でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース選手名鑑内野編 2020年決定版
ホーム>阪神タイガース選手名鑑内野手編 2020年決定版(2021年1月15日更新)
<守備位置>二塁
<てきとう考察>
■20年限りで自由契約・引退。まだ34歳、阪神基準では「やっと中堅」くらいの年齢なので自由契約は予想外であった。確かに2年連続で1軍での打率1割台は「う〜ん」という感じだが、打席数が少なく起用法も代打などが多かったためで、いまだに2割5分程度打つ力はあると思う。ただ、「スタメンで使ってナンボ」というタイプの選手ではあるので(代打・守備固め向きではない)、糸原が二塁レギュラー格という感じになった現在は1軍での起用法が難しい選手となってしまった(そのあたりが自由契約になった最大の理由ではないか)。打者走者としては天才的であったが、怪我との戦いのプロ生活であった。プロ通算522安打だが、怪我さえなければ1000安打を軽く超えれた選手だと思う。つくづく鳥谷のあの頑丈さは凄かったんだな再認識する。
<守備位置>遊撃(上達した)・二塁・三塁
<てきとう考察>
■レギュラー格の遊撃手。「打撃のほうは伸びしろあるやろうけど、守備はそんな向上せんやろ」と思っていたら、「守備力が向上して打撃成績が低下」という予想外の進化を見せた。守備は19年に比べると明らかに向上し、下手レベルからプロの平均的レギュラー遊撃手レベル(阪神にあっては希少)あたりに進化。名手というほどではないが、安心して見られる感じになった(19年の守備力から考えると、シーズンオフにかなり努力したのではなかろうか)。ただし、「伸びるやろうな」と見ていた打撃が伸びるどころか劣化、最終的には249まで引き上げたが、シーズン序盤は信じられないほどの低打率をキープし「いくら守備が良くてもこの打率では・・・」という感じであったが、ライバル北條が大コケし、他も低レベルであったためレギュラーの座をキープし続けれたという面もある。現状の守備力で(もちろん更に向上すれば言うことはない)、打率が280前後をキープできれば「不動のレギュラー」を名乗ってもよいのではないか(癖の少なそうな綺麗な打撃フォームなので、それくらい打てそうな気はするのだが・・・)。21年は、若手有望株の小幡、社会人屈指の遊撃手の新人・中野、大穴の大穴・北條あたりがライバルとなるだろうが、小幡は打撃がまだまだ、中野は未知数、北條は・・・で、それなりの打率さえキープできるのであれば、木浪の遊撃レギュラーは固いであろう。
<守備位置>遊撃(本職なのにヤバイ)・二塁(一塁が近いから何とか・・)
<てきとう考察>
■愛しの北條(泣)近年の阪神において、遊撃手としてもっとも期待され、もっとも多くのチャンスをもらい、遊撃レギュラーをとるべくお膳立てしてもらった選手だが、ついに取りきれなかった(北條据え膳食えよ!)。北條の遊撃レギュラー挑戦は20年をもってひとまず終了した、と言ってよいと思う。今季の開幕遊撃手は木浪だったがつけ入る隙は十分あった(守備力は上がったものの打撃は不調でコロナクラスターでの離脱もあった)。しかし、北條はチャンスをことごとくふいにする。心に残る不細工な守備を披露し(遊撃守備は捕球・送球ともに心配なレベルまで低下。本来はここまで下手じゃなかったのに・・・)、守備が打撃にも影響したのか打撃まで低迷、最終的には遊撃序列が高卒2年目の小幡以下となってしまった。糸原離脱時に二塁を守り、遊撃よりはマシかなという印象を残したが糸原を押しのけてスタメンで出れるかと言うと、木浪以上に高い壁であろう。ただ、控えとして生きていくなら十分に居場所はある。二遊間の右打ちは数が少なく、(一応)遊撃・二塁・三塁を守れそれなりの打撃力もある北條は貴重な控え要員であろう。個人的には、遊撃は捨て(さすがに今から遊撃守備力が向上するのは厳しいのではないか)、控え一塁手二塁手三塁手として関本のような選手を目指すのがベストかと思う(長打を捨てる・バットを短く持つ・バントを一発できめる)。そうすれば、レギュラー争いに再参戦できるのではないかと思うし(とりあえず目指すのは二塁・糸原の牙城というところだろう)、控え選手としても今以上に貴重な選手となれるのではないか。(多くの阪神ファン同様)スター遊撃手・北條の覚醒を期待していた私としては悲しいことであるが、21年でもまだ27歳である。「遊撃・北條」という幻想を捨てることによって何かが生まれてくるかもしれない。
