阪神タイガースドラフト考察2006年ドラフト>上園啓史

2006年大・社ドラフト3位 上園啓史 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

上園啓史選手 年度別成績
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
07 阪神 17 16 85.2 83 32 2.42
08 阪神 43.0 38 11 3.14
09 阪神 5.2 4.76
10 阪神 25 60.2 39 27 4.75
11 阪神 1軍出場なし
12 楽天 4.2 5.79
13 楽天 13.2 11 7.24
通算 58 37 15 13 213.1 175 80 3.67


ドラフト的選手評価・・・D

新人王獲得も戦力と呼べたのはその年だけで、その後は先発ローテに定着できていない。よってD評価とさせていただいた。後一歩でC評価のDである。


でぶぶの超てきとう考察

2軍より1軍で好投すると言われる不思議な投手

上園は不思議な投手だった。傍目で見て大した球を投げるわけではない。ストレートの球速帯は135キロ〜142キロくらいで球威や粘っこさを感じない素直な球質。変化球もカーブ、フォーク、スライダーと一通り投げるがどれも凄い球ではない(強いて言うならフォークのキレがけっこういいかもしれない)。入団1年目に新人王をとったが「何の変哲もない右投手がなんでこれだけの成績を残せるんだろう」と不思議に思っていた。また、2軍でも1軍でも残す成績はあまり変わらないという不思議な投手であった。

阪神は熱狂的なファンが多いから新人王でも取ろうものなら簡単に祭り上げられてしまう。でも上園に関しては阪神ファンはけっこう冷静だったと思う。新人王をとったけど「将来エースやローテーションの中心になる」と思っていたファンはほとんどいなかったと思う。

上園がなぜ1軍で通用するのかみんな不思議だったので、「上園のストレートは実はジャイロボール」「テンポがのよい投球が相手に考える暇を与えない」「実はフォークの切れ味がすごい」などといろいろ噂されていた。管理人はテンポの良さあたりが要因かなと思う、恐れを知らぬ風情で小気味良く球を投げ込んでいたので相手も舐めているうちにやられてしまったのかもしれない。楽天監督だったノムさんにも「投手らしい投手」という謎の褒め言葉をいただいてるし・・・。

1軍の先発で起用されるとそこそこの投球(5回2失点とか6回3失点とか)をするので、ローテの谷間や先発不足時によく起用されていたが、投げる球の見栄えが悪いのは如何ともし難いし、また長い回を投げる能力(完投能力)はなかったので先発投手が揃い出すとお役御免になっていった。新人王をとった若い投手で残念だったけど、上園の投球内容が急激に上昇したり、毎年150イニングほど投げるローテーション投手になるとも思えなかったのでやむを得ないところか・・・。

2014年現在は楽天に在籍しているけど、いい意味でも悪い意味でも阪神時代とあまり変わりがない印象。1度くらいは規定投球回数に到達してほしいけど・・・無理かな・・・