ホーム>でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース2019年戦力外通告雑感(2019年10月27日更新)

でぶぶ的テキトー考察|阪神タイガース2019年戦力外通告雑感

まずは10月26日時点での戦力外通告選手及び引退選手の一覧です(外国人選手は除く)。

岡本洋介  34歳 投手(右の便利屋)
橋聡文  36歳 投手(左の中継ぎ)
メッセンジャー   38歳 投手(元エース)
歳内宏明  26歳 投手(右の中継ぎ)
小宮山慎二  34歳 捕手(右打ち)
鳥谷敬  38歳 内野手(レジェンド・左打ち)
山崎憲晴  33歳 内野手(右打ち)
森越祐人  31歳 内野手(右打ち)
横田慎太郎  24歳 外野手(左打ち)

とりあえず10月26日時点で私が把握している情報です。戦力外・引退の顔ぶれですが妥当は妥当かと思います。ただ、意外性はかなりありましたね、阪神のレジェンド鳥谷に関しては一軍戦力としては当落線上レベルで戦力的には戦力外は妥当ですが、今までの実績を加味し後1、2年は本人の好きにさせると思ったんですがね(年棒はもちろん大幅に下がる、例えば1億円程度まで下がると見ていましたが・・・)。また、メッセは本人が望めば後1年はやれたでしょうし、高橋もFA補強選手だけに後1年は様子を見るかと思っていましたが、彼ら2人は自ら引退を決めましたね。鳥谷・メッセ・高橋は来季の1軍戦力としてはほとんど期待できない状態だっただけに引退・退団は妥当ではありますが、阪神球団の緩い感じからいけば3人とも来季は現役でやると思っていましたので、3人ともいなくなるというのはかなり意外でしたね。

2軍の主状態の小宮山(何と16年目!)がついに引退ですね、能力的には4、5年前からいつ戦力外になってもおかしくないと思っていましたが、捕手というポジションとチーム構成の絶妙なバランスで何とか生き残ってきました。何となく寂しい気がしますね(笑)山崎と森越のダブル戦力外はちょっと意外でしたね、どちらか一方は残すと思っていましたので・・・。今年は大物の退団・引退があったので色々と思うところはありますが、情なしで純粋に戦力・編成面で考えれば来季の全体のバランスは良くなると思います。

選手ごとに簡単な雑感を書いてみます。戦力外・引退の意外度をA・B・Cの三段階で評価しました(A「マジかっ!意外だ!」B「ちょっとだけ意外だ」Cが「妥当だ予想通りだ」になります)。ただし、あくまで管理人でぶぶのテキトーな雑感ですのでご承知おきください。



以下戦力外選手・引退選手に対するでぶぶのテキトーな感想


岡本洋介 投手 34歳
意外度C(予想してた。しゃーない)

トレードで獲得した1軍レベルではあまり特徴のないベテラン右腕ということで、1軍で結果を残せなければ一番にクビを切られそうなタイプです。能力的には投手力の弱い球団であれば敗戦処理・便利屋としてまだやれるとは思います。ただ、阪神という球団はそのポジションはそこそこ充実していますし、若手投手を切らないのであれば誰を切るねん?となれば岡本を切るしか選択肢がなかったかと。もしかしたら拾う球団があるかもしれません(年齢的に厳しいですかね?)。


橋聡文 投手 36歳
意外度B(FA戦士なのでもう1年は猶予があると思っていた)

能力的には引退は妥当な選択肢だとは思います。もともと怪我の多い選手ですし、ここ2年は怪我又は疲労が原因?でかなり球速が落ちており、36歳という年齢を考慮すれば今後回復しそうな雰囲気もなかったですしね。ただ、FAで獲得した選手ですし、17年にはセットアッパーとして大活躍した選手ですのでもう1年くらい猶予があるかと思っていました。


メッセンジャー 投手 38歳
意外度A(自ら引退するとは・・・)

外国人ですが日本人枠なのでここに登場です。今年の開幕投手ですしね・・・まさか自ら引退を選ぶとは・・・。今年も良くはなかったもののそれなりに投げていましたし、「これまでのチームへの貢献度」「100勝まで後2勝」「日本人枠なので外国人枠を圧迫しない」などの状況から当然来季も残留するものと思っていました(年棒は半減くらいするのかなと思っていましたが・・・)。恐らく来季残留しても本来の圧倒するような投球はできないでしょうが、だましだましで100イニング5、6勝くらいの成績を残し来季限りで引退となるのかなと考えていました。本人が望めば来季も現役を続行できただろうと思われるだけに、あっさりと引退を決めた姿にはメッセの潔さを感じましたね。


