ホーム>でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース外野陣の未来(2019年7月10日更新)

阪神タイガース捕手陣の未来

前々回の捕手陣、前回内野陣に続いて今回は外野陣に関するテキトーな考察です。データに基づかない管理人の主観満載の評価ですがご了承ください(2019年7月10日時点の成績をもとに評価しております)。


阪神外野陣テキトー考察

外野レギュラー争い

シーズン前の構想では、「両翼を糸井・福留でとりあえず固め、センターは若手・中堅、福留の休養日はそこで若手を使おうか」という感じだったと思います。実際シーズン開始後は3番ライトで糸井、5番レフトで福留が起用されていましたね。ただ、糸井が38歳、福留が42歳のベテランなので流石に2人ともがシーズン完走するのは無理だろうと思っていました。

まずは糸井(左投げ・38歳)です。FAで入団して3年目、かつてパリーグを席捲した時ほどのアンタッチャブルな存在感はありませんが、「阪神打線の軸は誰?」となればやはりこの人でしょう。安定して打率3割前後、出塁率4割前後を残せる糸井が3番で固定できているので、何とか打線が機能している気がします。ただ、安定はしているものの最近は怖さはあまり感じませんね、ホームランだけでなく長打(二塁打とか)が減っており、好打者ではありますが、最早相手が威圧感を感じるような打者ではないです(それでも阪神打線においては必要不可欠な打者であることは間違いありませんが)。ライトの守備はかなり苦しい、「穴」と表現してしまってもよいかと思います。できれば(守備の負担がライトより少ないと言われる)レフトに転向させたいところです。

福留(左投げ・42歳)は、さすがにレギュラーとしては限界ではないでしょうか。代打、控え(4番手外野手)として起用するのが、チームにとっても本人にとっても良いように思いますが・・・。ただ、現在怪我で離脱中ですが、復帰したら若手より打ってレギュラーに復帰しそうな気もします(笑)とんでもないおっさんですから(笑)チームの将来のことを考えれば笑っていられませんが・・・。

ルーキーの近本(左打ち・25歳)は出だしは順調でしたが、打撃で苦しんでいます。ただ、打撃・守備・走塁全ての面で高い潜在能力があるのは明らかですし、ルーキーでこれだけ打てるという時点で大したものですから、今後とも優先的に起用してほしいですね(怪我されなければ5年間レギュラー安泰というレベルの選手だと思います)。「肩が弱い」「盗塁失敗しすぎ」と言う阪神ファンも多いですが、近本以上の守備力の外野手が何人いるのか?盗塁の失敗成功以前に近本ほど走れる(チャレンジできる)外野手が何人いるのかよく考えたほうが良いかと。個人的には中日の大島クラスの外野手になれると見ています。

いわゆる金本チルドレン(金本政権時に多く起用された人たち)は、あまり順調じゃないですね。身体能力が高かったり、スケール感のある選手が多く大いに期待していたのですが、中堅と呼ばれる年齢に差しかかった彼らが思いのほか伸び悩んでいます(だからドラフト1位で近本を指名したわけですが)。金本チルドレン高山(左打ち・26歳)は、最近は試合に出ており悪くはないですが、彼への期待値からすればやはり伸び悩んでいように感じます。打席での雰囲気は明らかにレギュラークラスで謎の威圧感もあるのですが、成績がなかなか伴ってこない。守備は多少改善されてきているとはいえ上手い部類ではないですし(贔屓目に見て、普通レベルになった、というところでしょう)、そこまでホームランが出る選手ではありませんから、やはり打率3割打たなければ不動のレギュラーとは言えないと思いますね。ただ、走塁(盗塁)が以前より積極的になっているので、毎年20盗塁以上できるなら長打力を足で補えるかもしれません。スター性のある選手ですし、とっとと不動のレギュラーになってほしいですね。

金本チルドレン中谷(右打ち・26歳)もまさかの2軍幽閉中です。17年に20ホームランを放ち次代の主軸候補と騒がれましたが、中谷の場合はどう考えても打率が残せる打撃スタイルではないと思います。確実性を意識しすぎると中谷の長所である思い切りの良さや長打力が消えてしまって、ただのしょぼい打者になってしまいそうです。主軸ではなく下位打線の一発屋と割り切って打率230から250程度、ホームラン20本から30本程度を当面の目標として起用するような感じが良いように思います。幸いこの手のタイプにしては守備がまともですので(高山より上手い)、総合的に考えれば起用する価値はあるかと。長打力不足の阪神には必要性が高いタイプだと思うのですが・・・。

金本チルドレン江越(右打ち・26歳)は年々バットのコンタクト能力が落ちている気がしてなりません(1年目と2年目はもう少しバットに当たっていたような気がします)。ミート力以外の全てを兼ね備えた男で、パワー・強肩・俊足・広い守備範囲は魅力いっぱいです。ただし、ミート力がほんとに酷い・・・。多少の修正でどうにかなるレベルでなくイップスレベルの酷さです。その身体能力の高さから広い甲子園の外野にぴったりなのですが、このまま阪神にいても改善される雰囲気がありませんので(欲しがる球団があれば)トレードに出すのもありかと思います。2軍ではそこそこバットに当たっていると思うのですが、何故1軍ではあんなに当たらないのでしょうか・・・ほんとに・・・。

その他のレギュラー候補としては島田(左打ち・23歳)もいます。タイプ的には1番センターで近本と丸被りですので、近本とのレギュラー争いに勝つ必要があります。なかなか、厳しい戦いですが、2軍ではまずまずの成績(出塁率・盗塁数など)を残しているので可能性はあるでしょう。

昨年の2軍の4番板山(左打ち・25歳)は、打撃で苦しんでいます。目立った特徴がある選手ではないので打ちまくるしかレギュラー獲得の方法はないでしょう(二塁も守りますが、1軍レベルかと言われると・・・)。腫瘍を患った横田(左打ち・24歳)は、まず2軍でプレイできるようになってからでしょう。

俊介(右打ち・32歳)伊藤隼太(左打ち・30歳)に関しては、それぞれの実績・能力・年齢(伸びしろの有無)を総合的に考慮すれば、レギュラー候補とはとても言えません。俊介は1軍の外野控え枠、伊藤は1軍の左の代打の切り札枠を現実的な目標とするしかないでしょう。


外野の今後

今後数年糸井はレギュラーとして活躍できるでしょうから(さすがに福留はお役御免と考えます)、残り2枠を若手・中堅が争うことになります。現実的なレギュラー候補としては近本・高山・中谷・島田あたりで、大穴で江越(奇跡の覚醒!)、陽川(レフトを意外とまともに守る。2軍の帝王返上!)というところかなと思います。とりあえずですが、頭数はいるのでドラフトでの即戦力外野手の指名は不要でしょう。ただし、一番若いのが23歳の島田というのもどうかと思いますので、19年のドラフトでは高校生の長距離砲を指名してもらいたいですね。