ホーム>でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース2024年戦力外通告雑感(2024年10月30日更新)


でぶぶ的テキトー考察|阪神タイガース2024年戦力外通告雑感

まずは10月30日時点での戦力外通告選手及び引退選手の一覧です(外国人選手は除く)。


加治屋蓮   33歳 投手(右の中継ぎ)
秋山拓巳   33歳 投手(かつてのローテ投手)
岩田将貴   26歳 投手(左の変則中継ぎ)
片山雄哉   30歳 捕手(2軍の主)
高浜祐仁   28歳 内野手(右打ち一塁手)
遠藤成    23歳 内野手(2軍の主力内野手)


とりあえず10月30日時点で私が把握している情報です(外国人選手は除いています)。多少意外性のある顔ぶれでしたが、「他に戦力外にする選手おるん?」と聞かれれば「しゃあないか」という感じです。遠藤や岩田は若いし2軍成績は悪くないのでもったいない気はしますが、「じゃあ他にクビにできる内野手おるんか?中継ぎ投手おるんか?」と問われれば難しいですよね・・・1年目、2年目の選手は切りづらいですしね。


選手ごとに簡単な雑感を書いてみます。戦力外・引退の意外度をA・B・Cの三段階で評価しました(A「マジかっ!意外だ!」B「ちょっとだけ意外だ」Cが「妥当だ予想通りだ」になります)。ただし、あくまで管理人でぶぶのテキトーな雑感ですのでご承知おきください。






以下戦力外選手・引退選手に対するでぶぶのテキトーな感想


加治屋蓮 投手 33歳
意外度B(属性的に仕方ない)

ソフトバンクから移籍3年目。22年と23年は主力中継ぎ投手として活躍し、今季も1軍登板はありましたので多少意外感はあります。「(ここ2年の活躍で)中途半端に年俸が高い」「戦力外から獲得の外様組なのでクビにしやすい」「年齢」「球威はあるが、もともとあんまりよくない制球がさらに悪化」などが理由でしょうか(生え抜きの29歳の選手だったらクビになっていないと思いますね)。2軍では防御率0点台ですし、制球は多少アバウトとは言え球威と実績はありますから中継ぎ不足の球団が獲得する可能性はそこそこあるでしょう。



秋山拓巳 投手 33歳
意外度C(もう限界でしょう)

ここ3年ほどは球威を失っており、魔球と言われた遅いストレートがただの遅球になっています。年齢を考えればここからの復活はないでしょうし、先発しかできないタイプに見えるので中継ぎ転向も難しい。引退は妥当な判断かと思います。



岩田将貴 投手 26歳
意外度B(ちょっともったいない気はする)

左の変則中継ぎ投手、いわゆる左殺しタイプですね。ここ数年2軍でフル回転しており、今季は成績もなかなか良かったと思います、しかもまだ若い。1軍でのお試し登板すらなく戦力外とはもったいない、と言うかかわいそうに感じます。「いくら変則でも130キロ台半ばの速球では」「最早一殺タイプの左殺しはよほどの能力がないと生き残れない時代」「育成上がりでクビにしやすい」あたりがクビの要因でしょうか。なお、他球団が獲得してほしい選手です(1軍でどれくらいやれるか見てみたい)。



片山雄哉 捕手 30歳
意外度B(妥当と言えば妥当)

2軍では一塁と捕手をこなし、主軸を打っていましたが一軍首脳陣の構想には全く入っていなかったと思われます。ここ2年ほどはなぜか打撃の確実性が高まり2軍レベルでは好打者と言える選手に成長していました。ただ、年齢・ポジション・守備力などを考えると「多少打撃力が上がっても・・・」という立ち位置の選手だったので「チーム編成上必要性が薄れたからクビ」ということなのかなと思います。「捕手と一塁をこなせる」「左打ち」「捕手にしては打撃力あり」など1軍の控えにいたら重宝しそうなタイプなのですが、肝心の1軍での実績がほとんどないため、30歳という年齢も考慮すれば獲得する球団はないかと思います。



高浜祐仁 内野手 28歳
意外度C(妥当)

日本ハムからトレード移籍2年目の一塁手。成績的には去年クビになっていてもおかしくなかったかと思いますが、トレード1年目ということで猶予がもらえたのでしょう。2年目の今季は2軍の打撃成績は向上していますが強打が売りの一塁手(外野も守っていますが・・・)がホームラン0本ではどうしようもないです。年齢・属性的にも戦力外は予想していました。



遠藤成 内野手 23歳
意外度A(編成的にも属性的にも年齢的にもまだ戦力外はないと見ていた)

二塁を中心に三塁と一塁も守る2軍内野陣の中心選手です。ゆっくりとはいえ年々成績が向上してきている、(イメージですが)真面目で練習熱心、内野複数ポジションを守れるという本人の要素に加え、23年に北條、板山、山本といった2軍でかなりの出場機会を得ていた内野陣をクビにしたことによって2軍内野陣はそこまで潤沢でない、という編成的な要素も加わり、「今季クビになることはあるまい。来年はいよいよ1軍初挑戦かな」と思っていました。ただ、正直今後1軍レギュラーになるイメージはわきにくく「最大限成長しても1軍の控え選手、1年くらい1軍で100打席くらいもらえる年もあるかな」というイメージでした(だから戦力外に納得している、というわけではありませんが)。なお、心情的には一番他球団に獲得してもらいたい選手(1軍で爪痕を残してほしい選手)です。



他球団が獲得しそうな選手は?

加治屋投手は中継ぎが不足している球団が獲得する可能性はまあまああると思いますね。直近2年の成績はなかなかですし、今季も壊滅的に悪いというわけではなかったですから。岩田投手は全く読めませんね、素人目には獲得する球団があってもよいように思うのですが「1軍実績皆無」「左殺しタイプの変則投手」というのが今の球界情勢でどのように評価されるのか・・・。遠藤内野手はポジション、若さ、2軍での実績などから獲得する球団はあると見ています(育成枠かもしれませんが・・・)。




戦力外とならなかった選手

個人的に「今オフ戦力外になるかも」と危惧していて生き残った選手はいませんね。と言うより1軍選手以外の中堅選手はすでにほとんどクビになっており皆非常に若いんですよね(ですから枠を空けるために遠藤内野手のような若い選手もクビにせざるを得ない状況です)。成績だけで言えば21年1位の森木投手や同年2位の鈴木投手なんかは結構ヤバいと思うのですが、やはり3年目の1位と2位の選手は切れませんよね。今季1軍控えとしてチームを支えた植田内野手や熊谷内野手、若くて2軍では好成績を残している豊田外野手や小野寺外野手なんかも来年は危ないかもしれませんね・・・。「阪神も本当に若いチームになったもんだな」とつくづく思います。