でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース選手名鑑内野編 2018年決定版
ホーム>阪神タイガース選手名鑑内野手編 2018年決定版(2019年1月9日更新)
<守備位置>二塁
<てきとう考察>
■リーサルウエポン。開幕から打撃絶好調でチームを牽引していたが、走塁中に自爆してシーズンを棒に振るというある意味超ウエポンらしい離脱劇であった(泣)お休み中に糸原が台頭し19年の正二塁手争いは糸原対上本となるだろう。走力・盗塁力・長打力・打席での怖さなどでは上本が上で、上本の体調すら万全なら打者走者としての総合力は上本が糸原を上回ると思うが、足が特徴の選手が足に重傷を負っただけにどのような状態で復帰するのか懸念がある(アキレス腱断裂で西岡の生命力が絶たれたようにならなければよいが)。若い若いと思っていた上本も19年は33歳、北條・糸原や次代の二遊間も台頭してきており、恐らく不動のレギュラーとはなれず去っていくことになるだろう。「天才」と言ってよい野球選手だと思うが、高い運動性能に細身の身体がついていけなかった感もあり怪我を繰り返した。阪神球団史に残る二塁手になれた可能性もあったのに残念である。
<守備位置>二塁(あんまり・・・)・三塁(う〜ん・・・)・遊撃(再転向てマジ!?)
<てきとう考察>
■開幕は二塁でスタートしたがなかなか調子が上がらずレギュラー落ちした。起用法が一定せず、気の毒な面もあるが、それでも261打席もらっているわけで言い訳はしづらいであろう。また、走攻守の能力が全てにおいて落ち込んでいるのは明らかで、19年もレギュラーとしての起用は考えにくい。若手レギュラー候補である北條・糸原・大山には現段階の能力ですでに劣っているであろう。ただ、高い守備力を期待できないとはいえ遊撃・二塁・三塁を守れるし、打撃も2割5分以上打てる能力はあると思うし、四球を選ぶ能力は相変わらず高い、また年齢の割には足は速い。よって内野全般の便利屋的控えのような役割(17年リリーフ陣において藤川が担っていたような役目)にはぴったりだと思うのだが・・・。若手内野手が怪我などで離脱したら代わりに出てくるのが鳥谷、というのは他球団からしたら結構嫌だと思うのだがいかがなものだろうか。
<守備位置>遊撃(上達した)
<てきとう考察>
■開幕スタメン争いに敗れ前半戦をほとんど2軍で過ごし、「北條も結局このまま中途半端で終わってしまうのか」と阪神ファンをやきもきさせたが、後半戦には焼け野原状態だった遊撃に定着して、攻守にわたって「あれ?北條一皮むけたんじゃないの?」と思わせるような活躍を見せた(強打より軽打を意識していた印象である)。ただ、最終盤で離脱してしまったため後半戦の活躍がかすんでしまったのが残念である(最後まで試合に出て100安打以上まで打率・出塁率をキープできていれば、チーム内における北條の存在価値は更に上昇し、19年レギュラー候補ではなく19年レギュラーという立ち位置でシーズンオフを迎えられたと思う)。19年はレギュラー候補1番手であるのは間違いないが、遊撃復帰の鳥谷の存在が不気味である(もしかしたら超ハッスルして打ちまくる可能性も少しある)。鳥谷以外の遊撃候補に関しては、植田(打撃×・トンネル守備)、熊谷(足だけ?)、森越(守備まあまあだがそれだけ)、木浪(謎!)、小幡(数年は2軍で育成)などがいるが北條のライバルにはなり得ないであろう。
<守備位置>三塁(上品な送球)・一塁(上手い)・左翼(一応)
<てきとう考察>
■金本監督の寵愛を受け、開幕から三塁に固定されるも絶不調が続き打率も2割前後をうろうろ、力ない右打ちを繰り返し、片岡病(片岡コーチが右打ち重視の発言をしていたのを揶揄して)などと言われた。2軍降格から1軍復帰した後は、そこそこ打ち出し、特に9月は(特に横浜スタジアムで)神のように打ったが最後は尻すぼみとなった。シーズンの大勢が決してから打ち出したため打率274、ホームラン11本という成績ほど打ったという印象はない。19年はシーズン通してある程度の成績を維持し、「規定打席到達」「ホームラン20本以上」「80打点以上」あたりを期待したい。はっきり言って大山以外に三塁のレギュラー候補がいないので(鳥谷・糸原もいるが本職とは言えないだろう)、大山がこければチーム構成の予定が崩壊しかねない。ただ、期待されている打棒だけでなく「身体が頑丈」「強肩」「守備そこそこ上手い」「足そこそこ速い」などそれなりに高い総合力の持主であるため、いずれ不動のレギュラーとなるのは間違いないだろう(それが19年からであることを願うが・・・)。大山を1位指名した16年ドラフトの金本監督の判断はつくづく素晴らしかったな、と思う。
<守備位置>遊撃・二塁
<てきとう考察>
■大卒ルーキー。遊撃守備は大学屈指との評だが、大学通算打率が2割台前半かつ長打力なしという守備特化タイプの遊撃手を3位の高評価で指名し、阪神内野陣の層の薄さを世に知らしめた。18年は(予想通り)シーズンのほとんどを2軍で過ごしたが、打撃はまあ想定通りあんまり良くない、守備は悪くはないが前評判ほど良いか?という感じ。ただ、意外に足が速く「大学一の俊足」との評だった同期の島田より盗塁能力は高いんじゃないか、というのが予想外のプラスポイントであった。代走や守備固めとして生きていくなら19年からでも1軍控えとしてやっていけるかもしれないが、1軍レギュラーを狙うのであれば2軍でせめて2割5分以上打てるまで鍛えるべきであろう(ドラフト3位の選手だしそうすべきではなかろうか)。
