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でぶぶの読んだ本考察|2020年10月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・

※読書量の減少に伴い、でぶぶの読んだ本考察は隔月更新に移行する予定です。毎月楽しみにしている方(多分0人)ゴメンナサイネ!
※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・ 宿命と真実の炎
作者・貫井徳郎
出版社・幻冬舎文庫
評価・5点

「後悔と真実の色」の続編。とにかくぶっとい(650ページくらい)。さすがに(私的には)ミステリー系エンタメ作家業界の巨匠だけあって一気に読ませる。貫井さん得意の叙述トリック(トリックではないかもしれないが・・)も炸裂するし、悪くはないのだが、なぜか物語(文章?)の作り物めいた感が拭えない。貫井さんがこれだけの分量を使うのであれば、もっと凄い作品を作れそうな気がしてならないのだ(買い被りすぎか?)。



書名・不夜城
作者・馳星周
出版社・角川文庫
評価・7点

再読。初読は恐らく15年以上前。浄化される前のアジア最大の歓楽街歌舞伎町の中国人社会(香港系、台湾系、上海系、北京系などが入り乱れる)が舞台で、主人公の劉健一は日台ハーフ。劉健一の元相棒・呉富春(超トラブルメーカー)が歌舞伎町に戻ってきて血で血を争う抗争が始まる。「日本にこんなヤバい地域あんのかよ」というくらい登場人物が全員悪人である。主人公の劉健一からして、人を全く信頼せず、人を騙す、痛めつける、殺す(ヒロインの夏美はさらに色々とえげつない)。そんな感じでどうしようもない小説なのだが、何故かかなり人を引きつける光を発している。人は綺麗な光より闇の中のかすかな光(もしくはネオンの光)に惹かれるのかもしれない。



書名・ジャンプ
作者・佐藤正午
出版社・光文社文庫
評価・6点

佐藤正午の代表作の一つ。ガールフレンド南雲みはるは、強烈なカクテルを飲んだ僕を自分のアパートに残し「五分で戻ってくるわ」とリンゴを買いに出かけたまま姿を消してしまった。強烈な余韻やカタルシスがある作品ではないが、ささいなきっかけが人生にどのような影響を及ぼすのか考えさせられる。