ホーム>でぶぶの読んだ本考察>2022年3月・4月に読んだ本(2022年5月26日更新)



でぶぶの読んだ本考察|2022年3月・4月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・。今月は多少読書量が減少気味。色々と忙しくて西村賢太特集ページもなかなか作れない・・・。

※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・ 出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
作者・花田菜々子 
出版社・河出文庫
評価・7点

奇書(笑)当時ヴィレッジヴァンカードの店長だった花田さんが出会い系サイト(というよりはマッチングサイトかもしれないが)で出会った人たちに、タイトル通りに本を進めまくるという内容。面白く変わった興味深いノンフィクション。



書名・江神二郎の洞察
作者・有栖川有栖
出版社・創元推理文庫
評価・5点

学生アリスシリーズの(現在)唯一の短編集。アリスが英都大学に入学した1988年からマリアが推理小説研究会に入会するまでが描かれる。前評判が高くかなり期待していたのだが、「悪くはないが思ったほどでは・・・」という感想。



書名・Blue
作者・葉真中顕
出版社・光文社文庫
評価・4点

内容も面白そうだし葉真中さんだしかなり期待できそうだな!と思って購入したが期待値には及ばなかった。平成を俯瞰するような壮大な試みによって、かえってブルーの像が薄れてしまったような気がする。



書名・コロナと風俗嬢
作者・八木澤高明
出版社・草思社
評価・7点

タイトル通りのルポルタージュ。普段の八木澤さんの本より読みやすかった。



書名・サッカー店長の戦術入門
作者・龍岡歩
出版社・光文社新書
評価・8点

最近名が売れてきた龍岡氏の本をはじめて読んだ。龍岡氏はプレイヤーでなくサッカー観戦好きが高じてプロサッカーチームの戦術分析官になったという究極のオタクだが、本の内容も期待に違わぬオタッキーなものであった←誉めてる。マニアックで興味深く面白いというサッカーファンからすれば究極の書き手である。







書名・獄門島
作者・横溝正史
出版社・角川文庫
評価・5点

ミステリーに興味のある人間であれば名前は必ず知っている「獄門島」。八つ墓村や犬神家と並ぶ名探偵・金田一耕助の代表作である「獄門島」。今さらながら読んでみたが、現代ミステリーに慣らされた身からすれば、やはりいささか古く感じる。そしてもっと若い時、10代の時に読んでおくべきだったかな、とも思う(いわゆる古典名作的作品は10代から20代前半の感性みずみずしい時期に読むべきだろうと最近つとに思う)。



書名・グレート・ギャッツビー
作者・フィッツジェラルド
出版社・中央公論社
評価・3点

超有名なアメリカ文学の名作。かつて新潮文庫の野崎訳は途中で挫折したが、村上春樹訳で再挑戦。読みやすい訳で最後まで何とか読めたものの、「面白い」とはとうてい思えなかった。ストーリーやキャラというよりは繊細な表現を楽しむタイプの小説だと思うのだが、私には合わなかったようだ。ただ、村上春樹は人生で巡り会った重要な本3冊にあげているので挑戦してみる価値はあると思う(ちなみに他は、ロング・グッドバイとカラマーゾフの兄弟らしい)。



書名・赤目四十八瀧心中未遂
作者・車谷長吉
出版社・新潮文庫
評価・7点

尼崎出屋敷のボロアパートでモツを串に刺し続ける仕事をする半ば世捨て人のおっさん(といっても30代前半)とその界隈に住む人々を描く何とも言えない小説。何かよく分からんが無駄に巧い尋常でない小説を読んだ気分になる。また、物語の舞台に土地勘もあったので物語に投入しやすかったのも良かったのかも。「まぐわい」とか「おめこ」などの言葉が似合う異物的小説(よう直木賞とれたな)。