「貸金業務取扱主任者」超独断評価(5段階評価です)
◆難易度 ★★☆☆☆ 2
◆収入力 ★★☆☆☆ 2
◆就職力 ★★☆☆☆ 2
◆資格価値 ★★☆☆☆ 2
貸金業務取扱主任者と難易度 (難易度2)
■貸金業務取扱主任者は難関度を2としましたが、問題自体の難易度は3にしてもよいくらいです。2にしたのは合格ラインが非常に甘いためです。四択問題で特に足切りなどもないのに、6割程度正解すれば正解できます。合格しやすい試験ですが、問題はけっこう難しいのです。
■下記の参考資料をご覧いただければわかると思うのですが、1回目〜4回目の合格率が異常に高いです。これは合格者を大量に出すためのボーナス回だったためでしょう(設置義務のある資格ですから、ある程度合格者を出してあげないと貸金会社が営業できません)。現在ではボーナス時期は終了し合格率は20%〜30%ほどです。ですから、ボーナス回に合格している人の「貸金業務取扱主任者試験は簡単だった」というのは信用してはなりません。
※参考資料 貸金業務取扱主任者試験の合格率の推移回数 | 受験申込者数 | 合格者数 | 合格率 |
第1回 | 46,306人 | 31,340人 | 70.1% |
第2回 | 17,780人 | 10,818人 | 65.2% |
第3回 | 16,254人 | 7,919人 | 65.4% |
第4回 | 9,908人 | 5,474人 | 61.7% |
第5回 | 13,547人 | 3,979人 | 32.9% |
第6回 | 12,300人 | 2,393人 | 21.8% |
第7回 | 11,520人 | 2,599人 | 25.8% |
第8回 | 11,021人 | 2,688人 | 28.1% |
当サイト管理人の貸金業務取扱主任者試験勉強法
■管理人は田村誠さんという方が出されている「貸金業務取扱主任者合格教本(技術評論社)」と同じ出版社の問題集の2冊で勉強しました。宅建などに比べると、それほど多くのテキストが出版されているわけではありません。どのテキストからお迷いでしたら田村本(ネット上ではそう言われているようです)をおすすめします。
■管理人は貸金業務取扱主任者試験と宅建の試験を連続して受験しました。10月の宅建試験が終わってから勉強を開始したので、勉強期間は1ヶ月ほどです。試験問題自体はけっこう難しいと思いましたが、合格ラインが甘いので(2013年現在)余裕を持って合格できました。高得点(9割以上の正答率など)を狙うのであればかなりの勉強が必要だと思いますが、とりあえず合格が目標ということであれば、勉強時間がとれる方なら1ヶ月、働きながらの方なら2〜3ヶ月程度の期間で合格ラインに達すると思います。
貸金業務取扱主任者の収入と就職 (収入力2)(就職力2)
■国家資格であり、設置義務もあるのですが、宅建に比べると内容(主任者は店舗ごとに必要ですが、人数は50人に1人でOKです)がゆるいため就職時に宅建ほどは評価されないと思います。
■それでも国家資格ですので、業界への就職を考えておられる方は取得しておいて損はない資格です。そこまで苦労しなくても取得可能な資格ですから、コストパフォーマンスも悪くはないと思います。
貸金業務取扱主任者の価値 (資格価値2)
■それほどメジャーな資格ではありませんし、けっこう特殊な業界の資格です。その業界での仕事に興味がない方は取得する必要はないかもしれません。
■貸金業務取扱主任者試験の主な内容は、貸金業法とお金の貸付に関する法令(民法、商法、会社法、手形法、小切手法、民事執行法、民事保全法、民事調停法などなど)です。お金に関する素養を身につけたい方にはぴったりの資格試験かもしれません(他にはFPの試験などもよいでしょう)。
■管理人は特別な必要があったから取得したのではなく、自己啓発的な意図から取得しました。勉強から遠ざかっていたので、脳みそを鍛えなおすために勉強して受験しました。
本サイト資格の考察場は貸金業務取扱主任者の評価、難易度、勉強法、就職活動における価値などについて考察したサイトです。