阪神タイガースドラフト考察2000年ドラフト>狩野恵輔

2000年ドラフト3位 狩野恵輔 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

狩野恵輔選手 年度別成績
年度 球団 試合 打席 安打 本塁打 打点 四球 三振 盗塁 打率 出塁率
01 阪神 1軍出場なし
02 阪神 1軍出場なし
03 阪神 1軍出場なし
04 阪神 000 000
05 阪神 000 000
06 阪神 000 000
07 阪神 54 99 26 11 21 274 296
08 阪神 12 222 222
09 阪神 127 432 103 35 25 52 10 262 313
10 阪神 32 46 214 283
11 阪神 10 14 167 231
12 阪神 15 333 333
13 阪神 10 200 200
通算   253 633 149 11 56 30 93 10 256 300


ドラフト的選手評価・・・D

DかCかで迷ったが・・・活躍期間が短すぎたのでDとした。本当はCにしたい


超てきとう考察

天才的な打撃センスを塩漬けにした阪神

極めて高い打撃センスの持ち主。特に変化球の打ち方が独特で体が突っ込みながら外角の変化球を思いっきりしばくように打つ打ち方は印象深い。ファームで首位打者をとるなど2軍では圧倒的な打撃力を見せつけたが1軍では岡田監督の「捕手は矢野一辺倒的な起用」によりほとんど起用されなかった(たまにある矢野の休養日は野口)。次代の捕手としてもっと積極的に起用するべきだったと思う。

真弓監督時代についに正捕手として起用され、守備に苦しみながらも何とか及第点の成績を残す。また俊足でもあり盗塁も10個決めた。この後数年は狩野と矢野が併用され緩やかに狩野を正捕手にしていくという理想的な世代交代が行われるのかと思った。が、爆弾が投げ込まれる。城島である。

阪神での活躍が1年間だけだったため阪神ファンの間では城島の評価はそれほど高くないかもしれないが、城島は「日本野球史上○本の指に入る」というレベルの捕手だ。打撃や猛肩はメジャーリーグレベルだし、工藤らに鍛えられたリード・守備も悪くない。城島のリードについては賛否両論があるが攻撃的なリードは一つの特徴だと思う。同じチームに城島と狩野がいたら誰でも城島を使う(城島と全盛期の矢野でも城島が起用されると思う)。この後狩野の起用法は中途半端になり(控え捕手なのか外野転向なのか)、中途半端な起用法や腰のケガなどもあり1軍から消えていく。

この後阪神の捕手方針は迷走していく。城島は怪我もあって活躍期間が短く、その後は自前の捕手ではなく藤井、日高、鶴岡ら他球団のベテラン捕手を獲得していく。城島を獲得したのは間違いではないと思うが(個人的には怪我がなければ金本級の活躍・存在感があったと思うので)、その後のベテラン捕手の大量獲得は釈然としない。

狩野は2014年現在まだ現役で、主に2軍で外野手としてプレイしている。だが、今後彼が外野手や捕手でレギュラーをとることはないだろう。打撃力はまだあると思うが、1軍ではせいぜい外野の控えか代打などだろう(首脳陣が積極的に狩野を起用するつもりはないと思うし、確かに現段階では1軍で優先的に起用すべき選手ではないだろう)。これだけの素質のある選手をこんな状態にしてしまった阪神タイガースには非常に残念な思いを持っている。本来であれば城島を獲得した後にトレードに出してあげるべきだった。どの球団でもよいからレギュラーを張るべき選手だったと思う。