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2002年ドラフト自由枠 杉山直久 超てきとう阪神タイガースドラフト考察

杉山直久選手 年度別成績
年度 球団 試合 先発 勝ち 負け セーブ 投球回 奪三振 与四球 防御率
03 阪神 11.2 7.71
04 阪神 13 53.2 57 26 5.03
05 阪神 23 22 134.2 103 39 2.94
06 阪神 17 14 90.1 65 30 3.09
07 阪神 20 15 84.0 51 19 4.61
08 阪神 43.1 24 16 5.82
09 阪神 5.0 5.40
10 阪神 6.1 2.84
11 阪神 1軍出場なし
通算 94 71 21 23 429.0 312 136 4.01


ドラフト的選手評価・・・C

一時は先発ローテの一翼を担ったが継続的に1軍戦力とはなれず。D評価の投手ではないと思うが、B評価には足りないと思ったのでCとした。


超てきとう考察

総合力が高い先発タイプの投手。運に見放された観もあり

この年のドラフトは松坂世代だったため有望株がひしめいていた。新垣・和田(ダイエー)村田(横浜)多田野(スキャンダルで最終的には指名漏れ)久保・木佐貫(巨人)永川(広島)館山(ヤクルト)加藤(オリックス)あたりが有名どころだった。その中で阪神が自由獲得枠を起用したのは杉山と江草、それなりに有名な投手ではあったが彼ら派手な面子に比べると地味すぎた。阪神ファンの間では低評価だったと思う。

しかし杉山は先発投手として1軍で十分通用する力の持ち主だった。3年目の2005年にはローテ入りし防御率2点台、優勝に大きく貢献した。安定感や迫力という面では多少物足りず、直球の威力、変化球、コントロール、スタミナとも特筆すべきものはなかったような気もするがとりあえず全てが及第点以上ではあった。年齢的にも若く大きな欠点もないように感じたので、このまま5年以上は先発ローテを担うのではないかと思った。

だが杉山がローテを担ったと言えるのは2005年だけだった。翌年以降も先発として起用されるのだが運から見放されたような観があった。「登板日が雨で飛びまくる」「打線の援護なし」「勝ち星がつかないうちに調子を崩したり、首脳陣に見切られる」などが重なり杉山を1軍で見る機会は減少していった。杉山は絶対的な力を持つ投手ではなかったと思うのでこれらは非常に痛かったと思う。2軍では成績を残していたし、投げている球も悪くなかったと思うが最後の2〜3年は首脳陣の「見切り」が早くなっていた(少し調子が悪そうだと2軍に落とす・我慢しない)。

ローテを離れた後も150キロ前後の直球を投げていたし、本来はもう少しやれた投手だと思うが1軍で活躍する安藤や福原と比べると何か足りないものがあったのだろう、藤田太陽や杉山は力はあるが1軍では力のすべてを発揮できないタイプという感じだ。個人的に思い入れのある投手だったのでもう少し1軍で見たかった、残念。