<守備位置>三塁(まあまあ)
<てきとう考察>
■完全に主軸に定着。旧近鉄のバッターのようなマン振り力を身につけホームランを量産した。このタイプの選手にしては守備も走塁も悪くなく、まさしく中心選手と言えよう。阪神ファンは大山1位指名を独断した金本監督に感謝しなければならぬ。21年は30本塁打か100打点のどちらかを達成してほしい(3割30本100打点と言いたいところだが、大山は兎と亀であれば亀タイプだと思うので、ボチボチいきませう)。
<守備位置>二塁・遊撃
<てきとう考察>
■大卒3年目の右打ち内野手。ドラフト3位という高い評価であったことから二遊間でレギュラーを期待されていのであろうが、もうレギュラーは無理そうである(泣)19年終盤2軍で向上の気配を見せた打撃力はどこかに蒸発してしまった。さすがに大卒3年目で2軍で打率1割台、0本塁打はまずかろう(1軍では3割を超えているが、打席数が少なすぎて参考になるまい)。ただ、もともと守備と足が売りの選手であり、守備の確実性と盗塁能力がさらに向上すれば、二遊間を守れる右打ち(阪神の二遊間は左打ち天国)ということもあり1軍枠(1軍控えの座)を確保するのは難しくないはず。
<守備位置>三塁・一塁
<てきとう考察>
■開幕直後は三塁で4番を打ったが怪我で離脱、終盤には調子の上がらないボーアに代わって一塁で出場したが、微妙な成績に終わった。また、一塁でクソエラーを連発したため不要説もささやかれた。しかし、球団は「ボーアはクビ、マルテは残す」という結論を下す。多くの阪神ファンが「ボーアとマルテならボーア残せや!」と思っただろうし、私もボーアのほうが好きである。ただ、感情面では受け入れがたくとも冷静になれば球団の判断の方が正しいであろう。21年はサンズが残留し、韓国のMVPロハスを獲得したためマルテは第三の外国人となる(もちろんオープン戦で打ちまくればサンズに代わって、開幕1軍の座を得るやもしれぬが・・・)。その前提で考えれば「年俸を下げやすい(半減したらしい。ボーアは多分そこまでの減額は無理)」「2軍に待機させておける(ボーアより2軍に置きやすいだろう)」「三塁も守れる(万が一大山が怪我をすれば三塁起用も可能。ボーアは一塁オンリー)」「3年目で日本に慣れてる」「大崩れしないタイプ」などの利点があるマルテを残すのは正しい。マルテは1軍でフルに出場すれば大爆発は全く期待できないが、打率280、18本塁打(何となく20本は無理そう)、出塁率350くらいは達成しくれそうな堅実外人である。また、ボロクソに言われた一塁守備は本来はあれほど酷くはない(今年は三塁で準備していた上に、怪我から復帰直後の一塁転向であまり準備期間がなかったのではないかと思う)。ロハスがこけて、サンズが対策されて21年シーズン終盤にマルテ、大山、陽川で中軸を組んでいる不吉な光景が思い浮かばないでもない(泣)
<守備位置>二塁(上手くはない)・遊撃(下手)・三塁
<てきとう考察>
■正二塁手。骨折とコロナで2回離脱したが、その2回の離脱が逆に糸原の存在感の大きさを感じさせた。阪神ファンの中には「守備下手やねん」「足遅いねん」「前に飛ばせや」「特徴ないねん」「キャプテンのくせに何コロナってんねん、クビじゃっ」など糸原をあまり評価しない人も結構多いが、「じゃぁ、糸原を外して誰を二塁で起用するのか」と思う。確かに二塁手としての守備力は平均以下だろうし、二遊間の選手としては盗塁能力は低い、またパワーもないなど「プロっぽい身体能力の高さ」は全く感じない選手である。しかし、粘っこく勝負強い打撃は2番をはじめ打順を選ばず、首脳陣からすれば打順を組む上で糸原ほど助かる(色んな所にはめ込みやすい)選手はいない(3番とか5番を打ってる時期もあったしね)。阪神打線における潤滑油的存在であり、地味ではあるが阪神が優勝を狙う上では離脱したらかなりヤバい選手であろう。
