阪神タイガースドラフト考察2005年ドラフト>渡辺亮

2005年大・社ドラフト4位 渡辺亮 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

渡辺亮選手 年度別成績
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
06 阪神 1軍出場なし
07 阪神 53 58.1 52 23 2.47
08 阪神 66 67.1 60 28 2.67
09 阪神 46 47.2 34 17 3.40
10 阪神 61 74.2 53 36 2.65
11 阪神 56 54.2 36 14 1.98
12 阪神 50 52.1 33 31 2.06
13 阪神 15 14.1 10 3.77
通算 347 15 369.1 276 159 2.58


ドラフト的選手評価・・・B

6年間継続して1軍で主力中継ぎ投手として活躍。B評価とさせていただいた。


でぶぶの超てきとう考察

負け試合で使うともったいないが、勝ち試合で使うと物足りない

大学時代からの名の売れた投手で社会人を経由して指名。知名度の割には4位という評価は低いなと思ったが、プロのスカウトから見ればサイズが小さかったということなのか。即戦力の期待があったが、1年目は2軍で2勝4敗 防御率5.59と散々。しかもシーズンオフには「ナックル習得を目指す」という記事が新聞に踊り、渡辺の迷走が始まったのかと思った。

しかし、翌2007年シーズンが始まると普通に140キロ台後半の速球とスライダーを投げて、中継ぎ陣の一角を占めるようになる(あのナックルは何だったんだ!?)。以降も完全に勝ちパターンに定着できたわけではないが、点差がついた勝ち試合や、同点の試合、僅差の負け試合を中心に登板。江草らと共に阪神中継ぎ陣を支えた。

防御率は非常に良く、数字だけ見ればセットアッパーも十分務まるように思えるのだが、絶対的な決め球がなかったり、簡単に四球でランナーを出すようなところもあり首脳陣の信頼を得れなかった。管理人の目から見ても「負け試合で起用するのはもったいないけど、勝ち試合の終盤に投げさすほどの信頼感はない」というところだった。なので起用法も中途半端となってしまった感がある。

タイプとしては完全に中継ぎ・抑えタイプで、大きくない体から、とにかく全力でストレートとスライダーを投げ込み、外角で勝負するタイプ(球威が落ちてきてからはシュートかシンカーのような球を右打者の内角に投げている)。主力時代、ストレートは球速表示では145キロ〜150キロほど出ていたが、正直球速表示ほどの威力は感じなかった。スライダーは多少浮き気味だったと思う。

常に持てる力の全てを出し切ってきたような投手なので、年齢を重ねて球威も衰えてきた現在においてそれほど多くは望めないだろう。先発や技巧派に転向できるタイプだとも思わないので、今後は、1年の中で調子がいい時期、1軍中継ぎの頭数が足りない時期に1軍で中継ぎを務めるという形になるのではないだろうか。引退する時には「本当にお疲れ様」と言いたくなるであろう投手だ。管理人的には「持てる力をプロで出し切った投手」だと思う。