<守備位置>二塁・遊撃
<てきとう考察>
■18年限りで自由契約。アキレス腱断裂からとりあえず野球ができる状態までは復活したが、スピードスター西岡の面影は最早ない。首位打者もとった選手だが、長打力や勝負強さが特別秀でていたわけではないので代打としては使いにくいし、現状二遊間を守らせるのもしんどいと使い勝手が悪い選手になってしまった。金本監督との相性は抜群だったためか、18年はそれでもチャンスを与えられたほうだと思う。その中で光るモノを見せれなかったので自由契約はやむを得ないだろう。古巣ロッテへの復帰を希望したが、これまでの派手な言動が問題視されたのかロッテは獲得に動かず、やんちゃキャラが裏目に出た感じである(選手間ではそれなりに人望がある、というか好かれているみたいではあるが・・・)。正直プロ1軍でプレイする強度・スピードはもうないように思うのだが19年はどのような道を選ぶのであろうか。
<守備位置>一塁(捕手出身だから上手いかと思いきや意外に下手 笑)
<てきとう考察>
■18年最大の誤算。「29歳という脂の乗った年齢」「メジャーリーグ・韓国リーグでともに長距離砲としての実績あり」「陽気で真面目な人柄」など日本で成功するにおいをぷんぷんさせていたが、まさかのほとんど通用せずという事態で阪神の戦略プランは崩壊した(まぁロサリオ一人へ期待を集中させすぎたのは阪神編成の問題だが)。パワーは確かにあるものの、外側の逃げる変化球にほとんどついていけないという日本で通用しない外国人助っ人のテンプレ通りの打撃であった。外国人に関しては超見切りの早い金本監督も初めてかなり我慢したが(高年棒で獲得した、実績が桁違い、凄まじい潜在能力を感じた、などの事情かもしれない)、ほとんど上昇気配がなく(左腕の甘い球を時々打ったが、それは大山や陽川でも打てるぜ!)シーズンを終えた。陽気で自身が不振の時でもチームメイトの活躍を我がことのように喜ぶなど人格者であり、一部阪神ファンからは惜しむ声もあったが18年限りでクビに。ただし、3億円超の年棒を考えれば当たり前の判断としか言いようがないだろう。キャラとしては好きなので、シーズン中にでもどこかパリーグ球団が獲得しないかなぁ、と適当に考えている。
<守備位置>一塁(今はここ)・遊撃(元々はここ)
<てきとう考察>
■17年オフに横浜を自由契約になったところを獲得。シーズン序盤は控え(主に一塁守備固め)として1軍で起用されたが、かつて横浜でレギュラーを務めたほどの能力は感じなかった。本来は守備力の高い遊撃手だったが怪我の影響か、1軍で遊撃を守るのは厳しそうであった。それでも1軍で起用されたのは、一塁の守備固めが必要と言うよりはベンチウォーマーとしての目に見えない力が評価されたのかな、と思う。阪神内野陣の面子を見れば19年限りで自由契約になる可能性もかなりあると思うが、引退後も指導者や裏方として期待できそうな人材と見る。
<守備位置>二塁(平均よりちょっと下くらい)・遊撃(ちょっと上手くなった)・三塁
<てきとう考察>
■2年目ながら遊撃で開幕スタメンを飾り、その後は守備位置の二塁への変更などはあったものの、(阪神野手陣の中では突出して)安定した打撃・出塁を武器に全試合に出場した。打撃はホームランこそないものの、直球をきちんと引っ張れるなど非力さはあまり感じない、何より粘り気と選球眼が良く出塁率390は見事だ。打撃に関しては19年も今年程度の打率・出塁率を残してくれれば十分すぎるほどである(あえて課題を上げるなら得点圏での勝負強さか。元来勝負強さがありそうなタイプなので打率以上の得点圏打率も残せると思うのだが・・)。足に関してはあまり速くないのは仕方ないが、技術を高めて19年は2ケタ盗塁を目指してほしい。二塁守備は正直上手くはないので(かと言って絶望的なほど下手なわけではないが)もう少し上達してほしい。三塁と遊撃も守れるが三塁手としては長打力不足、遊撃手としては守備力機動力不足を感じるので不動のレギュラーとなるならば二塁であろう。19年は強力なライバル上本が復活してくる、上本は野球センス・スピード・長打力など多くの面で糸原を上回るし、グラウンドで見せる瞬間的な輝きは糸原には真似できないものがある。ただ、何となく二塁戦争の最終勝者は糸原になると思う。プロになれるかなれないかギリギリのところから這い上がり、特別秀でた能力はないものの必死に食らいついて全143試合出場を果たした糸原の底力・際の力は相当なものだろうから。
<守備位置>遊撃・二塁
<てきとう考察>
