阪神タイガースドラフト考察2005年ドラフト>前田大和

2005年高校生ドラフト4位 前田大和 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

前田大和選手 年度別成績
年度 球団 試合 打席 安打 本塁打 打点 四球 三振 盗塁 打率 出塁率
06 阪神 1軍出場なし
07 阪神 1軍出場なし
08 阪神 1軍出場なし
09 阪神 66 72 11 177 215
10 阪神 62 50 12 273 327
11 阪神 47 62 12 235 263
12 阪神 128 349 80 26 15 46 17 257 300
13 阪神 104 454 105 21 27 40 19 273 334
通算   407 987 220 58 52 107 52 258 309


ドラフト的選手評価・・・C

2014年現在順調?に成長中であり、現段階ではC評価だが将来的には最低でもB評価まで上がると思う。


超てきとう考察

なかなか発射されない波動砲。内野守備の天才と言われたがなぜか外野を守る

高校生ドラフトの4位指名だが、1年目から守備は即戦力と評価され2軍で主力となる。以下入団3年間の2軍成績。
2006年 83試合 227打席 59安打 0本塁打 20打点  6盗塁 打率260
2007年 73試合 268打席 66安打 2本塁打 28打点  4盗塁 打率246
2008年 71試合 230打席 52安打 1本塁打 29打点 14盗塁 打率226
試合数、打席数を見れば1年目から完全にレギュラーだ。大和が1軍に定着するのは入団4年目からだが、不動の遊撃手の鳥谷がいなければ恐らく1年目後半、2年目あたりから1軍遊撃で起用されたのではないかと思う。入団1年目の大和を見た時は「ほっ、細っ!プロで大丈夫かっ!」と思ったが、守備時には天性のバネ・センスを感じさせた。いきなり1軍で起用してもそれなりにやっただろう。

4年目には代走・守備固め・対左スタメンなどから足掛かりをつかんで1軍に定着。だが本格的にレギュラー格となるのは入団7年目だった。これほど実戦的な選手がレギュラー格になるのに7年も要したのは1軍二遊間の充実と打撃の非力さが原因だろう。前者は1軍では2007年までは鳥谷・藤本、2008年から鳥谷・平野の二遊間が形成されており、若手内野手が付け入る隙がなかった(藤本時代はまだ隙があったが、守備・打撃とも高レベルの平野時代になってから「平野がケガでもしない限り無理」という状態。遊撃の鳥谷は完全固定)。後者は2軍でも2割5分前後、ホームラン1本前後の大和はあまりに非力すぎた。いくら守備・走塁が良くてもこの打撃では1軍首脳陣が余程覚悟を決めないと使えない。

大和は外野に転向した。外野は赤星引退後守備が崩壊気味で信頼できる中堅手がいない状態であった。その間に1、2番打者タイプの柴田、俊介なども起用されたが万全でなければならないはずの守備さえ大したことがなく、内野から転向した大和が一番上手い状態であった。また、何とか2割台後半を打てるようになった打撃も大和レギュラーを後押しした。

管理人は「大和は本来は内野手、しかも遊撃を守るべきだ」と考えている。しかし、鳥谷がいるから遊撃では起用できない。また、チーム構成上二塁を守ることもできない(上本・西岡が優先される)。大和は内野を守ってこそ真の価値が発揮される選手だろ思う。本来であれば遊撃を守らしてくれるチームにトレードするのが本人のためには良いのだろう(遊撃でゴールデンクラブをとれると思う)。でもチームで一番上手い外野守備ができる大和はトレードできない。暗黒時代の阪神では考えられない贅沢な悩みだ。

阪神に在籍している限り大和は外野に専念するのだろう。外野手としてやっていくのであれば打率2割8分〜3割、盗塁30個くらいは毎年クリアできるようにしてほしい。ホームランは1本も打ていない年のほうが多くなるだろうから、そのくらいはクリアしなければ監督の好みでスタメンを外されてしまうと思う(和田政権では打率が多少落ちようが大和は起用され続けると思うが・・・)。