阪神タイガースドラフト考察1999年ドラフト>上坂太一郎

1999年ドラフト5位 上坂太一郎 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

上坂太一郎選手 年度別成績
年度 球団 試合 打席 安打 本塁打 打点 四球 三振 盗塁 打率 出塁率
00 阪神 21 76 18 250 280
01 阪神 89 340 76 24 27 37 253 317
02 阪神 74 157 36 14 20 259 327
03 阪神 16 23 143 217
04 阪神 17 23 273 304
05 阪神 25 18 154 267
06 阪神 000 000
07 阪神 1軍出場なし
通算   243 639 141 37 49 76 15 248 309


ドラフト的選手評価・・・D

レギュラー獲得寸前で二塁のライバル今岡が覚醒(泣)


超てきとう考察

主力と期待されたが強力すぎるライバルたちを前に撃沈

走攻守三拍子そろったタイプでF1セブンの一員としてノムさんに見出された。1年目終盤から起用されその勢いのあるプレイで数字以上のインパクトを残した。低迷するチームにあって希望の一つであった。2年目には開幕からレギュラーとはいかなかったが、二塁にコンバートされシーズン後半にはほぼ1番打者に定着した。打率こそ物足りなかったが、盗塁が可能な走塁能力と思い切りのいい打撃、意外な長打力は赤星、濱中、藤本らと共に未来の阪神の主力となるかと思われた。

が、ここで(上坂にとっての)問題が発生する。星野政権1年目、星野組長の初期構想では恐らく二塁は上坂だったのではないかと思う。だが、変態天才打者今岡が覚醒してしまうのだ。この年から4年間今岡の変態的な打撃は球界を席巻する。守備、走塁、打撃とも無気力に見え、干され気味だった上坂のライバルが球界屈指の打者になってしまい、上坂の前に立ちはだかった。如何に守備・走塁が優れていようと3割15本打つ打者に勝つのは容易ではない。上坂が守ればゴールデンクラブ、走れば60盗塁の選手であれば勝負できたかもしれないが、上坂はそこまでの選手ではなかった。発展途上の選手だったのだ。

では元々外野手で俊足の選手だから外野に再転向すればよいのか?しかしセンターには平成の盗塁王赤星が君臨。同じく強大すぎる壁だ。この2つの壁を前に上坂は輝きを失っていく。今岡、赤星の休養時などにはけっこうチャンスを与えられていたと思うのだがインパクトを残せない。そのうちに二塁手の二番手の立場も沖原や秀太に奪われる。またスピード違反問題などもありチーム構想から外れていくのである。

思えばその時期に上坂をトレードすれば良かったのかもしれない。2002年、2003年あたりであれば上坂が欲しいという球団もあったと思うし、ある程度起用してもらえればレギュラーを取れる可能性もあったと思う。1度くらいは規定打席に到達した上坂を見たかった。