<守備位置>遊撃・二塁(守備範囲は広いがイージーミス連発)
<てきとう考察>
■高卒2年目遊撃手。育成期間中ではあったが、糸原の二度の離脱、木浪のコロナ離脱、北條の不調、植田使えないなど1軍二遊間が総崩れになったため、かなり1軍で起用された。足と守備に関しては1軍でもすでに使えるレベルではあるが(足はこんなに速かったんかと驚いたほど速い、守備範囲はかなり広いが捕球はかなり粗い。どちらもかなりのポテンシャルを感じる)、打撃は全然1軍仕様ではない(打率220でも出来過ぎと感じるくらいである)。184センチと遊撃手としてはなかなかのガタイの持ち主なのだが、打席では凄く細く、頼りなく見える(まだ、プロ仕様の身体ができていないのではないか)。「将来の遊撃レギュラー」と考えるのであれば、(今季は緊急事態ゆえ仕方なにせよ)1軍で中途半端に起用するのではなく後1、2年は2軍で起用しまくる(鍛えまくる)べきであろう。
<守備位置>一塁(工事現場のコーンのはずが意外と守れた)
<てきとう考察>
■使い古された言葉で言えばバリバリのメジャーリーガー。芯でとらえた時の打球はまさしくメジャー級で左打者にも関わらず甲子園の広さは全く関係なし。ただし、左投手に弱く、打席での積極性がい(初球は振らない)、穴が多い、調子の波が激しいなど欠点だらけの打者でもあった。最初は4番だったが、最終的には6番が定位置に。高額な年俸を考えれば期待外れと言えよう。しかし、その夢を見せる圧倒的な飛距離、メジャーのプライドを感じさせない愛くるしさ、真面目な性格なのに(真面目さゆえの)コミカルな動きなどで阪神ファンだけでなく、他球団ファンからも愛された(新井さんの愛され方に近い気が・・・)。クビが決まった時には「何でやねん!」という不満がけっこう上がったが(私も残念に思った)、人間性を抜きにして年俸や成績を考えれば「クビが至極妥当」ということは皆秘かに気付いている(泣)
<守備位置>遊撃・三塁・二塁
<てきとう考察>
■19年ドラフト4位の高卒遊撃手。高校時代は投手としても甲子園で登板したがプロでは野手専念。守備や足に特徴があるタイプではなく、打撃タイプだと思われるので打ちまくるしかない。高卒1年目である今季は仕方ないが、21年は2軍で2割5分近くは打ってほしいところである。
<守備位置>一塁・三塁・外野(中堅以外)
<てきとう考察>
■ゴリラ。代打などの数少ないチャンスで結果を残し時々スタメンで使われるようになると、スタメンでも時々打って準レギュラー的な感じになった。ある程度のミート力とそれなりの長打力を備えた上に一塁・三塁・右翼・左翼を(上手くはないが)破綻なく守れこの手のスラッガータイプにしては鈍足ではないという起用しやすい選手である(喜田・桜井・森田などかつての2軍の帝王たちと比べると打撃力が明らかに勝っているというわけではないのに1軍でぼちぼち出場できるのは陽川のこの武骨に見えて意外に器用な能力によるのだろう)。21年も外国人三人衆がこけた時にはスタメンで奮闘する陽川を目撃できると思う。
<守備位置>一塁・二塁・三塁・外野
<てきとう考察>
■便利屋タイプの選手。毎年クビ候補と言われながら生き延びる強い生命力の持ち主(20年オフも生き延びた)。1軍での役割は「代走」と「一塁の守備固め」くらいしかないが、2軍では遊撃以外の内野と外野を守る便利屋おじさん。1軍2軍の全試合をまわすためには荒木のような選手は意外と重宝するのかもしれない(ベテランの割には年俸は高くないし、ベテランの割には足が速いし、2軍監督の平田さんは明治の大先輩やから無茶ぶりもしやすそうやし・・・)。さて、21年オフ荒木は生き延びるのか・・・すでに気になる私がいる(泣)
<守備位置>二塁・外野・遊撃(本職だが今年は守ってない?)
