ホーム>でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース内野陣の未来(2019年7月9日更新)

阪神タイガース捕手陣の未来

前回の捕手陣に続いて今回は内野陣に関するテキトーな考察です。データに基づかない管理人の主観満載の評価ですがご了承ください(2019年7月9日時点の成績をもとに評価しております)。


阪神内野陣テキトー考察

一塁レギュラー争い

基本的に外国人のポジションです。今年は新外国人・マルテ(右打ち・28歳)と2年目のナバーロ(左打ち・33歳)が一塁手として期待されましたが、ナバーロはダメダメな成績(もともとそれほど長打がないタイプですが)で早くも1軍から消えました。マルテは何とも微妙な成績で悪いわけではないが良くもない、なんか大山の成績みたいな感じです(笑)年齢も(助っ人外国人にしては)若いし、外の変化球の見極めもそこそこできてるし(ロサリオとは雲泥の差!)もう少し見てみたい気もしますが、ホームラン数がかなり物足りないですね。パワーはあると思うのですが、捉えても打球が上がらないんですね(パワプロで言ったら弾道2みたいな)。

新外国人を獲得することが決定しましたが、パワーヒッターであることを願います。これは実際に見てみるまで分からないですからね(笑)近年の阪神はパワーヒッターを獲得したはずなのに、実際に見てみるとアベレージタイプやせいぜい中距離砲という感じの選手が多かったですから(ヘイグとかキャンベルとか・・・)、ロサリオくらいじゃないですかね、ザ・長距離砲という感じの選手は(ただし、ロサリオは成績を残せませんでしたが・・・)。長打力が極端に不足しているチームですからやはり一塁には筋肉もりもりの外国人長距離砲を置きたいところです。

日本人選手で言えば、大山・陽川・中谷・原口らもたまに一塁を守っていることがありますが、大山は三塁で起用してこそ価値がある選手でしょうし(同じく中谷は外野で起用してこそ・・・)、陽川は確実性・長打力ともに一軍のレギュラー一塁手としては力不足かと、原口はどうでしょう・・・打率280ホームラン15本くらい打てるのであれば起用する価値はあると思いますが、今の原口にそれだけの成績を残す力があるのかどうかはちょっと分かりませんね。

日本人の長距離砲も育てたいところですが、2軍に全く素材がいませんからね・・・。清宮や安田をドラフトで獲得できていれば将来的な和製一塁手として期待できたのですがクジを外してしまいました。そろそろドラフトで高校生の長打力ある打者を獲得してもよい時期だとは思いますが・・・。

三塁レギュラー争い

三塁は基本的に大山(右打ち・25歳)です。「大山の成績に満足」というわけではありませんが、最低限の成績は残していると思いますし、他にいません。あえて挙げるなら陽川(右打ち・28歳)でしょうが、タイプが被っている上に年齢も陽川が3歳上、打撃・足・肩などは大山が上回っているように感じます(その上陽川は2軍の帝王臭がすごい)。よって大山に怪我でもない限り「三塁は大山と心中」という覚悟で行くしかないでしょう。なお、糸原・木浪・北條も一応三塁を守りますが、彼らはあくまで二遊間の選手。大山が離脱した場合の緊急措置でしかないでしょう(北條に関しては、もし大山がいなければ、本格的な三塁転向で関本タイプを目指す道もあったかと思いますが、あえて大山にぶつける必要は感じません)。

三塁は将来的にも大山でしょう。まだ25歳ですし今後10年近くは主力として期待したいところです。

二塁レギュラー争い

糸原(左打ち・27歳)上本(右打ち・33歳)の争いでしたが、去年のレギュラー糸原が今年もレギュラーを確保しています。糸原は二遊間のレギュラー選手としては際立った特徴がなくせいぜい「平均的」とも言うべき選手です。ただし、粘り強い打撃(非力な割に強振できる)や怪我への強さなど目立たぬ部分での貢献度の高い選手で、上本との比較であれば私が監督でもレギュラーとして糸原を起用するかと思います。上本は「意外と長打力がある打撃」「高い走塁能力」「広い守備範囲(ポロっ・トンネルは有)」「天才的な野球センス」など高い能力の持主で見映えが良い選手ですが、打撃の好不調の浪が激しく(あれだけ特殊な打撃フォームだから仕方ないと思いますが)、怪我での離脱が極めて多い(自損事故多し)のでレギュラーとしては計算しにくいです。さらに年齢差もありますので将来的なことを考えれば「糸原を起用する」という選択肢に落ち着くのは仕方ないことかと思います。