■二遊間の守備固め。レギュラーとしては全く期待されていないが、怪我人多発などの有事のために2軍で待機している補充型選手。18年は遊撃手の選手層がペラッペラッだったため1軍・2軍で森越にかなり出番がまわってきた(大和がFA流出、鳥谷と西岡は遊撃はしんどい、植田は守備と打撃が崩壊、攻守にある程度の力量がある北條が怪我などなど阪神ヤバすぎ!)。そういう意味では貴重な控え選手なのだが、森越が1軍で先発出場しているというのはチームが危機的状況であるということであり、チーム編成上のミスとも言える(2番森越の時の絶望感と言ったら 泣)。18年ドラフトでは2位で育成型遊撃手(小幡。2軍で出場機会を多く与えられるだろう)、3位でユーティリティ型遊撃手(木浪。1軍控えで即使えそう)を獲得したため1軍でも2軍でも森越の出番は大幅に減ると思われる。ただ、この年代(中堅)で遊撃をまともな守備力で守れる選手が皆無であるため(森越も特別上手いわけではないのだが・・・)、チーム編成上貴重な控え遊撃手であることには変わりない。
<守備位置>三塁(そこそこ上手い)・一塁・捕手
<てきとう考察>
■18年限りで自由契約。18年は1軍出場ゼロに終わったが、1軍で起用されていた時代に比べてそこまで能力が劣化したとも思えない。ただ、チームのニーズに合致しなくなっていたのかな、という印象。今成の主ポジションである三塁には若手で総合力の高い大山と大ベテランで1軍枠から外しずらく打撃・走力では今成を多少上回る鳥谷がいたため、守備固めくらいでしか使えず(守備力は鳥谷より今成が上。ただ、スタメンで今成を使うほどかと言えば・・・)、代走(鈍足)・代打(勝負弱い)で使いにくい今成を1軍に置く余裕はなかったというところか。ただ、一応「高い三塁守備力」「ミート力のある打撃」「明るい性格」「一応緊急時に捕手ができる」などの特性があるため、自由契約後に拾う球団もあるかと思ったがそのまま引退することになるとは・・・。一時期は三塁手として準レギュラーあたりまで上り詰めたが「打撃の迫力不足と勝負弱さ」「鈍足」という欠点がどうにも克服できず内野手としてプロ1軍の不動のレギュラーになるには力不足という印象だった。もしレギュラーになるとしたら捕手しかなかったのかもしれない。捕手としては十分すぎるほどの打撃だったと思う。
<守備位置>一塁・三塁・左翼(思ったより守れてた、あくまで思ったよりだが・・)
<てきとう考察>
■17年のレギュラー獲得の好機を逃し、18年は一塁に大物外国人ロサリオが補強されたため「陽川は2軍の帝王で終わりだな」と見ていた。シーズンが始まると2軍でも打てず「これ下手したらトレードか戦力外ちゃうか」と思っていたら、ロサリオ絶不調で1軍出場のチャンスを得る。そしてそのチャンスでまさかの打ちまくりで一時は4番を務めるほどだった。当然そのまま上手くいくわけもなく成績は急下降したが、なんとか最後まで1軍で踏みとどまった。意外だったのは「打率2割5分をキープしたこと」と「3割5分を超える得点圏打率」だ。元来三振の多い選手なので18年程度の1軍での打席数であればホームランを15本くらい打てても、打率はせいぜい2割2分くらい、得点圏も打率と同じくらいかなと考えていた(そういう意味ではホームラン6本もその少なさが意外と言えば意外である)。得点圏で右方向にカキーンといい打球を飛ばしていたので、もしかすると片岡コーチの右打ち指導が唯一はまった選手かもしれない。また、意外な足の速さを発揮し、一塁・三塁・左翼の3ポジションを思ったよりまともに守っていた(守備の期待値がかなり低かったので・・・)。19年も「レギュラー候補1番手」と言うわけではないが、「福留か糸井が怪我した時の左翼」「大山が怪我した時の三塁」「マルテが害人だった時のナバーロとの一塁争い」などでそこそこの出場機会を得そうである。チームに数少ない無骨なタイプで打率270ホームラン20本くらいで一塁レギュラーをとってくれたら非常にうれしいのだが。
<守備位置>一塁・二塁・外野
<てきとう考察>
■便利屋タイプの選手。近年は1軍で見かけることも多かったが18年は1軍出場0試合に終わった。便利屋荒木のストロングポイントと言えば「内外野どこでも守れる守備」「盗塁ができる足」だが、「内外野どこでも守れる守備って言っても一応守れるっていうだけじゃねーか。しかも、最近一番守ってるの一塁だろ!」「盗塁ができる足って言ってもけっこう失敗も多いで!」などストロングポイントがストロングポイントでなくなりつつあり、使い勝手が良いようで実は使い勝手が悪いようになりつつある荒木。2軍で2割台前半、長打なし(毎年そんなもん)がやっとの打撃では1軍レギュラーなど夢のまた夢、19年オフは31歳という年齢・チームでの立ち位置からかなり厳しいオフとなろう。19年便利屋クビレースの参加者は森越・山崎・荒木、さてこの中で誰が生き残るのであろうか。
<守備位置>遊撃(トンネル王子)
<てきとう考察>
■遊撃選手層ペラッペラッのチーム事情もあって入団4年目にして初の1軍定着。その俊足は見事で盗塁能力は阪神bPと言えよう。ただし、打撃はハッキリ言ってゲロが出そうなくらい酷く1割9分2厘という成績ですら本人の能力以上の成績に見えるほどである。また、本来はアピールポイントにしなければいけない守備でも拙守を繰り返した(トンネルが多かったので阪神ファンのイメージは相当悪い)。植田の惨状は、足意外の能力、打撃力・守備力・体力などが1軍レベルに達していないにも関わらず無理に起用し続けた首脳陣の責任が大だと思う。現状の植田は1軍で起用するなら代走屋+たまのスタメンあたりが適当で、代走屋としてであれば貴重な1軍戦力である。ただ、まだ22歳と若いし体にバネがあるタイプなのでできれば将来のレギュラー候補として2軍でスタメン起用して育ててほしい、2軍で規定打席に到達し2割7、8分打てるようになってから1軍に置いたほうが植田にとっては良いと思うのだが・・。