<てきとう考察>
■代走の切り札。高い身体能力を誇り、チーム屈指の盗塁能力を持つが1軍野手陣最低レベルの打撃が全く進化しない(これほどの身体能力があるのだからもう少し打ててもよいと思うのだが、打撃センスがないのだろうか?)。今季は二遊間離脱者続出のため、かなりスタメンで出番をもらったが全くアピールできず、アピールどころか「やはり植田にレギュラーを期待してはいかんのやな」との思いを強くさせた。出始めは安打は打てずとも四球を選び高い出塁率をキープしたが、相手投手が「植田にきわどい所に投げんでもええやんけ。甘い所投げても打てへんわ」ということに気づいてからは四球はなくなった(泣)これから植田が打ち出すことはないと思うので、代走・守備固めの選手として生きていくしか道はないと思う。幸いにも植田はその道を選べばチームで一番手になれる潜在能力はある。ただし、今はやらかしが多すぎるので(このタイプでやらかし癖は致命的である)、やらかし限りなくゼロに近づけ「代走で盗塁10個から20個」「二遊間の堅実な守備力」「それなりのバント能力」「無難な外野守備力」を身につければ年俸3000万円くらいを稼ぐ、試合終盤の切り札的な選手になれよう。
<守備位置>三塁・一塁
<てきとう考察>
■実質野手転向2年目。主に三塁を守る。打撃で突き抜けなければ支配下登録はない選手であるがあまりアピールできていない(2軍でも主力とは言えまい)。守備・足でアピールする選手ではないだけに、今後1、2年以内にある程度の打撃力(2軍で打率2割台後半、2桁本塁打など)を示さなければクビが危うい。
阪神タイガース選手名鑑2020年決定版 内野編
阪神ファンの管理人でぶぶが作成する阪神タイガースの2018年度選手名鑑です。シーズン前の名鑑ではなく、シーズンの活躍を踏まえた上でシーズン後に作成しております。実況パワフルプロ野球の決定版のようなイメージで作成しております。なお、昔に比べて作成の気力が年々低下中・・・やっぱ素人が毎年作成すると書きたいネタがなくなってくよね!内容は年々薄くなっておりますがご理解の程よろしくお願い致します。
なお、管理人でぶぶは毎試合甲子園に行くような熱心な阪神ファンではなく、テレビ観戦が主な「なんちゃって阪神ファン」なので考察内容はテキトー且つ無礼かもしれません、贔屓選手について無礼な内容が書かれていてもあまり怒らないでください。
阪神選手名鑑 内野手編
上本博紀
背番号00 34歳 右投げ右打ち 推定年俸4800万円<守備位置>二塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 25 | 51 | 7 | 0 | 4 | 4 | 11 | 2 | 171 | 239 |
2軍 | 37 | 129 | 27 | 2 | 19 | 14 | 19 | 3 | 252 | 325 |
■20年限りで自由契約・引退。まだ34歳、阪神基準では「やっと中堅」くらいの年齢なので自由契約は予想外であった。確かに2年連続で1軍での打率1割台は「う〜ん」という感じだが、打席数が少なく起用法も代打などが多かったためで、いまだに2割5分程度打つ力はあると思う。ただ、「スタメンで使ってナンボ」というタイプの選手ではあるので(代打・守備固め向きではない)、糸原が二塁レギュラー格という感じになった現在は1軍での起用法が難しい選手となってしまった(そのあたりが自由契約になった最大の理由ではないか)。打者走者としては天才的であったが、怪我との戦いのプロ生活であった。プロ通算522安打だが、怪我さえなければ1000安打を軽く超えれた選手だと思う。つくづく鳥谷のあの頑丈さは凄かったんだな再認識する。
木浪聖也
背番号0 26歳 右投げ左打ち 推定年俸2200万円<守備位置>遊撃(上達した)・二塁・三塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 92 | 334 | 74 | 3 | 25 | 24 | 54 | 2 | 249 | 307 |
2軍 | 11 | 46 | 10 | 0 | 8 | 3 | 8 | 1 | 238 | 289 |
