でぶぶの読んだ本考察|2017年4月
SPONSORED LINK
ホーム>でぶぶの読んだ本考察|2017年4月に読んだ本(2017年5月1日更新)
でぶぶの読んだ本考察|2017年4月に!読破!した本
「でぶぶの読んだ本考察」は本サイト管理人でぶぶの小学生の読書感想文以下のテキトーな考察です!独断と偏見で読んだ本を評価(10点満点)までしちゃうよ!ちょっと辛口かもしれません・・・
※「ネタバレ」があるかもです!「ネタバレ」が絶対に嫌な方はこれ以上読み進めないように!
書名・「暗黒・中国」からの脱出
作者・顔伯釣
出版社・文春新書
評価・6点
編訳者が個人的にリスペクトしている安田峰俊さんなので購入してみた。簡単に言うと中国共産党に逆らった顔さんの逃亡記である。観光などで北京や上海の街に行くだけであれば、日本との違いをそこまで感じることはないが、この本によってやはり言論の自由がない国なんだなと強く感じた。・・・が、逃亡のスケールは「中華広大なり」という感じで、逃亡を助ける幾多の人々からは中国の底知れなさも感じる。てか、顔さんこんな堂々と本出版しちまって大丈夫なのだろうか?もう中国に帰れなくなっちまうぞ・・・。
書名・熔ける〜大王製紙前会長井川意高の懺悔録〜
作者・井川意高
出版社・幻冬舎文庫
評価・5点
子会社から金を借りて、カジノ(借りた金)で100億円以上失い、特別背任で逮捕された井川さんの自伝。(この本を読んだことによって)特に得るものはなかったような気もするが、とりあえず面白かった(笑)それとノンフィクションの大家・佐野眞一さんが結構ディスられていたのは笑えた(週刊誌で井川さんに関する記事を発表していたらしい。私も佐野さんは年々キレを失っているように思うし、ノンフィクションの質も落ちていってるような気がしてたので井川さんと同感である)。
書名・総理
作者・山口敬之
出版社・幻冬舎文庫
評価・6点
作者は元TBS記者で安倍総理のお友達?。よって内容はかなり生々しく、政治家の生の声をうかがい知ることができる。ただし、作者は安倍総理べったり?の人だから安倍総理をこきおろすような内容は基本的にないのでそのあたりは賛否の別れる所か(それでも読む価値はあると思うが・・・)。だが、お友達?でないとここまで政治家に接近もできないだろうから、「べったり」ゆえに生まれた良書とも言えよう。
書名・極悪鳥になる夢を見る
作者・貴志祐介
出版社・文春文庫
評価・3点
エッセイはあまり買わないのだが、貴志さん(←好き)があまりに新作を出さないもんだから買ってしまった・・・(年に一冊くらいは新作を出してほしいものである)。ただし、エッセイはやはりエッセイであり作家の小説にははるかに及ばないというのが感想である。なお、高校時代駅の本屋で聊斎志異4巻を立ち読みで完読したというエピソードから売れっ子作家になるような人は頭がおかしい人なんだなというのを確信した。
書名・宇喜多の捨て嫁
作者・木下昌輝
出版社・文春文庫
評価・8点
戦国時代の備前宇喜多家の関する連作小説。文中からほのかに漂う瘴気のようなものはデビュー作とは思えません・・・正直凄いと思いますこの作家さん・・・。近年若手の歴史作家さんが結構戦国時代ものでデビューされており、私はそのうち何人かのを読みましたが、それらの作家さんとこの木下さんは格が違うように感じました。次も文庫で出たら買おうと思います。
SPONSORED LINK
書名・運転、見合わせ中
作者・畑野智美
出版社・実業之日本社文庫
評価・6点
朝のラッシュ時に電車が止まる、それに巻き込まれた人たちを描く短編集。こういう言い方をしたら良くないかもしれないが、暇つぶしにちょうどよい本である(けなしているのではなく褒めているつもり)。すごい感動するとかすごい内容だというのは正直ない。ただし、読みやすいし読後感も悪くない。作者の畑野さんはどっちかと言うと短編向きの作家だと思う、畑野さんの短編集の新刊が(文庫で)出ればまた買うであろう。
書名・プロ野球・二軍の謎
作者・田口壮
出版社・幻冬舎新書
評価・5点
オリックス2軍監督の田口氏の著書。プロ野球の2軍やメジャーのマイナーについて実体験をもとに書かれているので非常に興味深い。元阪神監督の岡田さんが時々出す酔っ払った状態で書いてるに違いない!って感じの新書より余程ためになると思うぞ。近い将来の田口監督就任(一軍)でオリックスと阪神が関西球界を盛り上げるのを期待している。
書名・京都ぎらい
作者・井上章一
出版社・朝日新書
評価・2点
昨年異常に売れていた新書、ブックオフで見つけたので購入してみた。正直、何故この内容でそこまで売れたのか?という感じ、タイトルとあっている内容は第一章くらい(全体の四分の一程度)だし、全体としては小難しいエッセイという印象。タイトルと出版社の宣伝の勝利ということなのだろうか。
書名・春の庭
作者・柴崎友香
出版社・文春文庫
評価・4点
芥川賞受賞作。表題作の春の庭はザ・純文学って感じ。嫌いではないが凄く気に入ったわけでもない、でもこの柴崎さん何故か結構買ってしまう。薄い本が多いので読みやすそうだからか、地元出身の作家さんだからか・・・よくわからん。
書名・君の膵臓をたべたい
作者・住野よる
出版社・双葉文庫
評価・7点
数年前(ハードカバー時代)にベストセラーになった本。インパクトのあるタイトルでアピールしているが、内容的には少女漫画チックというかライトノベルっぽいというかよくありそうな恋愛小説(セカチューとかと同じ系統かな・・・)で文学賞とは縁のなさそうな感じ。ただし、面白いかどうか?と言われれば面白い。正直、一気に読んでしまいました(個人的にはセカチューより好き)。そこまで気合いを入れずに恋愛系の小説を読みたい人におすすめ。
Tweet