<守備位置>遊撃・二塁・三塁・一塁
<てきとう考察>
■18年限りで自由契約。本来はもっと早く自由契約になっていてもおかしくなかった選手だが、大阪桐蔭出身ということで選手寿命が数年延びた選手だと思う。センスの良い打撃が持ち味で時たま「お〜〜!」と思わせるような打撃を見せるのだがそれが続かない。また、あまり長打がないタイプにも関わらず、どこがメインの守備ポジションか分からない守備、あまり速くない足なども重なり、全く特徴のない選手に・・・(泣)地元高校出身のドラフト3位とかなり期待された選手だったが阪神の育成能力が悪かったのか、本人の能力・努力不足なのかよく分らない(泣)
<守備位置>一塁(うまい)・左翼(ヤバい)
<てきとう考察>
■ロサリオ絶不調(泣)のためシーズン中に補強される。なかなかかっちょいい打撃フォームからライナーを連発する中距離砲、助っ人外国人に求められる長打力は全く持ち合わせていないが、そこそこ堅実な打撃で緊急補強・(助っ人外国人にしては)低年棒という観点からすれば及第点の成績を残した。19年も契約が締結されたが、これはレギュラー候補と言うより新外国人マルテがこけた場合の保険という意味合いが強いであろう。中軸を打たせると物足りないことこの上ないので6番、7番くらいの打順が適正である。また、一塁守備はなかなかに上手いが、外野は守らせてはいけないレベルなので、控え外野手でなく控え一塁手として期待しましょう。
阪神タイガース選手名鑑2018年決定版 内野編
阪神ファンの管理人でぶぶが作成する阪神タイガースの2018年度選手名鑑です。シーズン前の名鑑ではなく、シーズンの活躍を踏まえた上でシーズン後に作成しております。実況パワフルプロ野球の決定版のようなイメージで作成しております。なお、昔に比べて作成の気力が低下中・・・やっぱ素人が毎年作成すると書きたいネタがなくなってくよね!内容は年々薄くなっておりますがご理解の程よろしくお願い致します。
なお、管理人でぶぶは毎試合甲子園に行くような熱心な阪神ファンではなく、テレビ観戦が主な「なんちゃって阪神ファン」なので考察内容はテキトー且つ無礼かもしれません、贔屓選手について無礼な内容が書かれていてもあまり怒らないでください。
阪神選手名鑑 内野手編
上本博紀
背番号00 32歳 右投げ右打ち 推定年棒6000万円<守備位置>二塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 20 | 53 | 19 | 1 | 6 | 6 | 8 | 4 | 422 | 481 |
■リーサルウエポン。開幕から打撃絶好調でチームを牽引していたが、走塁中に自爆してシーズンを棒に振るというある意味超ウエポンらしい離脱劇であった(泣)お休み中に糸原が台頭し19年の正二塁手争いは糸原対上本となるだろう。走力・盗塁力・長打力・打席での怖さなどでは上本が上で、上本の体調すら万全なら打者走者としての総合力は上本が糸原を上回ると思うが、足が特徴の選手が足に重傷を負っただけにどのような状態で復帰するのか懸念がある(アキレス腱断裂で西岡の生命力が絶たれたようにならなければよいが)。若い若いと思っていた上本も19年は33歳、北條・糸原や次代の二遊間も台頭してきており、恐らく不動のレギュラーとはなれず去っていくことになるだろう。「天才」と言ってよい野球選手だと思うが、高い運動性能に細身の身体がついていけなかった感もあり怪我を繰り返した。阪神球団史に残る二塁手になれた可能性もあったのに残念である。
鳥谷敬
背番号1 37歳 右投げ左打ち 推定年棒4億円<守備位置>二塁(あんまり・・・)・三塁(う〜ん・・・)・遊撃(再転向てマジ!?)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 121 | 261 | 51 | 1 | 22 | 34 | 37 | 1 | 232 | 333 |
■開幕は二塁でスタートしたがなかなか調子が上がらずレギュラー落ちした。起用法が一定せず、気の毒な面もあるが、それでも261打席もらっているわけで言い訳はしづらいであろう。また、走攻守の能力が全てにおいて落ち込んでいるのは明らかで、19年もレギュラーとしての起用は考えにくい。若手レギュラー候補である北條・糸原・大山には現段階の能力ですでに劣っているであろう。ただ、高い守備力を期待できないとはいえ遊撃・二塁・三塁を守れるし、打撃も2割5分以上打てる能力はあると思うし、四球を選ぶ能力は相変わらず高い、また年齢の割には足は速い。よって内野全般の便利屋的控えのような役割(17年リリーフ陣において藤川が担っていたような役目)にはぴったりだと思うのだが・・・。若手内野手が怪我などで離脱したら代わりに出てくるのが鳥谷、というのは他球団からしたら結構嫌だと思うのだがいかがなものだろうか。