■レギュラー格の遊撃手。「打撃のほうは伸びしろあるやろうけど、守備はそんな向上せんやろ」と思っていたら、「守備力が向上して打撃成績が低下」という予想外の進化を見せた。守備は19年に比べると明らかに向上し、下手レベルからプロの平均的レギュラー遊撃手レベル(阪神にあっては希少)あたりに進化。名手というほどではないが、安心して見られる感じになった(19年の守備力から考えると、シーズンオフにかなり努力したのではなかろうか)。ただし、「伸びるやろうな」と見ていた打撃が伸びるどころか劣化、最終的には249まで引き上げたが、シーズン序盤は信じられないほどの低打率をキープし「いくら守備が良くてもこの打率では・・・」という感じであったが、ライバル北條が大コケし、他も低レベルであったためレギュラーの座をキープし続けれたという面もある。現状の守備力で(もちろん更に向上すれば言うことはない)、打率が280前後をキープできれば「不動のレギュラー」を名乗ってもよいのではないか(癖の少なそうな綺麗な打撃フォームなので、それくらい打てそうな気はするのだが・・・)。21年は、若手有望株の小幡、社会人屈指の遊撃手の新人・中野、大穴の大穴・北條あたりがライバルとなるだろうが、小幡は打撃がまだまだ、中野は未知数、北條は・・・で、それなりの打率さえキープできるのであれば、木浪の遊撃レギュラーは固いであろう。
北條史也
背番号2 26歳 右投げ右打ち 推定年俸2800万円<守備位置>遊撃(本職なのにヤバイ)・二塁(一塁が近いから何とか・・)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 40 | 112 | 19 | 2 | 7 | 9 | 23 | 2 | 192 | 266 |
2軍 | 24 | 98 | 16 | 1 | 7 | 16 | 17 | 2 | 200 | 330 |
■愛しの北條(泣)近年の阪神において、遊撃手としてもっとも期待され、もっとも多くのチャンスをもらい、遊撃レギュラーをとるべくお膳立てしてもらった選手だが、ついに取りきれなかった(北條据え膳食えよ!)。北條の遊撃レギュラー挑戦は20年をもってひとまず終了した、と言ってよいと思う。今季の開幕遊撃手は木浪だったがつけ入る隙は十分あった(守備力は上がったものの打撃は不調でコロナクラスターでの離脱もあった)。しかし、北條はチャンスをことごとくふいにする。心に残る不細工な守備を披露し(遊撃守備は捕球・送球ともに心配なレベルまで低下。本来はここまで下手じゃなかったのに・・・)、守備が打撃にも影響したのか打撃まで低迷、最終的には遊撃序列が高卒2年目の小幡以下となってしまった。糸原離脱時に二塁を守り、遊撃よりはマシかなという印象を残したが糸原を押しのけてスタメンで出れるかと言うと、木浪以上に高い壁であろう。ただ、控えとして生きていくなら十分に居場所はある。二遊間の右打ちは数が少なく、(一応)遊撃・二塁・三塁を守れそれなりの打撃力もある北條は貴重な控え要員であろう。個人的には、遊撃は捨て(さすがに今から遊撃守備力が向上するのは厳しいのではないか)、控え一塁手二塁手三塁手として関本のような選手を目指すのがベストかと思う(長打を捨てる・バットを短く持つ・バントを一発できめる)。そうすれば、レギュラー争いに再参戦できるのではないかと思うし(とりあえず目指すのは二塁・糸原の牙城というところだろう)、控え選手としても今以上に貴重な選手となれるのではないか。(多くの阪神ファン同様)スター遊撃手・北條の覚醒を期待していた私としては悲しいことであるが、21年でもまだ27歳である。「遊撃・北條」という幻想を捨てることによって何かが生まれてくるかもしれない。
大山悠輔
背番号3 26歳 右投げ右打ち 推定年俸4700万円<守備位置>三塁(まあまあ)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 116 | 471 | 122 | 28 | 85 | 41 | 96 | 1 | 288 | 357 |
■完全に主軸に定着。旧近鉄のバッターのようなマン振り力を身につけホームランを量産した。このタイプの選手にしては守備も走塁も悪くなく、まさしく中心選手と言えよう。阪神ファンは大山1位指名を独断した金本監督に感謝しなければならぬ。21年は30本塁打か100打点のどちらかを達成してほしい(3割30本100打点と言いたいところだが、大山は兎と亀であれば亀タイプだと思うので、ボチボチいきませう)。
熊谷敬宥
