ホーム>でぶぶの読んだ本考察>2023年3・4月に読んだ本(2023年5月29日更新)



でぶぶの読んだ本考察|2023年3・4月に!読破!した本


「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・。

※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!



書名・阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?
作者・喜瀬雅則
出版社・光文社新書
評価7点

適当なタイトルと縦縞の表紙からして下世話系の本かと思ったが、なかなかに本格的な評伝。著者は長らくサンケイスポーツの野球担当記者として仕事をしており、その時の経験プラスこの著書のために幾人かの選手にインタビューしている。特に山村投手、中込投手のインタビューの内容などは今まで表に出ていなかった内容ではなかろうか。



書名・汝、星のごとく
作者・凪良ゆう
出版社・講談社
評価・5点

本屋大賞受賞作ということで読んでみた。瀬戸内の島に住む男女の高校生から30代に至るまでの恋愛小説だ。非常に読みやすく一気に読ませる力はさすがである。ただ、何となく綺麗すぎるのだ。設定上癖のある感じの登場人物が多いので、書きようによってはもっとえげつない話にもできたと思うのだが、少女漫画のように話が綺麗すぎるのだ。そこが私のような心の汚れたおっさんには物足りなかった。10代後半くらいのの女性には良い本なのかもしれない。



書名・家族じまい
作者・桜木紫乃
出版社・集英社
評価・6点

相変わらず舞台は北海道だが、ひとつの家族の終末を家族のそれぞれの視点(家族以外の関係者も出てくるが)から描いた作品。まあまあ。



書名・ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
作者・東野圭吾
出版社・光文社
評価・6点

前評判が高くなかったので期待せずに読んだが、思っていたよりは良かった。父を殺された30歳の娘が主人公で、元マジシャンの叔父(父の弟。作中で最も濃いキャラ)が探偵役。無茶苦茶感動するとかすごい衝撃を受けるという作品ではないが、東野氏特有の異常なまでの読みやすさは健在(何でこんなに読みやすい文章を書けるのだろうか)。今の東野氏はこのレベルの作品ならば鼻をほじりながらでも書けそうだが、たまには気合いの入った作品も読みたい。



書名・クスノキの番人
作者・東野圭吾
出版社・実業之日本社文庫
評価・6点

ハートフルファンタジー系。読みやすいし感動ポイントもあって流石の東野圭吾である。しかし、この物足りなさは何なのだろうか。







署名・一人称単数
作者・村上春樹
出版社・文春文庫
評価・4点

小説のようなエッセイのような短編が8つ。2,3編ちょっといいかなと思った短編もあったがちょっと力抜きすぎな感じも・・・。



書名・スイス時計の謎
作者・有栖川有栖
出版社・講談社文庫
評価・6点

短編集。「あるYの悲劇」ダイイングメッセージもの。まあ確かにYよね・・・。「女彫刻家の首」首のすげかえの理屈は「なるほど」と納得できる。「シャイロックの密室」東野さんのガリレオっぽいね。「スイス時計の謎」詰め将棋のようなロジック。登場キャラとの親和性も高く傑作ではなかろうか。



書名・モロッコ水晶の謎
作者・有栖川有栖
出版社・講談社文庫
評価・5点

短編集。「助教授の身代金」ひねりすぎではなかろうか。これがありなら何でもありな気もする・・・。「ABCキラー」これまたひねくりすぎな気が・・・。「モロッコ水晶の謎」4作の中では一番良いかな。「推理合戦」小品。



書名・つわもの
作者・木下昌輝
出版社・講談社文庫
評価・6点

戦国時代の戦に焦点を置いた短編集。どれもそこそこ読み応えはある。ただし、あくまで小説で嘘っぱちな感じな内容であるが(面白いけど「そんな訳あるかいっ!」ってな感じの内容が多い)。