北條史也
背番号2 24歳 右投げ右打ち 推定年棒2000万円<守備位置>遊撃(上達した)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 62 | 261 | 77 | 1 | 20 | 19 | 32 | 1 | 322 | 370 |
2軍 | 60 | 258 | 53 | 5 | 35 | 46 | 38 | 4 | 256 | 391 |
■開幕スタメン争いに敗れ前半戦をほとんど2軍で過ごし、「北條も結局このまま中途半端で終わってしまうのか」と阪神ファンをやきもきさせたが、後半戦には焼け野原状態だった遊撃に定着して、攻守にわたって「あれ?北條一皮むけたんじゃないの?」と思わせるような活躍を見せた(強打より軽打を意識していた印象である)。ただ、最終盤で離脱してしまったため後半戦の活躍がかすんでしまったのが残念である(最後まで試合に出て100安打以上まで打率・出塁率をキープできていれば、チーム内における北條の存在価値は更に上昇し、19年レギュラー候補ではなく19年レギュラーという立ち位置でシーズンオフを迎えられたと思う)。19年はレギュラー候補1番手であるのは間違いないが、遊撃復帰の鳥谷の存在が不気味である(もしかしたら超ハッスルして打ちまくる可能性も少しある)。鳥谷以外の遊撃候補に関しては、植田(打撃×・トンネル守備)、熊谷(足だけ?)、森越(守備まあまあだがそれだけ)、木浪(謎!)、小幡(数年は2軍で育成)などがいるが北條のライバルにはなり得ないであろう。
大山悠輔
背番号3 24歳 右投げ右打ち 推定年棒2500万円<守備位置>三塁(上品な送球)・一塁(上手い)・左翼(一応)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 117 | 378 | 95 | 11 | 48 | 26 | 54 | 5 | 274 | 326 |
2軍 | 15 | 57 | 20 | 5 | 11 | 6 | 5 | 1 | 400 | 456 |
■金本監督の寵愛を受け、開幕から三塁に固定されるも絶不調が続き打率も2割前後をうろうろ、力ない右打ちを繰り返し、片岡病(片岡コーチが右打ち重視の発言をしていたのを揶揄して)などと言われた。2軍降格から1軍復帰した後は、そこそこ打ち出し、特に9月は(特に横浜スタジアムで)神のように打ったが最後は尻すぼみとなった。シーズンの大勢が決してから打ち出したため打率274、ホームラン11本という成績ほど打ったという印象はない。19年はシーズン通してある程度の成績を維持し、「規定打席到達」「ホームラン20本以上」「80打点以上」あたりを期待したい。はっきり言って大山以外に三塁のレギュラー候補がいないので(鳥谷・糸原もいるが本職とは言えないだろう)、大山がこければチーム構成の予定が崩壊しかねない。ただ、期待されている打棒だけでなく「身体が頑丈」「強肩」「守備そこそこ上手い」「足そこそこ速い」などそれなりに高い総合力の持主であるため、いずれ不動のレギュラーとなるのは間違いないだろう(それが19年からであることを願うが・・・)。大山を1位指名した16年ドラフトの金本監督の判断はつくづく素晴らしかったな、と思う。
熊谷敬宥
背番号4 23歳 右投げ右打ち 推定年棒1000万円<守備位置>遊撃・二塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 19 | 18 | 3 | 0 | 2 | 2 | 3 | 3 | 231 | 333 |
2軍 | 77 | 266 | 46 | 0 | 18 | 22 | 44 | 23 | 197 | 266 |
■大卒ルーキー。遊撃守備は大学屈指との評だが、大学通算打率が2割台前半かつ長打力なしという守備特化タイプの遊撃手を3位の高評価で指名し、阪神内野陣の層の薄さを世に知らしめた。18年は(予想通り)シーズンのほとんどを2軍で過ごしたが、打撃はまあ想定通りあんまり良くない、守備は悪くはないが前評判ほど良いか?という感じ。ただ、意外に足が速く「大学一の俊足」との評だった同期の島田より盗塁能力は高いんじゃないか、というのが予想外のプラスポイントであった。代走や守備固めとして生きていくなら19年からでも1軍控えとしてやっていけるかもしれないが、1軍レギュラーを狙うのであれば2軍でせめて2割5分以上打てるまで鍛えるべきであろう(ドラフト3位の選手だしそうすべきではなかろうか)。
西岡剛
背番号5 34歳 右投げ両打ち 推定年棒7500万円<守備位置>二塁・遊撃
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 25 | 43 | 5 | 0 | 1 | 3 | 10 | 0 | 125 | 186 |
2軍 | 39 | 96 | 20 | 0 | 6 | 17 | 13 | 3 | 256 | 396 |