背番号4 25歳 右投げ右打ち 推定年俸900万円<守備位置>二塁・遊撃
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 38 | 17 | 5 | 0 | 3 | 1 | 5 | 3 | 313 | 353 |
2軍 | 39 | 139 | 22 | 0 | 9 | 7 | 27 | 5 | 175 | 230 |
■大卒3年目の右打ち内野手。ドラフト3位という高い評価であったことから二遊間でレギュラーを期待されていのであろうが、もうレギュラーは無理そうである(泣)19年終盤2軍で向上の気配を見せた打撃力はどこかに蒸発してしまった。さすがに大卒3年目で2軍で打率1割台、0本塁打はまずかろう(1軍では3割を超えているが、打席数が少なすぎて参考になるまい)。ただ、もともと守備と足が売りの選手であり、守備の確実性と盗塁能力がさらに向上すれば、二遊間を守れる右打ち(阪神の二遊間は左打ち天国)ということもあり1軍枠(1軍控えの座)を確保するのは難しくないはず。
マルテ
背番号31 29歳 右投げ右打ち 推定年俸1億4000万円<守備位置>三塁・一塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 29 | 119 | 26 | 4 | 14 | 14 | 14 | 1 | 252 | 336 |
2軍 | 22 | 70 | 15 | 1 | 6 | 11 | 14 | 0 | 259 | 371 |
■開幕直後は三塁で4番を打ったが怪我で離脱、終盤には調子の上がらないボーアに代わって一塁で出場したが、微妙な成績に終わった。また、一塁でクソエラーを連発したため不要説もささやかれた。しかし、球団は「ボーアはクビ、マルテは残す」という結論を下す。多くの阪神ファンが「ボーアとマルテならボーア残せや!」と思っただろうし、私もボーアのほうが好きである。ただ、感情面では受け入れがたくとも冷静になれば球団の判断の方が正しいであろう。21年はサンズが残留し、韓国のMVPロハスを獲得したためマルテは第三の外国人となる(もちろんオープン戦で打ちまくればサンズに代わって、開幕1軍の座を得るやもしれぬが・・・)。その前提で考えれば「年俸を下げやすい(半減したらしい。ボーアは多分そこまでの減額は無理)」「2軍に待機させておける(ボーアより2軍に置きやすいだろう)」「三塁も守れる(万が一大山が怪我をすれば三塁起用も可能。ボーアは一塁オンリー)」「3年目で日本に慣れてる」「大崩れしないタイプ」などの利点があるマルテを残すのは正しい。マルテは1軍でフルに出場すれば大爆発は全く期待できないが、打率280、18本塁打(何となく20本は無理そう)、出塁率350くらいは達成しくれそうな堅実外人である。また、ボロクソに言われた一塁守備は本来はあれほど酷くはない(今年は三塁で準備していた上に、怪我から復帰直後の一塁転向であまり準備期間がなかったのではないかと思う)。ロハスがこけて、サンズが対策されて21年シーズン終盤にマルテ、大山、陽川で中軸を組んでいる不吉な光景が思い浮かばないでもない(泣)
糸原健斗
背番号33 28歳 右投げ左打ち 推定年俸6000万円<守備位置>二塁(上手くはない)・遊撃(下手)・三塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 63 | 244 | 64 | 3 | 20 | 19 | 33 | 1 | 294 | 357 |
2軍 | 3 | 11 | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 375 | 455 |
■正二塁手。骨折とコロナで2回離脱したが、その2回の離脱が逆に糸原の存在感の大きさを感じさせた。阪神ファンの中には「守備下手やねん」「足遅いねん」「前に飛ばせや」「特徴ないねん」「キャプテンのくせに何コロナってんねん、クビじゃっ」など糸原をあまり評価しない人も結構多いが、「じゃぁ、糸原を外して誰を二塁で起用するのか」と思う。確かに二塁手としての守備力は平均以下だろうし、二遊間の選手としては盗塁能力は低い、またパワーもないなど「プロっぽい身体能力の高さ」は全く感じない選手である。しかし、粘っこく勝負強い打撃は2番をはじめ打順を選ばず、首脳陣からすれば打順を組む上で糸原ほど助かる(色んな所にはめ込みやすい)選手はいない(3番とか5番を打ってる時期もあったしね)。阪神打線における潤滑油的存在であり、地味ではあるが阪神が優勝を狙う上では離脱したらかなりヤバい選手であろう。