歳内宏明 投手 26歳
意外度C(妥当でしょう)

ドラフト2位で甲子園のヒーローだけにかなりのチャンスを与えらたと思いますが、結局モノにできませんでした。今年「歳内が150キロ近い球速を出している」という噂を聞いたので少し期待しましたが、やはりそう簡単ではないですね。8年間で「甲子園時代のようなスカッとする投球」が一度も見られなかったのは非常に残念です(1年だけ数字上はそこそこの成績を残しましたが、その年はかなり運に恵まれていたと思います)。


小宮山慎二 捕手 34歳
意外度C(妥当でしょう)

高卒16年目。1軍での実績がほとんどない(通算打率1割6分くらい)にも関わらずここまで生き残ってきた凄まじい生命力の持主でしたがついに力尽きました(もし岡崎が戦力外になっていれば、17年目に突入していたわけですよね、そうなっていたら鳴尾浜の生霊状態でした。恐ろしいことです)。捕手という立場とチーム編成のバランスからここまでプレイできたので、本人としては燃焼しきったのではないでしょうか。今後どうするのでしょうか?何となく何らかのポジションで来年も鳴尾浜にいるような気がします(笑)


鳥谷敬 内野手 38歳
意外度A(妥当であるが球団がそこまで思い切るとは意外だった)

能力的には、主に守備面の劣化から二遊間を守るのは厳しく、スタメンで出すなら三塁か一塁(一塁守っているのは見たことがありませんが)でしょう。打撃面でもある程度出れば恐らく2割5分くらいは打てるとは思いますが、長打力も最早ないですし、特別勝負強いというタイプでもないので1軍レギュラーとしてはもう無理だと思います(便利屋的控えならありかもしれませんが、そのポジションをやる格の選手ではないと思うんですよね・・・)。代打としてもチャンス(得点圏)で起用するには、長打力や勝負強さがないため使いづらい(矢野監督は使いまくっていましたが・・・泣)。さらにチーム随一の高年棒ですから、戦力外とういのは妥当は妥当です。ただ、鳥谷は阪神にとって大功労者でありますし、藤田平以来の2000本安打達成者、自ら引退を言い出さない限り、少なくとも後2年くらいは面倒を見ると思っていました。そういう意味で退団(戦力外)はとても意外です。


山崎憲晴 内野手 33歳
意外度C(妥当でしょう)

本来堅守の遊撃手だったはずですが、大怪我以降ほとんど守ってないですし、阪神でも一塁を守っていることが多かった気がします。「外様」「戦力外からの獲得」「二遊間をほとんど守っていない」「年齢」などの要素から今年での戦力外は必然かと思います。ただ、人格的には優れた人物のように見えるので、今後の進路が気になります(どこかから指導者のオファーとか来てるんですかね)。


森越祐人 内野手 31歳
意外度B(ちょっとだけ意外)

31歳という年齢や1軍では打者としてほとんど期待できない、などの点から能力的に戦力外は致し方ないかと思います。ただ、チーム構成上(危機管理上)の問題で山崎と同時に戦力外というのはちょっと驚きました(どちらか自由契約にしてどちらか残すと思っていました)。今年のドラフトで高校生内野手を獲得したし、高卒ルーキー小幡がそれなりに使えるから、ということなのかもしれません。


横田慎太郎 外野手 24歳
意外度C(やむを得ないでしょう)

後遺症、ということですから引退もやむを得ないでしょう。粗削りでしたが走攻守にわたって抜群の潜在能力をもった選手でした。残念です。


他球団が獲得しそうな選手は?

岡本はどうでしょう・・・もう少し若ければ引き取り手がけっこうありそうですが・・・(古巣西武は獲得するんですかね?)。後は鳥谷以外は厳しいんじゃないですかね・・・ただ、鳥谷に関しても能力的に欲しいというよりは、そのスター性やストイックな姿勢がチームに良い影響や化学反応を起こすのを期待して獲得する、という感じだと思いますね。さすがに鳥谷にスタメン二遊間を期待しているチームはないと思うんですが・・・。