■18年限りで自由契約。アキレス腱断裂からとりあえず野球ができる状態までは復活したが、スピードスター西岡の面影は最早ない。首位打者もとった選手だが、長打力や勝負強さが特別秀でていたわけではないので代打としては使いにくいし、現状二遊間を守らせるのもしんどいと使い勝手が悪い選手になってしまった。金本監督との相性は抜群だったためか、18年はそれでもチャンスを与えられたほうだと思う。その中で光るモノを見せれなかったので自由契約はやむを得ないだろう。古巣ロッテへの復帰を希望したが、これまでの派手な言動が問題視されたのかロッテは獲得に動かず、やんちゃキャラが裏目に出た感じである(選手間ではそれなりに人望がある、というか好かれているみたいではあるが・・・)。正直プロ1軍でプレイする強度・スピードはもうないように思うのだが19年はどのような道を選ぶのであろうか。
ロサリオ
背番号20 29歳 右投げ右打ち 推定年棒3億4000万円<守備位置>一塁(捕手出身だから上手いかと思いきや意外に下手 笑)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 75 | 302 | 68 | 8 | 40 | 17 | 71 | 0 | 242 | 285 |
2軍 | 25 | 88 | 25 | 5 | 17 | 7 | 17 | 0 | 309 | 364 |
■18年最大の誤算。「29歳という脂の乗った年齢」「メジャーリーグ・韓国リーグでともに長距離砲としての実績あり」「陽気で真面目な人柄」など日本で成功するにおいをぷんぷんさせていたが、まさかのほとんど通用せずという事態で阪神の戦略プランは崩壊した(まぁロサリオ一人へ期待を集中させすぎたのは阪神編成の問題だが)。パワーは確かにあるものの、外側の逃げる変化球にほとんどついていけないという日本で通用しない外国人助っ人のテンプレ通りの打撃であった。外国人に関しては超見切りの早い金本監督も初めてかなり我慢したが(高年棒で獲得した、実績が桁違い、凄まじい潜在能力を感じた、などの事情かもしれない)、ほとんど上昇気配がなく(左腕の甘い球を時々打ったが、それは大山や陽川でも打てるぜ!)シーズンを終えた。陽気で自身が不振の時でもチームメイトの活躍を我がことのように喜ぶなど人格者であり、一部阪神ファンからは惜しむ声もあったが18年限りでクビに。ただし、3億円超の年棒を考えれば当たり前の判断としか言いようがないだろう。キャラとしては好きなので、シーズン中にでもどこかパリーグ球団が獲得しないかなぁ、と適当に考えている。
山崎憲晴
背番号32 32歳 右投げ右打ち 推定年棒1000万円<守備位置>一塁(今はここ)・遊撃(元々はここ)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 32 | 22 | 4 | 0 | 2 | 1 | 4 | 1 | 222 | 263 |
2軍 | 29 | 68 | 16 | 0 | 8 | 3 | 10 | 1 | 262 | 297 |
■17年オフに横浜を自由契約になったところを獲得。シーズン序盤は控え(主に一塁守備固め)として1軍で起用されたが、かつて横浜でレギュラーを務めたほどの能力は感じなかった。本来は守備力の高い遊撃手だったが怪我の影響か、1軍で遊撃を守るのは厳しそうであった。それでも1軍で起用されたのは、一塁の守備固めが必要と言うよりはベンチウォーマーとしての目に見えない力が評価されたのかな、と思う。阪神内野陣の面子を見れば19年限りで自由契約になる可能性もかなりあると思うが、引退後も指導者や裏方として期待できそうな人材と見る。
糸原健斗
背番号33 26歳 右投げ左打ち 推定年棒1600万円<守備位置>二塁(平均よりちょっと下くらい)・遊撃(ちょっと上手くなった)・三塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 143 | 637 | 152 | 1 | 35 | 86 | 73 | 6 | 286 | 390 |
■2年目ながら遊撃で開幕スタメンを飾り、その後は守備位置の二塁への変更などはあったものの、(阪神野手陣の中では突出して)安定した打撃・出塁を武器に全試合に出場した。打撃はホームランこそないものの、直球をきちんと引っ張れるなど非力さはあまり感じない、何より粘り気と選球眼が良く出塁率390は見事だ。打撃に関しては19年も今年程度の打率・出塁率を残してくれれば十分すぎるほどである(あえて課題を上げるなら得点圏での勝負強さか。元来勝負強さがありそうなタイプなので打率以上の得点圏打率も残せると思うのだが・・)。足に関してはあまり速くないのは仕方ないが、技術を高めて19年は2ケタ盗塁を目指してほしい。二塁守備は正直上手くはないので(かと言って絶望的なほど下手なわけではないが)もう少し上達してほしい。三塁と遊撃も守れるが三塁手としては長打力不足、遊撃手としては守備力機動力不足を感じるので不動のレギュラーとなるならば二塁であろう。19年は強力なライバル上本が復活してくる、上本は野球センス・スピード・長打力など多くの面で糸原を上回るし、グラウンドで見せる瞬間的な輝きは糸原には真似できないものがある。ただ、何となく二塁戦争の最終勝者は糸原になると思う。プロになれるかなれないかギリギリのところから這い上がり、特別秀でた能力はないものの必死に食らいついて全143試合出場を果たした糸原の底力・際の力は相当なものだろうから。
