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ジェン・カイウン 〜阪神タイガース最凶外国人列伝〜

ジェン・カイウン(鄭凱文)選手 年度別成績(日本プロ野球)
右投げ右打ち
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
09 阪神 13 31.1 18 5.46
10 阪神 1.0 0.00
11 阪神 10.2 3.38
12 阪神 10 11.0 2.45
13 横浜 21.0 11 11 7.29
合計 33 10 75.0 40 24 5.16


推定年棒・・・09年 2000万円
       10年 2100万円
       11年 1890万円
       12年 1400万円
       13年 700万円(横浜)


最凶外国人列伝的選手評価・・・D

助っ人というより「台湾の将来有望な若手投手を日本で育成するぞ!」という感じで獲得したのだと思う。よって助っ人としては物足りない成績ながら4年にわたって在籍したのだろう。4年間ほとんど1軍出場はなかったのはジェン自身の問題もあるが(単純に助っ人としては力不足)、それ以上に1軍の外国人枠に空きがなかったという事情が大きい(スタンリッジ、メッセンジャー、ブラゼル、マートンらと在籍期間がかぶる)。2軍でかなりの好成績を残しており、右のサイド気味という変則タイプであったことを考えれば、日本人扱いであれば(例えば日本の高校・大学からドラフト指名で入団する)かなり1軍で起用されたのではないだろうか。



ジェン・カイウン(鄭凱文)|でぶぶによる超てきとう考察

150キロは眉唾で技巧派だった(涙) けっこう頑張っていたけど外国人枠の関係でほとんど出番なし(涙) 台湾球界で頑張ってくれ〜〜!!

「150キロを超えるストレートとスライダーが武器の右の本格派・超有望な若手!」みたいな感じで日本にやってきたジェン。「そんな将来有望な若手が阪神に来てくれんのかぁ〜21歳ってことは10年くらい活躍してくれそうやなぁ〜」と思いながらジェンの初登板を見た・・・ジェンは技巧派だった(涙)別に技巧派が悪いわけではないが150キロのストレートを期待していただけにあまりの落差にガクッときてしまった(球速はせいぜい142〜143キロで150キロは出そうになかった 泣)。

1年目のジェンの印象だが、投げ方はオーバースローというよりスリークォーターでストレートの球速帯は138キロ〜144キロくらい(球威は球速相応という感じ)、落ちる変化球を低めに集めて打ち取るタイプで三振を量産するタイプではなかった。そこそこ制球力があるため試合は作ることができるし、悪い投手ではなかったが大きな特徴がなかったため他の外国人選手が調子が悪い時くらいしか出番がまわってこなかった。そんな感じで1年、2年と過ぎ去っていった。

自身でも「自分の特徴の無さ」を自覚していたのであろう、ジェンはさらに腕を下げてサイドスローに転向する。球速は落ちたが制球力、スライダーなどの変化球のキレは向上して2軍では敵無しの状態になり1軍に昇格する。サイドスローになったジェンの印象だが「谷間の先発やロングリリーフは十分務まるな」と感じた。当時阪神には変則タイプの右投手がほとんどおらずジェンは貴重な戦力になれるだけの力はあったと思う。しかし、やはりジェンの前に外国人枠の壁が立ちはだかる。メッセンジャー、スタンリッジという2助っ人が先発ローテーションの座をがっちりとキープ、ジェンが1軍で十分通用する力があるといっても先発ローテーション投手、ストッパー、セットアッパーという外せないポジションではない、セリーグでも指折りの両先発右腕には敵う術がなかった。

2012年限りでジェンは阪神を退団する、これは解雇されたというより「阪神におっても出番ないから枠が空いてる他球団で頑張りなよ」という感じだったと思う。翌年移籍した横浜では投壊のあおりを受けたのか先発チャンスを与えられながら防御率7.29・・・そんなに打ちこまれる投手ではないと思うが助っ人枠として考えると最後まで物足りなさがつきまとった。「日本人扱いであれば・・・」と思う投手である。



ジェン・カイウン(ゼン・カイウン)のメジャーリーグ通算成績!

鄭凱文投手 年度別成績(アメリカメジャーリーグ)
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
合計 メジャー経験なし

台湾の大学から阪神入りして、日本から撤退後は台湾球界に身を投じている。そのためメジャー経験はない。



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