小幡竜平
背番号38 20歳 右投げ左打ち 推定年俸720万円<守備位置>遊撃・二塁(守備範囲は広いがイージーミス連発)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 54 | 244 | 28 | 0 | 7 | 5 | 37 | 3 | 220 | 256 |
2軍 | 32 | 116 | 30 | 0 | 2 | 8 | 19 | 9 | 288 | 342 |
■高卒2年目遊撃手。育成期間中ではあったが、糸原の二度の離脱、木浪のコロナ離脱、北條の不調、植田使えないなど1軍二遊間が総崩れになったため、かなり1軍で起用された。足と守備に関しては1軍でもすでに使えるレベルではあるが(足はこんなに速かったんかと驚いたほど速い、守備範囲はかなり広いが捕球はかなり粗い。どちらもかなりのポテンシャルを感じる)、打撃は全然1軍仕様ではない(打率220でも出来過ぎと感じるくらいである)。184センチと遊撃手としてはなかなかのガタイの持ち主なのだが、打席では凄く細く、頼りなく見える(まだ、プロ仕様の身体ができていないのではないか)。「将来の遊撃レギュラー」と考えるのであれば、(今季は緊急事態ゆえ仕方なにせよ)1軍で中途半端に起用するのではなく後1、2年は2軍で起用しまくる(鍛えまくる)べきであろう。
ボーア
背番号41 32歳 右投げ左打ち 推定年俸2億7000万円<守備位置>一塁(工事現場のコーンのはずが意外と守れた)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 99 | 379 | 80 | 17 | 45 | 45 | 88 | 1 | 243 | 338 |
2軍 | 3 | 10 | 2 | 0 | 2 | 4 | 2 | 9 | 333 | 600 |
■使い古された言葉で言えばバリバリのメジャーリーガー。芯でとらえた時の打球はまさしくメジャー級で左打者にも関わらず甲子園の広さは全く関係なし。ただし、左投手に弱く、打席での積極性がい(初球は振らない)、穴が多い、調子の波が激しいなど欠点だらけの打者でもあった。最初は4番だったが、最終的には6番が定位置に。高額な年俸を考えれば期待外れと言えよう。しかし、その夢を見せる圧倒的な飛距離、メジャーのプライドを感じさせない愛くるしさ、真面目な性格なのに(真面目さゆえの)コミカルな動きなどで阪神ファンだけでなく、他球団ファンからも愛された(新井さんの愛され方に近い気が・・・)。クビが決まった時には「何でやねん!」という不満がけっこう上がったが(私も残念に思った)、人間性を抜きにして年俸や成績を考えれば「クビが至極妥当」ということは皆秘かに気付いている(泣)
遠藤成
背番号45 19歳 右投げ左打ち 推定年俸500万円<守備位置>遊撃・三塁・二塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2軍 | 62 | 178 | 25 | 1 | 7 | 14 | 19 | 3 | 157 | 230 |
■19年ドラフト4位の高卒遊撃手。高校時代は投手としても甲子園で登板したがプロでは野手専念。守備や足に特徴があるタイプではなく、打撃タイプだと思われるので打ちまくるしかない。高卒1年目である今季は仕方ないが、21年は2軍で2割5分近くは打ってほしいところである。
陽川尚将
背番号55 29歳 右投げ右打ち 推定年俸1900万円<守備位置>一塁・三塁・外野(中堅以外)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 71 | 182 | 39 | 8 | 24 | 15 | 42 | 2 | 247 | 333 |
2軍 | 6 | 23 | 4 | 1 | 3 | 6 | 4 | 0 | 235 | 435 |