森越祐人
背番号37 30歳 右投げ右打ち 推定年棒1000万円<守備位置>遊撃・二塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 16 | 39 | 4 | 0 | 1 | 5 | 7 | 0 | 125 | 243 |
2軍 | 86 | 258 | 40 | 4 | 17 | 27 | 33 | 6 | 250 | 359 |
■二遊間の守備固め。レギュラーとしては全く期待されていないが、怪我人多発などの有事のために2軍で待機している補充型選手。18年は遊撃手の選手層がペラッペラッだったため1軍・2軍で森越にかなり出番がまわってきた(大和がFA流出、鳥谷と西岡は遊撃はしんどい、植田は守備と打撃が崩壊、攻守にある程度の力量がある北條が怪我などなど阪神ヤバすぎ!)。そういう意味では貴重な控え選手なのだが、森越が1軍で先発出場しているというのはチームが危機的状況であるということであり、チーム編成上のミスとも言える(2番森越の時の絶望感と言ったら 泣)。18年ドラフトでは2位で育成型遊撃手(小幡。2軍で出場機会を多く与えられるだろう)、3位でユーティリティ型遊撃手(木浪。1軍控えで即使えそう)を獲得したため1軍でも2軍でも森越の出番は大幅に減ると思われる。ただ、この年代(中堅)で遊撃をまともな守備力で守れる選手が皆無であるため(森越も特別上手いわけではないのだが・・・)、チーム編成上貴重な控え遊撃手であることには変わりない。
今成亮太
背番号49 31歳 右投げ左打ち 推定年棒3000万円<守備位置>三塁(そこそこ上手い)・一塁・捕手
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2軍 | 82 | 179 | 41 | 5 | 25 | 24 | 25 | 2 | 273 | 375 |
■18年限りで自由契約。18年は1軍出場ゼロに終わったが、1軍で起用されていた時代に比べてそこまで能力が劣化したとも思えない。ただ、チームのニーズに合致しなくなっていたのかな、という印象。今成の主ポジションである三塁には若手で総合力の高い大山と大ベテランで1軍枠から外しずらく打撃・走力では今成を多少上回る鳥谷がいたため、守備固めくらいでしか使えず(守備力は鳥谷より今成が上。ただ、スタメンで今成を使うほどかと言えば・・・)、代走(鈍足)・代打(勝負弱い)で使いにくい今成を1軍に置く余裕はなかったというところか。ただ、一応「高い三塁守備力」「ミート力のある打撃」「明るい性格」「一応緊急時に捕手ができる」などの特性があるため、自由契約後に拾う球団もあるかと思ったがそのまま引退することになるとは・・・。一時期は三塁手として準レギュラーあたりまで上り詰めたが「打撃の迫力不足と勝負弱さ」「鈍足」という欠点がどうにも克服できず内野手としてプロ1軍の不動のレギュラーになるには力不足という印象だった。もしレギュラーになるとしたら捕手しかなかったのかもしれない。捕手としては十分すぎるほどの打撃だったと思う。
陽川尚将
背番号55 27歳 右投げ右打ち 推定年棒850万円<守備位置>一塁・三塁・左翼(思ったより守れてた、あくまで思ったよりだが・・)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 75 | 299 | 69 | 6 | 48 | 17 | 76 | 5 | 252 | 311 |
2軍 | 50 | 205 | 43 | 5 | 32 | 20 | 48 | 9 | 244 | 332 |
■17年のレギュラー獲得の好機を逃し、18年は一塁に大物外国人ロサリオが補強されたため「陽川は2軍の帝王で終わりだな」と見ていた。シーズンが始まると2軍でも打てず「これ下手したらトレードか戦力外ちゃうか」と思っていたら、ロサリオ絶不調で1軍出場のチャンスを得る。そしてそのチャンスでまさかの打ちまくりで一時は4番を務めるほどだった。当然そのまま上手くいくわけもなく成績は急下降したが、なんとか最後まで1軍で踏みとどまった。意外だったのは「打率2割5分をキープしたこと」と「3割5分を超える得点圏打率」だ。元来三振の多い選手なので18年程度の1軍での打席数であればホームランを15本くらい打てても、打率はせいぜい2割2分くらい、得点圏も打率と同じくらいかなと考えていた(そういう意味ではホームラン6本もその少なさが意外と言えば意外である)。得点圏で右方向にカキーンといい打球を飛ばしていたので、もしかすると片岡コーチの右打ち指導が唯一はまった選手かもしれない。また、意外な足の速さを発揮し、一塁・三塁・左翼の3ポジションを思ったよりまともに守っていた(守備の期待値がかなり低かったので・・・)。19年も「レギュラー候補1番手」と言うわけではないが、「福留か糸井が怪我した時の左翼」「大山が怪我した時の三塁」「マルテが害人だった時のナバーロとの一塁争い」などでそこそこの出場機会を得そうである。チームに数少ない無骨なタイプで打率270ホームラン20本くらいで一塁レギュラーをとってくれたら非常にうれしいのだが。
