でぶぶの読んだ本考察|2017年2月
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ホーム>でぶぶの読んだ本考察|2017年2月に読んだ本(2017年2月28日更新)
でぶぶの読んだ本考察|2017年2月に!読破!した本
「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・
※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!
書名・魔王
作者・伊坂幸太郎
出版社・講談社文庫
評価・6点
10年くらい前にハードカバーで読んだのを文庫で再読。前読んだ時は「伊坂さんにしては政治臭い内容だなぁ、他の作品に比べるとイマイチかなぁ」という感想だったが、久しぶりに読んでみると「なかなかおもろいやないか」と感想が変わった。私も年をとったということか・・・。
書名・モダンタイムス
作者・伊坂幸太郎
出版社・講談社文庫
評価・5点
久しぶりに読んだ魔王が予想外に良かったので、同じく10年前くらいにハードカバーで読んだ本作も文庫で購入。10年前は魔王と同じく「イマイチやな」という感想だったが・・・。読んでみて10年前よりは楽しめた気はするが魔王に比べると完成度が落ちる気がする、何て言うかまとまりがないというかそんな感じ。確か週刊漫画誌に連載していた小説だったのでそのあたりが原因なのかもしれないですな。
書名・検察側の罪人
作者・雫井脩介
出版社・文春文庫
評価・7点
これは「当たり」の雫井さんの方ですね。正直かなり荒唐無稽な話の流れだとは思いますが、筋は通っていますし単純に面白いです。法の下での正義について考えさせられます。
書名・フィリピンパブ嬢の社会学
作者・中島弘象
出版社・新潮新書
評価・6点
「社会学」と大層な題名がついていますが、ただの作者の「体験記」です(笑)ただし、偉い学者さんの書かれる社会学の本より余程面白いですね、そりゃ全部体験していることですからね。若くお金もない大学院生の作者と偽装結婚で日本に来てフィリピンパブで働く女の子の恋愛と結婚・・・てかよく新潮社って大手の出版社で出版できたなぁ・・・。なお単純に読み物として面白いと思います。
書名・神の子
作者・薬丸岳
出版社・光文社文庫
評価・8点
7点か8点か迷いましたが、「薬丸さんてこんな実力あった人だったのか」という新鮮な驚きがあったので8点にしました。薬丸さんの本では乱歩賞をとって有名になった「天使のナイフ」を読んだことがありましたが「そつなく平均以上だけど、とび抜けているものを感じない」というような感想でした。それ以来薬丸さんの本を読んでいなかったのですが、この神の子は面白かったですね!分厚い上下巻ですけど一気読みです。確かに終盤に少し弱さがあるように感じましたが(幕引きのやり方が物足りないなど)、この水準の作品を平均的に出せるようであればベストセラー作家にもなれるんじゃないかと思います。
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書名・友罪
作者・薬丸岳
出版社・集英社文庫
評価・7点
「神の子」が非常に良かったので、薬丸さんの作品で評判の良いこの「友罪」にも触手を伸ばしました。これは神戸の酒鬼薔薇事件をモデルにした小説です。事件そのものと言うより、少年院を出て社会復帰した少年と周囲の人々の関わりの小説という感じです。凄く重い題材をよくぞこれほどのエンターテイメント作品に仕上げたなぁ〜という感じで、これまた分厚い本ですが一気に読めます。「・・・が都合が良すぎる」というような批判もあるようですが(私もそう思った箇所が多々ありましたが・・・笑)、エンターテイメント作品にそこを厳しく求めるのも無粋です。次は「Aではない君と」が文庫化されたら読んでみよう。
書名・絶望ノート
作者・歌野晶牛
出版社・幻冬舎文庫
評価・3点
けっこう期待していたのだが、私はそれほど面白く感じなかった。歌野さんらしいよくできた(精緻な)ミステリーだとは思うのだが、何となく私の好みにあわなかった。もしかしたら私と歌野さんの相性が悪いのかもしれない・・・。
書名・刻刻(マンガ・全8巻)
作者・堀尾省太
出版社・講談社
評価・8点
先月に紹介したゴールデンゴールドの漫画家さんです。正直この漫画家さんに気に入りました。この刻刻も非常に良かったです(一派受けはしないかもしれませんが)。「コイツはすげぇ!堀尾さんの漫画全部そろえちゃるけんの!」と意気込みましたが、出版されているのはこの刻刻全8巻とゴールデンゴールドの1巻2巻だけでした・・・(涙)凄く寡作な作家さんのようです。以前大好きだった浅野いにおさんが私の好みから外れていっているので堀尾さんにはどんどん素晴らしいマンガを描いてほしいと思います。
書名・週末カミング
作者・柴崎友香
出版社・角川文庫
評価・4点
関西出身の若手の作家さんで薄い本が多いので(読みやすい!)時たま購入する。でも「当たりじゃいっ!」ってのは少ないかな。今回は30代の独身女性を描く短編集なのだけど「ちょっといいな」って話はあるが全体で言うと「う〜む・・・」という感じ。それと内容とは関係ないけど最近角川文庫高すぎないか・・・薄い本だけど700円以上したぞ!
書名・旅猫リポート
作者・有川浩
出版社・講談社文庫
評価・6点
出版業界の暴れん坊(←私のイメージ)有川さんの作品(文庫作品の出版社変えすぎやろ!そんなにもめまくっとんかいな!)。やっぱこの人は上手いですよね・・・動物モノとしてはど真ん中の作品ですが、恥ずかしげもなくそんな作品を世に問い、読者を泣かせにいき、泣かせるという・・・(私は冷血人間なので泣きませんが、多くの心優しい人は泣いたと思います)。まあやはり文庫が出たら買いますね、この作家さんは。
書名・国家の矛盾(対談本)
作者・高村正彦・三浦瑠麗
出版社・新潮新書
評価・5点
最近メディアによく出てる奇麗な三浦さん(私の好みからは外れますが・・・)と自民党の重鎮?高村さんの対談本。集団自衛権などで話題になってた安全保障論議を在野の国際政治学者と政権の中枢にいた政治家が語り合う内容で、なかなかに興味深く。高村さんという政治家は詳しく知らなかったがこの本を読んで非常にバランスのとれた人だなと感じた(三浦さんは大体イメージ通り)。対談本は難しい内容でもわかりやすく入ってくるので良いと思う(ただし復習しないとスーッと抜け落ちていってしまうのだ)。
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