ホーム>でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース2021年戦力外通告雑感(2021年11月29日更新)

でぶぶ的テキトー考察|阪神タイガース2021年戦力外通告雑感

まずは11月29日時点での戦力外通告選手及び引退選手の一覧です(外国人選手は除く)。

岩田稔   38歳 投手(元左の先発)
中田賢一  39歳 投手(元右の先発)
桑原健太郎 36歳 投手(元右のセットアッパー)
伊藤和雄  32歳 投手(右の中継ぎ)
石井将希  26歳 投手(左の中継ぎ)
鈴木翔太  26歳 投手(右の中継ぎ・育成)
荒木郁也  33歳 内野手(便利屋。代走要員)
藤谷洸介  25歳 内野手(二軍のスラッガー・右打ち・育成)
俊介    34歳 外野手(外野の控え・右打ち)
奥山晄太  24歳 外野手(将来性枠・右打ち・育成)

とりあえず11月26日時点で私が把握している情報です(もしかすると追加の戦力外もあるかもしれません)。今年の戦力外・引退の顔ぶれですが「おおむね想像に近かったな」という感じですね。岩田・中田・桑原・俊介という「1軍実績はあるが賞味期限の切れた選手」が一気に戦力外となりましたが、「(阪神タイガースも)ベテランに優しい球団ではなくなったのだな(今までが優しすぎ)」という印象を受けましたね。

選手ごとに簡単な雑感を書いてみます。戦力外・引退の意外度をA・B・Cの三段階で評価しました(A「マジかっ!意外だ!」B「ちょっとだけ意外だ」Cが「妥当だ予想通りだ」になります)。ただし、あくまで管理人でぶぶのテキトーな雑感ですのでご承知おきください。



以下戦力外選手・引退選手に対するでぶぶのテキトーな感想


岩田稔 投手 38歳
意外度C(妥当だが後1年残すかもとも思っていた)

ここ数年は年に数回先発してローテの穴を埋めるという使われ方で、今年は崩壊気味の中継ぎを助ける役割でしたがほとんど機能しませんでした。ベテランのクビを切りまくっておりベテラン不足の状況なので、生え抜きで左腕で先発もできる岩田は「後1年は残しておくかも」とも思いましたが、戦力外自体は妥当でしょう。1軍主軸という立ち位置でなくなってから6年あまり経過しておりますし、本人としても「やり切った」という気持ちではないでしょうか。


中田賢一 投手 39歳
意外度C(妥当)

本来は去年のオフで戦力外になってもおかしくなかったと思いますが、「ソフトバンクから獲得した選手」ということで1年の猶予を与えられたのだと思います。2軍では何とか先発で試合を作れますが、1軍で先発として通用するとも思えず戦力外は妥当でしょう。


桑原健太郎 投手 36歳
意外度C(妥当)

開幕から1軍でチャンスを与えられましたが、球威がかなり落ちており、1軍中継ぎ陣において使えるレベルでないと思いました。年齢を考えても伸びしろはなく戦力外は妥当でしょう。


伊藤和雄 投手 32歳
意外度C(妥当)

年齢・実績から見て「今季1軍でそれなりの成績を残さない限りクビだろうな」とシーズン前から思っていましたが、1軍でほとんど登板できず予想通り戦力外となりました。特殊な素質を持った投手だったと思いますが、節目節目で怪我に泣いた印象です。


石井将希 投手 26歳
意外度B(年齢的に意外)

「左」「若い」「2軍での数字はそこそこ」などから多少意外感はありました。恐らく「特徴不足で伸びしろはあまりない」という判断なのでしょう。


鈴木翔太 投手 26歳
意外度B(もう1年猶予があるかと思っていた)

中日戦力外から育成枠で獲得して1年。育成枠で枠を圧迫しませんし、2軍での成績も悪くなかったので後1年は様子を見るのではないか、と思っていました。魅力のあるストレートを投げていただけに残念ですね。


荒木郁也 内野手 33歳
意外度C(妥当)

阪神2軍の名物的な選手です。1軍での実績はあまりないのですが、(多分)チーム構成上必要だったので11年間戦力外となりませんでした。今年は(珍しく)2軍で打撃好調だったのですが、今さら2軍で打っても評価が変わる選手ではなく、今年の戦力外は「チーム構成上荒木を手放せる状況になった」ということなのでしょう。


藤谷洸介 内野手 25歳
意外度C(妥当)

投手から野手に転向して3年間、2軍において「おっ!」を思わせるような成績を残したシーズンがゼロだった以上戦力外はやむを得ないでしょう。右打ちで194センチの雄大な体躯にちょっぴり期待していたのですが残念です。


俊介 外野手 34歳
意外度C(妥当)

三拍子がそこそこのレベルで揃ったタイプでしたが、その三拍子が全体的に下落傾向でここ2、3年は「1軍でスタメンを張るレベルの選手ではなくなった」という印象です。今さら2軍でやることもなく1軍ベンチに入れないのであれば戦力外、というのは妥当なところだと思います。本来は後1、2年早く戦力外になってもおかしくなかった気もしますが、「入団時の経緯もあって延命した」という面もあったかと思います。


奥山晄太 外野手 24歳
意外度C(妥当だが2年目なのでもう1年様子を見ると思っていた)

大卒2年目の育成枠外野手。2軍でもあまり出場しておらず私は目撃したことがありません。現状の成績だけを見れば戦力外は妥当なのでしょうが(そもそも実績が皆無)、もう1年様子を見ると思っていました。本人の希望なのか純粋にプロのレベルにないと判断されたのか・・・


他球団が獲得しそうな選手は?

今年の戦力外の選手で他球団が獲得しそうな選手は正直「いない」と思いますね・・・。「やり切った・出し切った」という選手が多いと思うからです。可能性は低いですが、あるとすれば石井投手か鈴木投手あたりを育成枠で獲得する球団があるかも、というくらいでしょうか・・・。


戦力外とならなかった選手

個人的に「今オフ戦力外になるかも」と予想していた選手で戦力外にならなかったのは、加治屋投手くらいです。一応実績のある投手ですから「もう1年様子を見たい」となったのかもしれません(22年に成績を残せなければ高確率で戦力外になってしまうと思いますが)。