荒木郁也
背番号58 30歳 右投げ左打ち 推定年棒1000万円<守備位置>一塁・二塁・外野
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2軍 | 83 | 192 | 40 | 0 | 12 | 11 | 44 | 13 | 226 | 274 |
■便利屋タイプの選手。近年は1軍で見かけることも多かったが18年は1軍出場0試合に終わった。便利屋荒木のストロングポイントと言えば「内外野どこでも守れる守備」「盗塁ができる足」だが、「内外野どこでも守れる守備って言っても一応守れるっていうだけじゃねーか。しかも、最近一番守ってるの一塁だろ!」「盗塁ができる足って言ってもけっこう失敗も多いで!」などストロングポイントがストロングポイントでなくなりつつあり、使い勝手が良いようで実は使い勝手が悪いようになりつつある荒木。2軍で2割台前半、長打なし(毎年そんなもん)がやっとの打撃では1軍レギュラーなど夢のまた夢、19年オフは31歳という年齢・チームでの立ち位置からかなり厳しいオフとなろう。19年便利屋クビレースの参加者は森越・山崎・荒木、さてこの中で誰が生き残るのであろうか。
植田海
背番号62 22歳 右投げ両打ち 推定年棒550万円<守備位置>遊撃(トンネル王子)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 104 | 243 | 38 | 0 | 1 | 25 | 55 | 19 | 192 | 289 |
2軍 | 12 | 46 | 10 | 0 | 3 | 24 | 25 | 7 | 263 | 391 |
■遊撃選手層ペラッペラッのチーム事情もあって入団4年目にして初の1軍定着。その俊足は見事で盗塁能力は阪神bPと言えよう。ただし、打撃はハッキリ言ってゲロが出そうなくらい酷く1割9分2厘という成績ですら本人の能力以上の成績に見えるほどである。また、本来はアピールポイントにしなければいけない守備でも拙守を繰り返した(トンネルが多かったので阪神ファンのイメージは相当悪い)。植田の惨状は、足意外の能力、打撃力・守備力・体力などが1軍レベルに達していないにも関わらず無理に起用し続けた首脳陣の責任が大だと思う。現状の植田は1軍で起用するなら代走屋+たまのスタメンあたりが適当で、代走屋としてであれば貴重な1軍戦力である。ただ、まだ22歳と若いし体にバネがあるタイプなのでできれば将来のレギュラー候補として2軍でスタメン起用して育ててほしい、2軍で規定打席に到達し2割7、8分打てるようになってから1軍に置いたほうが植田にとっては良いと思うのだが・・。
西田直斗
背番号93 25歳 右投げ左打ち 推定年棒500万円<守備位置>遊撃・二塁・三塁・一塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2軍 | 67 | 155 | 25 | 2 | 9 | 14 | 39 | 0 | 177 | 252 |
■18年限りで自由契約。本来はもっと早く自由契約になっていてもおかしくなかった選手だが、大阪桐蔭出身ということで選手寿命が数年延びた選手だと思う。センスの良い打撃が持ち味で時たま「お〜〜!」と思わせるような打撃を見せるのだがそれが続かない。また、あまり長打がないタイプにも関わらず、どこがメインの守備ポジションか分からない守備、あまり速くない足なども重なり、全く特徴のない選手に・・・(泣)地元高校出身のドラフト3位とかなり期待された選手だったが阪神の育成能力が悪かったのか、本人の能力・努力不足なのかよく分らない(泣)
ナバーロ
背番号99 32歳 右投げ左打ち 推定年棒3300万円<守備位置>一塁(うまい)・左翼(ヤバい)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
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1軍 | 66 | 225 | 56 | 3 | 25 | 20 | 55 | 0 | 276 | 342 |
2軍 | 5 | 20 | 8 | 1 | 5 | 5 | 1 | 0 | 533 | 650 |
■ロサリオ絶不調(泣)のためシーズン中に補強される。なかなかかっちょいい打撃フォームからライナーを連発する中距離砲、助っ人外国人に求められる長打力は全く持ち合わせていないが、そこそこ堅実な打撃で緊急補強・(助っ人外国人にしては)低年棒という観点からすれば及第点の成績を残した。19年も契約が締結されたが、これはレギュラー候補と言うより新外国人マルテがこけた場合の保険という意味合いが強いであろう。中軸を打たせると物足りないことこの上ないので6番、7番くらいの打順が適正である。また、一塁守備はなかなかに上手いが、外野は守らせてはいけないレベルなので、控え外野手でなく控え一塁手として期待しましょう。