが、阪神時代よりまとまりがよくなっていたが、まとまりがよくなったためか球威や迫力も低下しているような感じで先発ローテや勝ちパターンの中継ぎでは厳しい。というより「普通の左投手」という印象で、1軍での使いどころは負け試合の中継ぎ、ロングリリーフくらいだろうなと感じだ。正田がヤクルト生え抜きなら契約は延長されたと思うが(ヤクルトは身内に優しい)、内容と成績が求められる外様の立場ゆえの解雇だろうか。

経歴を見るに「場所は選ばん、とことん野球やってやるぜぃ」という雰囲気で2014年現在まだ現役。なかなか厳しいかもしれないが、日本プロ野球の先発マウンドに正田がもう一度立つことを期待している。