ホーム>でぶぶの読んだ本考察>2022年9・10月に読んだ本(2022年11月12日更新)



でぶぶの読んだ本考察|2022年9月・10月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・。染井為人、太田忠司に初挑戦してみたがイマイチでござった。

※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・ 嬢と私
作者・アセロラ4000
出版社・SW
評価5点

コールセンターで働くバツイチチョイデブのおっさんがキャバクラにはまる私小説風のお話。ぶっちゃけそれだけ(笑)作家志望のおっさんだけあってそこそこ読みやすいが、あまりにテンプレートすぎる内容には時には失笑してしまう(それがよいのかもしれないが)。



書名・光秀の定理
作者・垣根涼介
出版社・角川文庫
評価・7点

君たちに明日はない、など一般エンタメ作家だと思っていた垣根さんがいきなり歴史小説を出したのでちょっと驚いた。明智光秀を取り扱いながら普通の小説の光秀シーンはほとんどなく、独自解釈の部分中心で400ページ以上のなかなかの作品に仕上げたのは見事だ。多少ビジネス書っぽさはあるが読んで損はない歴史小説。



書名・信長の原理 上下
作者・垣根涼介
出版社・角川文庫
評価・7点

光秀の定理の姉妹編とも言うべき作品。独特の視点で光秀以上に面白い。それにしても垣根さんはなかなか大したもんだと思った。



書名・あしたから出版社
作者・島田潤一郎
出版社・ちくま文庫
評価・6点

就活がうまくいかず、一人で出版社を立ち上げた青年の自伝的ストーリー。著者の本や本屋に対する愛情がにじみ出ており、夏葉社(島田さんの出版社)の本が読みたくなる。



書名・希望の糸
作者・東野圭吾
出版社・講談社文庫
評価・6点

加賀シリーズ新作。安定してそこそこ読みやすく、そこそこ面白いが期待以上でも期待以下でもない。今の東野さんのスタンダードという感じ。東野さんも年をとったのか、何となくジジくさくなった。







書名・選んだ孤独はよい孤独
作者・山内マリコ
出版社・河出文庫
評価・6点

知らない作家さんだが書店でやけにプッシュされて平台陳列されていたので購入してみた。短編集でそこそこ面白かった。



書名・犯人に告ぐ3 紅の影 上下
作者・雫井脩介
出版社・双葉文庫
評価・6点

ベストセラー犯人に告ぐシリーズの3作目。今作ももちろん神奈川県警の巻島捜査官が主人公だが、前作の敵役リップマンが裏の主人公とも呼べるような登場頻度で「リップマン淡野のそこはかとない日常」とも言う感じの描写が続く(淡野パートのほうが面白かったりする)。エンタメ小説としてはそこそこ悪くない出来だが、滅茶苦茶面白いというほどではない(1作目は滅茶苦茶面白かった)。4作目も出版されそうであるが盛り返せるのか、はたまた盛り下がっていくのか。



書名・ダンデライオン
作者・中田永一
出版社・小学館文庫
評価・5点

乙一こと中田氏の作品。青春モノとタイムスリップものが合体したような読みやすい小説。若い人向けかな。



書名・悪い夏
作者・染井為人
出版社・角川文庫
評価・5点

角川文庫で結構推されていた小説。クズとワルしか出てこない、という煽り文句通り登場人物はどうしようもない奴らばかりである。巨悪とかカリスマ的な悪人とかではなく、場末のヤクザとか生活保護を詐取しようとするヤツらとか実際にその辺にいそうや小悪党が東京近郊の小都市でうごめく感じの物語である(ウシジマくんが出てこないウシジマくんちっくな物語と言えるかもしれない)。ただ最後の大団円?はさすがにやり過ぎな感じで(笑)漫画とかB級映画ぽかった。この作家の本をもう1冊読んでみたい気もするし、これでお腹いっぱい十分です、という気もする。



書名・麻倉玲一は信頼できない語り手
作者・太田忠司
出版社・徳間文庫
評価・3点

徳間文庫大賞2022受賞!と華々しい煽り文句を見て購入。「震撼サイコサスペンス」「このラストは革命的」などなかなかの煽り文句だが正直言うと期待外れだったかなり(なんか既視感がある上、トリックの使い方もあんまり、という感じ)。