阪神タイガース補強選手列伝ではマリナーズから移籍してきた城島健司捕手について阪神好き管理人でぶぶがゆるーく考察しております。
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城島健司 〜阪神タイガース補強選手列伝〜
城島健司捕手のデータ
右投げ右打ち 1994年ドラフト1位
<経歴>
別府大付属高校
ダイエー、ソフトバンク(1995〜2005)
メジャーのマリナーズ(2006〜2009)
阪神タイガース(2010〜2012)
年度 | 試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通算 | 1323 | 5284 | 1406 | 244 | 808 | 344 | 547 | 72 | 296 | 355 |
★阪神入団の経緯・・・メジャー帰り
※マリナーズを退団して日本復帰。まさかの阪神入り
★城島選手加入の報を聞いたときの管理人の感想
「えっソフバンじゃねぇのっ!!!マジで阪神っ???すげぇ補強に成功したな・・・」
阪神にやって来る前の城島選手
年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
07 | マリ | 135 | 513 | 139 | 14 | 61 | 15 | 41 | 0 | 287 | 322 |
08 | マリ | 112 | 409 | 86 | 7 | 39 | 19 | 33 | 2 | 227 | 277 |
09 | マリ | 71 | 258 | 59 | 9 | 22 | 12 | 28 | 2 | 247 | 296 |
問答無用の超大物捕手。高校時代から大物選手で進学を希望しながら、ダイエーが強行指名。王監督が直々に出馬するなど、入団前から話題性抜群だった(ちなみに城島の件でドラフトルールも改正・・・)。
ダイエー入団後2年間は2軍を中心に起用され、3年目から1軍定着。その後の活躍はご承知の通りで、捕手としては常識外の猛打がパリーグを席巻。守備面でも座ったままでランナーを刺せる強肩と工藤らベテラン投手陣に鍛えられたリードでゴールデンクラブの常連となっていく。
日本人捕手としてははじめてのメジャー挑戦。移籍先はイチローと同じマリナーズで3年契約。メジャーでは日本時代ほどの圧倒的な存在感はなかったものの、打撃はメジャー捕手の中でも十分上位レベルだったと思う。ただし、捕手という投手とのコミュニケーションが重要なポジションで言語の問題があるのが大きかったのかリード面で精細を欠いた部分もあった(精細を欠いたというよりは投手陣の信頼を完全に得ることができなかったというほうが正しいのかもしれない)。
捕手としての総合力(打撃力・守備力・肩・リード)ではマリナーズの中では一番だったと思われるが、投手陣との信頼関係などの問題もあって若手捕手に出番を奪われ出す。その状況に嫌気がさしたのか、マリナーズとの複数年契約(残り2年あったようだ)を破棄して日本球界への復帰を決断した。
日本球界復帰なら復帰先は間違いなくホークスだと思っていたので阪神入団にはびっくらこいた。原因としては「捕手・田上が育っていたためホークスが獲得を躊躇」「阪神のオファーが速かった」「ホークスがそこまで獲得に本腰いれてないように見えた」「阪神サイドの提示に誠意を感じた」といったあたりであろうか。ホークスが最初から本気で獲得しに行っていれば阪神入団の目はなかったと思われるだけに、阪神サイドからすればラッキーであった。
阪神にやって来た後の城島選手
年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 | 阪神 | 144 | 602 | 168 | 28 | 91 | 27 | 53 | 9 | 303 | 352 |
11 | 阪神 | 38 | 144 | 25 | 5 | 13 | 8 | 16 | 0 | 189 | 243 |
12 | 阪神 | 24 | 42 | 7 | 0 | 5 | 2 | 4 | 0 | 179 | 214 |
まさしく「スーパーキャッチャー」だったがケガに泣かされた(涙) ケガさえなければ金本クラスの活躍をしたと思う(涙)
★阪神補強選手列伝的テキトー選手評価・・・D
自称していた?「スーパーキャッチャー」という呼び名がとっても似合う男で、非常に華のある選手だった。その能力、性格などから怪我されなければ、金本級の影響力をチームに与えたと思われるだけに「実働1年」というのはあまりに残念であった。
打撃は流石の一言。積極的な打撃でレフトスタンドに叩き込む姿は日本人離れしてており、「復帰1年目でこの成績(打率303 28本)なら2年目はもっと打ちそうやな」と大いに期待した。阪神打撃陣が皆調子がよかったという点、さらに捕手ということもあって打順は6番か7番だったが、その打席での存在感は4番の新井やブラゼル、金本、鳥谷らを上回っていたと思う。
守備では強気リードが酷評されたり、キャッチングの能力が多少落ちているような気がしたが、前者は2年、3年とやっていくうちに阪神投手陣にも慣れるだろうし、後者は日本復帰1年目で慣れてないだけで来年は大丈夫なんじゃないかと思っていた(実際には大丈夫じゃなかった・・・泣)。ただし、守備面ではホークス時代ほどの信頼感はなく、打撃と違って多少劣化しているかなという印象を受けた。
性格は(多分)裏表のない豪快な性格で、(多少)アンタッチャブルな存在になっていた金本にも物申せたり、大人しいタイプの選手が多い阪神の中ではキャラが立ちまくっていた(桜井にドロップキックかまし事件、新井タッチアップ事件など)。遠慮のない言動も、城島の人格ゆえかあまり毒を帯びず、チームにとってはプラスになっていたと思う。
このように選手としての能力、言動から圧倒的な存在感を見せつけ、阪神の「チームの軸は他所から補強するぞ作戦」は金本に続き成功を収めたかと思われた(しかも金本が衰え始めたところに城島入団というタイミングの良さ!)。阪神は金本のチームから城島のチームになっていくんだろうな、などと思っていたらすでに城島の体はボロボロだった・・・(涙)
阪神2年目、3年目は左膝は皮切りに肘、腰など満身創痍状態。2塁への送球も厳しくなるなど捕手としては限界で契約が残っているにも関わらず引退を決めた。リハビリしながら契約を満了、その後は阪神なら一塁や代打、パリーグならDHなどで十分勝負できたと思うが、「キャッチャー城島として終わりたい」というコメントから窺える捕手としてのプライド、4年20億円近いと言われた契約に見合う活躍ができなかった(できない)という慙愧の念が城島に引退を決めさせたのかもしれない。
私が野球を見始めてから阪神が獲得した選手の中で最も大物な選手だったし、1年目は抜群の存在感で城島に打席が回ってくるのがいつも楽しみだった。それだけにわずか1年しか阪神・城島の活躍が見れなかったのがすごく悲しい。