糸原は良い選手ですが、「今後何年も不動のレギュラーとして活躍できるか?」と問われれば疑問はあります。高い身体能力がある選手ではないので、怪我や加齢で一気に能力が低下しレギュラーの務めを果たせなくなる可能性があります。ただ、将来のレギュラー候補と言えるような若手はおらず(遊撃争いに敗れた若手が流れてくることはあるかもしれませんが)、将来性の高い大型二塁手を補強する必要はあるかと思います(遊撃手を獲得して二塁転向させてもよいでしょう。ドラフト候補で純正の二塁手は意外と少ないですから)。

遊撃レギュラー争い

阪神野手陣のポジション争いでは遊撃が一番混沌としているかもしれません。実力者がしのぎを削っているのではなく、帯に短したすきに長し、と言うような状況です。とりあえず一番試合に出ているのはルーキーの木浪(左打ち・25歳)です。打撃にそれなりの力は感じますが守備は平均以下、足も俊足というほどではありません、社会人出身のドラフト3位選手なだけあって「とりあえず1軍で使える選手」ではありますが、スケール感があまりなく将来的に不動のレギュラーになり得るかと言えば疑問です(常に3割近くの打率が残せるようになり、守備である程度の安定感を発揮できるようなれば、とは思いますが・・・)。

今年最大の誤算は北條(右打ち・25歳)でしょう。昨年は規定打席未到達ながら3割を大きく超える打率を残し、守備面でも球際の強さを発揮していただけに、それを継続できれば不動の遊撃手・北條が誕生するのか!と期待していましたが、今年は守備も打撃もボロボロです。昨年の脱臼の影響か、送球が魔送球状態でエラーを連発、守備が打撃にも影響を及ぼしているのか打席での昨年のような粘り強さがなくなりヒットが打てなくなっています(四球は選べていますが)。現状では「攻守ともに北條より木浪を使ったほうがマシ(守備面で北條がヤバすぎる)」と言わざるをえないでしょう。

1軍で代走屋として起用されておりプロ初ホームランを放った植田(両打ち・23歳)も、その身体能力の高さ・俊足などストロングポイントが明確で将来のレギュラー候補と言えます。北條・木浪がそれほど良いわけではないので、時にスタメンで起用してもよいとは思いますが、このタイプにしては守備での球際が弱く、2軍でもそれほどの打率を残したことのない打撃が今年急に改善されているとも思えません。試合数を重ねれば(去年のように)弱点が露呈してくるのではないでしょうか。植田は代走屋としてはチーム一の能力者ですから1軍に置いておきたい選手ですが(二遊間と一応外野も守れますしね)、便利屋ではなく将来のレギュラーとして考えるのであれば2軍で試合に出て打撃に磨きをかけたほうが良いように思えてなりません。

ルーキーの小幡(左打ち・19歳)は、久しぶりに獲得した高卒野手で、ドラフト2位で獲得しただけあってスケール感もあり、将来のレギュラー候補と言えるでしょう。ただし、すぐに1軍で起用するなどのレベルではなく、少なくとも3年は2軍で試合出場経験を積ませるべきかと思います。大卒2年目の熊谷(右打ち・24歳)は、ドラフト3位で指名され、守備・俊足に特徴がある選手ですが、打撃がかなり弱い。少なくとも2軍で打率250を余裕でクリアできるようにならなければ1軍レギュラー挑戦権はないでしょう。

今年度に関しては、「木浪と北條を併用、たまに植田を試してみる」で何とか乗り切るしかないでしょう。個人的には北條に期待したいのですが、「かなりチャンスを与えられながら取り切れない選手」というイメージが定着してきおり、このまま埋没してしまう可能性がけっこうあるように感じます。将来を考えれば小幡を2軍で鍛える+ドラフトでスケール感のある二遊間の高校生を獲得することが必要かと思いますね。


その他の内野手

大ベテランの鳥谷(左打ち・38歳)は今シーズン苦しんでいます。打撃に関してはある程度復活する可能性(打率250を残せるくらいに)はあると思いますが、守備に関しては年々劣化が進んできたので常時二遊間を守るのは厳しいと思います。来年以降現役を続けるのであれば、代打中心の控えか兼任コーチという立場になるでしょう。

山崎(右打ち・33歳)森越(右打ち・31歳)荒木(左打ち・31歳)に関しては「平時の1軍戦力」とは見られていないと思います。1軍で怪我人が続出した場合などの「緊急時穴埋め戦力」という位置づけでしょう。今オフに3人中2人が戦力外になっても驚きません。