阪神タイガースドラフト考察2000年ドラフト>赤星憲広

2000年ドラフト4位 赤星憲広 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

赤星憲広選手 年度別成績
年度 球団 試合 打席 安打 本塁打 打点 四球 三振 盗塁 打率 出塁率
01 阪神 128 524 128 23 50 64 39 292 372
02 阪神 78 343 78 12 15 56 26 252 311
03 阪神 140 635 172 35 45 76 61 312 378
04 阪神 138 633 171 30 49 85 64 300 356
05 阪神 145 689 190 38 69 90 60 316 392
06 阪神 142 642 152 20 60 94 35 269 344
07 阪神 121 475 120 19 39 58 24 300 368
08 阪神 144 646 176 30 73 87 41 317 398
09 阪神 91 377 89 26 54 31 263 322
通算   1127 4964 1276 215 426 426 381 295 365


ドラフト的選手評価・・・A

怪我がなければ2000本500盗塁も狙えた選手。惜しくもS評価を逃した


超てきとう考察

タイガース史上屈指の1番打者。9年の現役生活、文字通り走り抜けた

阪神の00年代を支えた名外野手。この時期の野手での貢献度は赤星と金本がずば抜けていたと思う。それほど機動力がないチームではあったが、赤星が1番にいることによって(今岡が1番の時は2番)ガラッとチームの印象が変わった。当時は阪神の野球が「巨人の野球プラス赤星」と揶揄されたりもしたが、それも一理あって赤星1人で阪神の機動力を全て背負っている雰囲気があった。

もともと恵まれた体があるわけでもないし、もともとの打撃センスもそれほど高いとも思わない(盗塁センスは天性のものだと思うが)。努力、強い決意、執念などで這い上がってきた選手だと思う。太いバットを短く持って、何とかボールにぶつけて前に転がす。何とか逆方向に打ち返す。ファウルにして球数をかせぐ。自分が何をすべきか理解しており、それを愚直に繰り返す姿勢は素晴らしかった。

赤星の現役引退は早かった。30代前半での引退。赤星は背負うものが大きすぎたのかもしれない。1番打者としてチームで一番多くの打席がまわってくる。相手投手を疲弊させたり、四球で出塁するためにファウルで粘って球数を投げさす、よってバットを振った回数もチームで一番多かっただろう。塁に出れば投手・捕手との心理戦を戦い、最大警戒状態で盗塁。守備時には甲子園の広大なセンターを守る。この時両翼の守備力(金本、濱中、桧山、外国人ら)はお世辞にも高いとも言えなかったから赤星の負担は他チームのセンターよりも重かっただろう。そして試合も休まない。よほどのケガでない限りほとんどの試合に出場していたと思う。小さい体で、もしかしたらチームで一番多くのものを背負っていた。あまり手を抜くことができなそうな人だったから、いろいろと消耗して壊れてしまったのかもしれない。

あまりネタ的な部分が少ない選手だった。キレやすい一面、鈴木亜美、独身貴族、痴漢されたくらいか。もっとおちゃらけてもよかったのかもしれない。今後は阪神の名コーチとして長く活躍してほしい(監督って感じではないので、外野守備コーチか一塁もしくは三塁のコーチあたりか)。