阪神タイガース補強選手列伝ではからロッテからFAでやってきた小林宏之投手について阪神好き管理人でぶぶがゆるーく考察しております。
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小林宏之 〜阪神タイガース補強選手列伝〜
小林宏之投手のデータ
右投げ右打ち 1996年ドラフト4位
<経歴>
春日部共栄高校
千葉ロッテマリーンズ(1997〜2010)
阪神タイガース(2011〜2012)
BCリーグ・群馬ダイヤモンドペガサス(2013)
BCリーグ・信濃グランセローズ(2014)
埼玉西武ライオンズ(2014)
年度 | 試合 | 先発 | 勝ち | 負け | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通算 | 385 | 157 | 75 | 74 | 29 | 1297.1 | 1135 | 358 | 3.57 |
★阪神入団の経緯・・・FA
※メジャー移籍を目指したが獲得球団がなく阪神へ
★小林選手加入の報を聞いたときの管理人の感想
「う〜ん・・・悪い選手じゃないんやろうけど年棒2億円の価値はないんちゃうかな・・・」
阪神にやって来る前の小林選手
年度 | 球団 | 試合 | 先発 | 勝ち | 負け | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
08 | ロッテ | 23 | 23 | 5 | 12 | 0 | 138.0 | 112 | 45 | 5.02 |
09 | ロッテ | 24 | 20 | 4 | 13 | 0 | 134.1 | 120 | 35 | 4.29 |
10 | ロッテ | 57 | 0 | 3 | 3 | 29 | 61.0 | 53 | 14 | 2.21 |
高校卒業後にロッテに入団して入団5年目の2001年シーズンあたりから1軍に定着、主に先発ローテーション投手として00年代のロッテを支えた。ロッテ時代の小林によくよく注目していたわけではないが、「エースではないが先発の好投手」という印象を持っていた。
2007年に13勝をあげロッテのエースになったかと思われたが、2008年と2009年は続けて低迷、ローテーションが務まらなくなり2010年シーズンは抑えに転向。2010年シーズンは序盤こそ好調だったものの、中盤以降は安定感を欠き崩れるシーンも多かった。数字上はそれなりの成績を残したものの、数字ほどの安定感はなかったと思う。
2010年オフには海外FA権を行使してメジャーリーグ移籍を目指したがオファーがなく年が明けてから阪神に入団(ロッテはFA残留を認めていなかった)。実績のある選手ではあったが「メジャーからのオファーがなかったため、唯一オファーを出していた阪神にやむを得ず移籍してきた観」もあって、果たして活躍するのか?という疑念もあった。また、ムラッ気のある中継ぎ投手に対して「2年5億円前後プラス人的補償」というのはリスクがありすぎるのではないかと思われた。とりあえず、入団直後にキャンプで絶好調だった若手の高濱内野手が人的補償でロッテにとられてしまい、阪神ファンの間でも「何だよ」感が渦巻いていた(これに関しては小林が悪いわけではないが・・・)。
阪神にやって来た後の小林選手
年度 | 球団 | 試合 | 先発 | 勝ち | 負け | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 阪神 | 42 | 0 | 1 | 5 | 0 | 39.0 | 45 | 19 | 3.00 |
12 | 阪神 | 1軍出場なし |
KKK(トリプルケー)の一角でセットアッパーとして起用されたが炎上を繰り返してほとんど戦力にならず(涙)
★阪神補強選手列伝的テキトー選手評価・・・E
ロッテではストッパーだったが阪神では藤川がいたためセットアッパーに。久保田、藤川球児のイニシャルから「試合の終盤はトリプルK」と期待された。シーズンに入ると主に勝ち試合の8回を任されたが炎上を繰り返し、何度も勝ち試合を負け試合に(涙)「無理そうだな」という時点で配置転換をしとけば傷は浅かったのであろうが、年棒2億円の選手を簡単に負け試合担当や2軍に落とすことができなかったのか、意地の起用が続きチームの傷も小林自身のイメージも悪化していった。
我慢の限界を超えたのか2軍に落とされた後の1年目終盤、2年目はほとんど戦力外な感じであった(2年目は先発再転向してみたがほとんどモノにならなかった模様)。2年目は1軍出場はなくファームでも「24試合 2勝4敗2セーブ 防御率3.44」と平凡な成績に終わり、あえなく戦力外となってしまった。
阪神時代の印象だが、長身から投げ下ろす速球は140キロ台半ばとそこそこ球速表示は出ていたものの簡単に弾き返されていた。落ちる球(フォークか縦のスライダー)もあったが制球が微妙であった。1年目はイニング数以上の三振を奪うなど能力が完全に落ちていたということではなかったのだろうが、打ちこまれる度に自信を喪失していっているような気がした。ロッテで活躍していた時は球速は出るもののそんなに力で抑え込んでいる印象ではなかったので、阪神では本来の投球を見失っていたのだろうか?ただFA選手としての役割は全く果たせず、5億円(2年間で小林に支払ったお金)をドブに捨てたと言われても仕方ないであろう。
阪神退団後はメジャーを目指したり、日本の独立リーグでプレイするなどし、2014年7月に西武に入団。西武では中継ぎとして起用されるがまともな成績が残せずにその年限りで引退した。