■ゴリラ。代打などの数少ないチャンスで結果を残し時々スタメンで使われるようになると、スタメンでも時々打って準レギュラー的な感じになった。ある程度のミート力とそれなりの長打力を備えた上に一塁・三塁・右翼・左翼を(上手くはないが)破綻なく守れこの手のスラッガータイプにしては鈍足ではないという起用しやすい選手である(喜田・桜井・森田などかつての2軍の帝王たちと比べると打撃力が明らかに勝っているというわけではないのに1軍でぼちぼち出場できるのは陽川のこの武骨に見えて意外に器用な能力によるのだろう)。21年も外国人三人衆がこけた時にはスタメンで奮闘する陽川を目撃できると思う。
荒木郁也
背番号58 32歳 右投げ左打ち 推定年俸850万円<守備位置>一塁・二塁・三塁・外野
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
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1軍 | 16 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 091 | 091 |
2軍 | 37 | 130 | 31 | 0 | 7 | 7 | 18 | 7 | 258 | 297 |
■便利屋タイプの選手。毎年クビ候補と言われながら生き延びる強い生命力の持ち主(20年オフも生き延びた)。1軍での役割は「代走」と「一塁の守備固め」くらいしかないが、2軍では遊撃以外の内野と外野を守る便利屋おじさん。1軍2軍の全試合をまわすためには荒木のような選手は意外と重宝するのかもしれない(ベテランの割には年俸は高くないし、ベテランの割には足が速いし、2軍監督の平田さんは明治の大先輩やから無茶ぶりもしやすそうやし・・・)。さて、21年オフ荒木は生き延びるのか・・・すでに気になる私がいる(泣)
植田海
背番号62 24歳 右投げ両打ち 推定年俸1600万円<守備位置>二塁・外野・遊撃(本職だが今年は守ってない?)
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1軍 | 74 | 83 | 9 | 0 | 3 | 14 | 22 | 9 | 153 | 351 |
2軍 | 3 | 11 | 1 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 | 125 | 300 |
■代走の切り札。高い身体能力を誇り、チーム屈指の盗塁能力を持つが1軍野手陣最低レベルの打撃が全く進化しない(これほどの身体能力があるのだからもう少し打ててもよいと思うのだが、打撃センスがないのだろうか?)。今季は二遊間離脱者続出のため、かなりスタメンで出番をもらったが全くアピールできず、アピールどころか「やはり植田にレギュラーを期待してはいかんのやな」との思いを強くさせた。出始めは安打は打てずとも四球を選び高い出塁率をキープしたが、相手投手が「植田にきわどい所に投げんでもええやんけ。甘い所投げても打てへんわ」ということに気づいてからは四球はなくなった(泣)これから植田が打ち出すことはないと思うので、代走・守備固めの選手として生きていくしか道はないと思う。幸いにも植田はその道を選べばチームで一番手になれる潜在能力はある。ただし、今はやらかしが多すぎるので(このタイプでやらかし癖は致命的である)、やらかし限りなくゼロに近づけ「代走で盗塁10個から20個」「二遊間の堅実な守備力」「それなりのバント能力」「無難な外野守備力」を身につければ年俸3000万円くらいを稼ぐ、試合終盤の切り札的な選手になれよう。
藤谷洸介
背番号125 24歳 右投げ右打ち 推定年俸630万円<守備位置>三塁・一塁
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | |
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2軍 | 43 | 114 | 22 | 3 | 9 | 8 | 40 | 1 | 216 | 292 |
■実質野手転向2年目。主に三塁を守る。打撃で突き抜けなければ支配下登録はない選手であるがあまりアピールできていない(2軍でも主力とは言えまい)。守備・足でアピールする選手ではないだけに、今後1、2年以内にある程度の打撃力(2軍で打率2割台後半、2桁本塁打など)を示さなければクビが危うい。